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今回は、充電器を安全にご使用いただくための情報をお伝えいたします。
台風や大雨などの自然災害に備えて、防災グッズを用意する方も多いと思います。
なかでも停電時に活躍するヘッドライトや懐中電灯などの携帯型ライトは、室内や避難時の照明の確保用に、多くの方が準備しているグッズではないでしょうか。
また、近年は明るく長持ちするLEDとリチウムイオン電池を組み合わせた充電式ライト※が多く販売されています。
しかし、目前の災害に備えて慌てて充電に取りかかり、製品付属の充電器(ACアダプター)と他製品の充電器を取り違えて充電してしまうと、リチウムイオン電池が過充電により発火し、火災につながるおそれがあります。
災害発生となる前に余裕をもって製品の使用上注意すべき点を確認し、いざというときの安全な使用に備えましょう。
※充電式ライト:リチウムイオン電池内蔵した携行型のLED投光器、LED懐中電灯、LEDヘッドライト、LEDランタンを指します
事故を防ぐためのポイント
充電は付属の充電器(ACアダプター)で行う
家庭内には充電器で動作・充電する製品がいくつもある場合があります。
充電器は、それぞれ充電条件(電圧、電流等)などの仕様が異なりますが、充電器と機器をつなぐプラグの形状が同じものがあり(USBタイプを除く)、他製品に付属していた充電器でも接続できてしまうことがあります。
特に、付属していた充電器よりも高い電圧の充電器を充電式ライトにつなぐと、リチウムイオン電池が過充電状態となって、発火や破裂などの事故に至るおそれがあります。充電は必ず付属の充電器で行ってください。
また、充電器がどの機器用であるかラベルを貼り付けて区別するなど、充電器の取り違えを防ぐ対策を行ってください。
慌てて準備しようとして充電器の取り違えをしてしまうことのないよう、日頃から充電をしておきましょう。
充電器に多くみられるプラグ形状
類似の形状でも出力電圧の異なる充電器
ラベル貼り付けによる区別
充電は様子が見える状態で行い、近くに可燃物などの物を置かない、就寝中を避ける
事故の多くは、充電中に発生しています。様子が見え、体から離れた場所かつ燃えやすいものが周囲にない場所で充電してください。
また、外出時や就寝中の充電は、事故に気付けないおそれがあります。
充電用コネクター内部への液体やほこりなどの付着に注意する
機器やケーブルの充電用コネクターに液体や細かいごみなどの異物が付着した状態で接続すると、コネクターの異常発熱や、発煙などが発生するおそれがあります。
液体や異物が付着しないように気を付けるとともに、付着した場合には使用を中止してください。
導電性の異物の付着により焼損したコネクター(ケーブル側)
衝撃を与えない
落下などで、リチウムイオン電池に外部からの衝撃があったり、へこんだりすると発煙や発火につながるおそれがあります。
持ち運ぶ際は、衝撃がかからないように注意してください。
高温となる場所に放置しない、水に濡らさない
以下のようなケースでは、制御機能が正常に働かないなど異常が生じるおそれがあるため、そのような事態にならないように取り扱いに注意してください。
・車のダッシュボードの上など、高温となる場所に長時間放置した
・水没した、雨に濡れた、水が掛かった
事故の前兆を見逃さない
以下のような異常が見られたときは使用を中止してください。
・充電が行われない
・充電中にこれまでよりも熱くなった
・外装が膨張し変形した、バッテリーパックが膨張した
・不意に電源が切れた
発火・発煙したとき
消火器での消火や大量の水を掛けるなど被害の拡大を防いでください。
大きな火炎により対処が困難と判断した場合は、直ちに避難するとともに119番へ通報してください。
引用元:独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)充電器の使い回しで充電式ライトが発火〜本末転倒な防災準備とならないために〜
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