『進撃の巨人』と強力コラボ!エコな木材商品で脱プラスチックを目指す「トライウッドエコショップ」さん

メルカリShopsに出店しているショップに、事業活動の信念や商品の開発秘話などをお聞きしていく#ショップインタビュー。Vol.20は、大分県日田市で林業と木材加工業を営む「トライ・ウッド」さんです。

同社の渡邉雄一郎さん、嶋津久憲さんに、林業を次世代に引き継ぐための活動と、注目のオリジナル木製小物の開発経緯について伺いました。

地元の名産・日田杉を次世代に引き継ぐために尽力

トライ・ウッドがあるのは、筑後川と菊池川の源流に位置する大分県日田市上津江町。湿度が高く林木の発育に適した地域であることから、林業の町として知られています。

トライ・ウッドも林業を営んでいますが、近年は『進撃の巨人』『東京卍リベンジャーズ』などの人気漫画とコラボした木製小物を扱い始め、メルカリShopsでも販売しています。

ーはじめにトライ・ウッドさんについて教えてください。

渡邉さん:地元の名産である日田杉を伐採したり植えたりする林業がメインですが、丸太を住宅用建材に加工したり、木製小物を作る加工業も行っています。林業も今までのように「原木を市場に卸したら終わり」では経営的に厳しい時代です。

私たちはこの林業を次世代に受け継いでいくために、加工、販売まで一貫して行っています。日田杉は他の地域の杉に比べ、少し赤みがかっているので、木の温かみが感じられるのが特徴です。

―地域の高齢化や過疎化が進み、林業の担い手も少ないイメージがありますが、トライ・ウッドさんはいかがでしょうか。

渡邉さん:確かに林業というと、きつい、汚い、危険、いわゆる“3K”のイメージがありますよね(笑)。でも今は大きく変わりましたよ。機械化もだいぶ進み、山の中に道を作って重機を入れて作業していますし、体力的にもかなりラクになったと思います。おかげさまで若い移住者の従業員も増え、今では従業員の半分くらいが移住者。以前から持続可能な林業を目指し、約15年前に「SGEC森林認証※」を取得している我々としても、うれしい傾向です。

※「SGEC森林認証」:独立した第三者の審査機関が一定の基準等を基に適切な森林経営や持続可能な森林経営が行われているかを審査し、適正に行われていることが確認された森林を認証。それらの森林から生産された木材製品に認証ラベルを貼り付けることにより、消費者の選択的な購買を通じて生物多様性の保全や持続可能な森林経営を支援する取り組みです。

端材を薄くスライスした木製皿やうちわが人気に

―メルカリShopsでは、日田杉の端材を使った木製小物を販売していますが、これはどういった商品でしょうか。

嶋津さん:丸太を建築資材にすると、木材として使えるのは55%程度で、あとは廃棄するしかないという問題があります。それではもったいない、何かに活用できないかと始めたのが、木製小物の加工です。

最初に手がけたのは、この「ウッドトレー」という木製皿。特殊な機械を使って薄くスライスした杉を3枚重ね合わせたもので、用途としては紙皿に近いですが、天然木を使った高級感があるため、焼印で名入れしたものを結婚式や企業のパーティーなどでご活用いただいています。

木材をスライスする特殊な機械は元々、地元の企業組合が所有していたものですが、組合の解散にともなって我々が引き受け、そこから新商品の開発が始まりました。

―端材を利用することによって、廃棄量も減ったのでしょうか。

渡邉さん:大幅に廃棄量が減ったわけではありません。ただ、1本の日田杉が生み出す経済効果が高くなることで、結果的に山の保全につながるわけですから、意義は大きいと思います。

―ほかにはどんな人気商品がありますか。

嶋津さん:例えば、うちわですね。これもウッドトレー同様、3枚のスライスした日田杉の端材を貼り合わせたものですが、これがうちわの特性にピッタリでした。実はスギは剛性が高いため、薄くスライスするとパリッと割れてしまうことがありますが、3枚の板の木目を縦、横、縦と互い違いに貼り合わせてプレスすると、かえってしなやかな弾力が生まれ、割れにくくなるんです。いい風が生まれますし、杉のよい香りが楽しめると好評なんですよ。

一般的なうちわに比べると高いですが、長く使っていただけますし、SDGsの観点からも評価が高く、地元九州の球団をはじめ多くの企業のノベルティグッズとしてご注文いただいています。

地元出身の漫画家とまさかのコラボが実現!

―サイトを拝見していたら『進撃の巨人』や『東京卍リベンジャーズ』とコラボした商品が目立ちます。

渡邉さん:実は約3年前まで、この日田杉木製小物は、主にノベルティグッズとして製造しており、一般のお客さまに販売する機会がなかったのです。ところがコロナ禍でイベントがほとんどなくなり、注文も来なくなってしまったんです。

それで業績が落ち込んでしまい、悩んでいたところ、漫画『進撃の巨人』の作者で、日田市出身の諫山創先生が「日田市の地元企業を応援するためなら、イラストを使ってもいい」とコラボレーションを申し出てくださったんです。

―そういう経緯だったんですね。絵のタッチも大人っぽくて素敵です。

渡邉さん:そうですね、一般的にアニメ化された漫画とコラボする場合、アニメの原画が使われることが多いのですが、今回は連載されていた講談社さんを通しているため、原画は漫画で、クレジットも諫山先生ご本人のものが入っています。これは非常にレアだと思いますよ。日田杉を使った木製ファイルコースター洗濯板などを用意していますが、ファンの方を中心にご購入いただいています。

その後、同じ講談社の担当者さんから、『東京卍リベンジャーズ』もやらないかとお声がけいただきまして、こちらもマグネットを用意しているほか、今後ラインナップを増やしていく予定です。

日田杉小物を通して脱プラスチックの流れを牽引したい

―メルカリShops開設のきっかけを教えてください。

嶋津さん:私たちは今まで、BtoBで商売してきたので、一般のお客さまに販売するECサイトなどのツールを持っていなかったんです。せいぜい道の駅や土産物店に置かせてもらうぐらいで。

そんなときに経営コンサルタントの方に、こういったコラボ商品は一般のお客さまに喜ばれるから、と販売ツールの1つとしてメルカリShopsを勧められました。

―実際に運用を始めてみていかがでしたか。

渡邉さん:まず開設がとても簡単でしたね。ホームページはデザインを作り込むのがとても大変ですが、メルカリShopsはレイアウトが出来上がっていますから、私たちは必要事項や写真を入力していくだけ。

あとはメルカリ便を使えば送料が全国一律というのもうれしいですよね。ECサイトだと、どうしても地域によって送料が変わりますし、私たちは九州の会社なので、一般的には東北や北海道、離島宛の荷物は送料が商品代金より高くなってしまうこともありますから。おかげさまで送料に関する問い合わせはほとんどありません。

―お客さまからはどのようなお声をいただいていますか。

嶋津さん:「杉の香りがいい」というお声や、中には「使うのがもったいなくて飾っています」といったコメントもあり、喜んでいただけるのが実感できてうれしくなります。

メルカリShopsを通じて、トライ・ウッドがこんなエコ商品を手がけていることを知っていただき、今後のノベルティグッズの注文にもつながってくれたら、と期待しています

渡邉さん:こういった木製小物は、今までありそうでなかったと思います。

今は脱プラスチックの時代、SDGsの観点からも、プラスチックを使っていない製品というのが今後のモノ選びの基準のひとつになってくるのではないでしょうか。私たちもこの資源と技術を活用し、プラスチックに置き換わるグッズをもっと多く開発していきたいと思っています。

ートライウッドエコショップさんありがとうございました!