メルカリShopsに出店しているショップさんに、こだわりや想いを伺っていく #ショップインタビュー 。Vol.15は「豊洲まぐろ一代」さんです!
3月7日から3月10日まで期間限定で開催した「メルカリShops 魚の日キャンペーン」にも参加してくださった出店者です。今回は店主の平湯 磨貴夫さんと、ECご担当の鹿野 絢人さんにお話を伺いました。
コロナ禍で売上は一時8割減に
ー初めに「豊洲まぐろ一代」について教えてください。
平湯さん:豊洲場内でマグロ専門の仲買業者をしています。
ーコロナ禍によって水産業界を取り巻く環境は大変厳しいものがあったと聞いています。実感としてはいかがでしょうか。
平湯さん:2020年の4月に出された「緊急事態宣言」では、それまで取引していた飲食店のお客さんの多くがお店を休んだり、閉店されるところもあり、売上の8割が一気に減りました。その後も、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置などが度々発出されることでその都度、影響を受けてきました。
いつまで続くかわからない状況に加えて、マグロの入荷も安定しないということもあり、コロナ禍の2〜3年は本当に厳しい状況が続いていました。
ー8割減って本当に厳しいですよね。どのようにその局面を乗り切ったのですか?
平湯さん:正直、この2年は赤字、もしくはトントンという状況でした。
在庫を抱えないためにも、投げ売りのようなこともしてきましたし、コロナが一旦落ち着いた時には、馴染みのお客さんに頭を下げてまとめて買ってもらったり、なんとかしのいできました。

テレビCMでメルカリShopsを知って「これならできるかも」
ーそんな状況の中、メルカリShopsに出店されようと思ったのはなぜですか?
平湯さん:ECに興味はあったのですが、なにしろITとかスマホの扱いが本当に苦手だったので、手を出せずにいました。でも、テレビCMでメルカリShopsの存在を知って「これならできるかも」と。
私自身、メルカリは以前触ったことがあって、仕組みについても理解していました。中学の同級生にITに詳しい鹿野がいたので、相談しながら始めてみることにしました。

ー鹿野さんは、すぐに協力してくださったんですか?
鹿野さん:祖母が豊洲の近くに住んでいることもあり、豊洲の窮状はなんとなく聞いていました。元々IT関連でコードを書いたり、デザイナーをやっていたので、手伝えることはあるかなと思いました。
実際、メルカリShopsを触ってみて驚いたのが、UI(ユーザーインターフェイス)がめちゃくちゃいいということでした。ページを作ったことのある人だったらすぐわかると思いますが、すごく考えられて、お金をかけて作られているなということがすぐにわかりました。
これなら、ITに苦手意識のある平湯でもできると思いました。
平湯さん:鹿野がそばでいろいろなアドバイスをしてくれて本当に助かりました…!メルカリShopsでの成功は彼なくしては成立していないと思います。
ー鹿野さんは具体的にはどのようなアドバイスをしてくださったんですか?
平湯さん:本当に全てですね。最初は、マグロをまな板の上にドーンって置いて、それを写真に撮って載せていたんですが、「それじゃだめだ」と。お客さまが商品をイメージしやすい、購入したくなるような写真とはどういうものか、写真の撮り方から教えてくれました。

ー写真の撮り方で悩んでいる出店者は多いと思います。ウェブデザインの経験もおありだという鹿野さんからアドバイスいただけると嬉しいです!
鹿野さん:本当にシンプルなんですが、まずは写真は窓の近くで撮ってくださいということ。自然光を取り入れることで写真の明るさはずいぶん変わります。
もう一つは無料のものでもなんでもいいから写真加工アプリを使ってくださいということです。今は本当にいろいろな写真加工アプリがあるので、ちょっとでも触って使ってみて欲しいです。
平湯さん:これ、本当に僕が毎日言われていることです(苦笑)。
年末年始にどーんと売れたことで周囲からの見る目が変わった
ー実際、メルカリShopsに出店してみて何か変わったことはありましたか?
平湯さん:最初からすぐにどーんと売れたわけではなかったんですが、鹿野のアドバイスやお客さまとのコミュニケーションによって少しずつどんな事をお客さまが求められているか、どんな商品が売れるのかなどわかるようになってきました。
ー今までは豊洲市場でプロのお客さま相手に仲買の仕事をされてきて、メルカリShopsでは一般のお客さまに直接、マグロを届けていらっしゃいます。売る相手が違うことで変わったことはありますか。
平湯さん:はい。正直全然違います(笑)。
そんな中で頼りになったのが、メルカリShopsのメッセージ機能でした。お客さまがどんなことでお困りなのか、またどんな事を望まれているのか、直接コミュニケーションを取ることができました。お客さまへ定型の通知を送る以外に、いただいたメッセージにはすべて目を通し、極力お応えできるよう対応させて頂いています。
メッセージで一番問い合わせが多かった「上手な解凍の仕方を知りたい」という質問に関しては、チラシに情報をまとめて商品に同梱することにしました。

ーメルカリShopsを始めた時の周囲の反応はいかがでしたか?
平湯さん:正直、最初は冷めた目でみられていましたね。市場の他のお店からは「そんな慣れない事やって、うまくいくわけない」って笑われていました(苦笑)。
でも、年末年始に大きな売上を作った時に周囲の見る目が一気に変わりました。マグロを確保するのが難しいくらい、たくさんの注文をいただき、「そんなに売れるのか?」と。「してやったり!」ですよね。コロナ禍で売上が厳しいのはどこのお店も一緒でしたから(苦笑)。
ー今回、3月7日の魚の日に合わせたキャンペーンにも参加していただきました。今回のキャンペーンにはどんな想いで参加してくださったのでしょう。
平湯さん:根底にあるのは、メルカリShopsが「SDGs時代を見据えたフードロス削減」に力を入れている事を伺ったからです。
今回、出品した切り落とし用やトロぶつなどはスジや骨が多い、不定形で見た目が悪いということで目が向けられにくいけれども、切り方やちょっとした手間で「おいしいマグロ」だと多くの方々に知って欲しかった。
市場の品をお届けするというのはプロが使っている鮮度と味を、そのまま食卓に届けられるということです。徹底した温度管理を行っているので、街で買えるマグロよりも美味しいものをお届けできるという自信があります。
ー実際、キャンペーンに参加されてどうでしたか。
思っていた以上に反響があり、驚いています。昨年末からはじめたTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSでもフォロワーが一気に増えるなど、多くのお客さまから反応をいただけました。キャンペーン期間中は、お客さまからいただくメッセージの数も通常時より多くなり、喜んでいただけているんだというのを実感できました。
メルカリShops上でのフォロワー数が約10倍になるなど、キャンペーンが終わってから引き続き注目していただけているようで、売上も好調です。

ーコロナ禍の厳しい状況にあってもマグロへの愛は変わらなかったんですね。
平湯さん:はい(笑)そういっていただけて嬉しいです。実は今、マグロをもっといろいろなシーンで食べてもらえるように製品の開発も進めているところです。鮮魚以外にもなにかできないかと日々、試行錯誤しています。
マグロの仲買としての仕事は今、いろいろな要因が絡んで難しいところもありますが、マグロが好きだという気持ちは変わりません。
「当たり前のことを当たり前に」をモットーに、手を抜かず、お刺身だけではなく、もっと様々なマグロの魅力に触れて頂ける商品をご用意していくので、より多くの皆様に「豊洲のまぐろ」に触れて喜んでいただければ嬉しいです。

