メルカリShopsに出店しているショップさんに、こだわりや想いを伺っていくショップインタビュー。Vol.6は、切り絵を活かしたオリジナルグッズや、切り絵原画を販売する「切り絵のいろいろ / 星摘む舟」の切り絵作家・大橋忍さんです!
世界を切り取る「切り絵作家」という仕事
ー大橋さんはいつ頃から切り絵作家として活動されているんですか?
切り絵作家として、黒い画用紙と手染めの和紙を使ってステンドグラスのようなオリジナルの作品を作りはじめたのは、2008年頃です。

2015年に初の書籍『美しい切り絵。』を出したのをきっかけに、作家一本でどこまでいけるか挑戦しようと会社を辞めて独立しました。
今は書籍と展示をメインに、様々な企業さんや作家さんとのコラボレーション作品も作っています。また、自分で雑貨などグッズを作って販売もしています。


ーコラボレーションですと、『不滅のあなたへ』(大今良時/講談社)のロゴはすごく印象的でした。ロゴに切り絵を使用するのは斬新だなと、切り絵の表現の幅広さに驚きました。

「不滅のあなたへ」1巻 ©大今良時・講談社
『不滅のあなたへ』のロゴの件は、経緯がちょっと特殊で。
もともと大今先生のファンで、サイン会にも足を運んでいました。その時に切り絵をプレゼントさせていただいてたんです。
そんなある日、大今先生の編集担当の方から「新しい連載が始まるんですが、ぜひ大今先生がロゴを大橋さんに任せたいですとおっしゃっています」と突然ご連絡をいただき、コラボレーションが決まりました。
表も裏も、全部見せる。商品画像のこだわり
ー今回メルカリShopsに出店を決めた理由を教えてください。
メルカリは私も普段から利用していて、ちょうど昨日もアロマディフューザーを買いました。そんな風に、メルカリをすでに使っている方は多いので、いざ作品を買おうと思ってくださった時にわざわざアプリをダウンロードして…という手間が省けるんじゃないかと思ったんですね。
また、メルカリShopsで作品を売ることで、どんな反応を得られるのかを知りたいなというのもあり、出店を決めました。
ー商品ページでは、どのような点を工夫していますか?
写真は自分で撮っているのですが、手で持って実物のサイズがわかるようにしています。また、柄や色味がはっきりわかるように、背景を白にして、かつ明るめにしています。
サムネイルだけだと、ぱっと見て切り絵だとわからない方も多いかと思うんですが、むしろそれが「これなんだろう?」と興味を引くきっかけとなったらいいなと。

ー作品の裏側が載ってるのもいいですよね。舞台裏を覗いているような、特別感があります。
切り絵は絵画のように紙やキャンバスに描くものではないので、裏側からも作品が見れるんですよね。裏面があるので、平面だけど立体みたいな感じで、それは切り絵ならではだなと思って載せてみています。
“隠れた遊び心”を見つけるのも、作品の楽しみ方の一つ
ーショップ名「切り絵のいろいろ / 星摘む舟」の由来はなんですか?
「星摘む舟」という、羊が小舟に星を乗せてふわふわ川を漂う様子を表現した作品のタイトルから取りました。

羊を私、星を作品に見立てた時、「私が船に乗ってたくさんの作品を配っている」という世界観がお店に合うなと思って、ショップ名にしました。
ー「明星ほころび」「かたかげを纏う朱夏」など、大橋さんの作品名はどれも素敵な言葉選びですよね。日本語の美しさをすごく感じます。
ありがとうございます。私はまずタイトルを決めて、そこからイメージを膨らませて作品を作っていて。結構文字に敏感…というのも変ですけど、やっぱり自分の琴線に触れるものじゃないと何もイメージが浮かばないので、そこは大事にしています。
ー特におすすめしたい作品はありますか?
全部気に入っているので、甲乙付け難いのですが…。敢えて挙げるとしたら、切り絵原画「夜屋」です。

夜を売る店というテーマで制作したものなのですが、雲と月、そして星座のレイアウトが気に入っていて。また、瓶についているタグに「星」という漢字の成り立ちの字が書いてあるのもこだわった点です。
ーすごい!気づきませんでした。遊び心がありますね。
敢えて文字として読めないように、でも読める人は読めるようにしてみました。また、鳩が巻いているスカーフには柄のパターンとして「夜」の成り立ちの字を入れています。
メルカリShopsは、きっかけをくれる場所
ーメルカリShopsに期待することはありますか?
メルカリはたくさんの人が利用されているので、今まで私の作品を見たり買ったりしたことがない人の目に留まってほしいなと思っています。それがきっかけとなって興味を持ってもらったり、ちょっと買ってみようかなと思ってもらえたりしたら嬉しいです。
今後は原画だけではなく、お手頃な価格帯のものも出していこうと考えているので、より多くの方に手に取っていただけるといいなと思っています。

ー最後に、切り絵作家として今後挑戦していきたいことを教えてください。
たくさんあるのですが、一つは切り絵でアニメーションを作ってみたいですね。あとは、グッズの幅も広げていきたいと考えています。今は自分で作っているのですが、例えば企業さんとコラボレーションするなど、様々な展開ができたらいいなと思っています。
ー切り絵のいろいろ / 星摘む舟さん、ありがとうございました!

(取材・文 / 篠原舞)

