実店舗とメルカリShops。ブックオフが描く、買取・販売の新しい循環「ブックオフコーポレーション」さん

メルカリShopsに出店しているショップさんに、こだわりや想いを伺っていく #ショップインタビュー。Vol.41は、ブックオフ総合リユースストアをはじめ2つのショップを運営しているブックオフコーポレーション株式会社の執行役員の渋谷順一さん、ネットサービス部 ネット戦略企画グループ の益田泰介さんにお話を伺いました。

約760店舗を展開する日本最大級のリユースチェーン

ーはじめに、ブックオフコーポレーション株式会社について教えてください。

渋谷:弊社は「多くの人に楽しく豊かな生活を提供する」をミッションに掲げ、多様なリユース商品の買取・販売を行っています。国内では直営店と加盟店を合わせて約760店舗を展開しています。近年、特に注力しているのが「BOOKOFF SUPER BAZAAR」という総合リユース業態で、従来の本やCDだけでなく、アパレル、スポーツ用品、ブランド品、ホビーまで扱う大型店になっています。また、海外でも40店舗を展開しております。(※2024年11月時点)

ー主な客層について教えてください。

渋谷:店舗の主要客層は40〜50代で、もっとも店舗数の多い「BOOKOFF」では男性のお客さまの割合が高くなっています。「BOOKOFF SUPER BAZAAR」では、女性と男性のお客さまが半々くらいです。

益田:ECについても同様に40〜50代のお客さまが中心ですが、店舗と比較すると女性のお客さまの割合が少し高くなっています。

ーEC事業はいつ頃から始めましたか?

渋谷:2007年に自社サイト「ブックオフ公式オンラインストア」からスタートしました。現在ではメルカリShops、Yahoo!ショッピング、Yahoo!オークション、Amazon、楽天市場など主要モールへの出店も行っています。

益田:ECには大きく2つの形態があります。1つは各店舗の在庫を出品・販売するもの、もう1つは自社のオンラインストア専用の倉庫で管理している在庫を販売するものです。特にインターネットで買取した商品は、専用の倉庫で一括管理しています。

ー店舗とECの在庫連携はどのように行っているのでしょうか?

渋谷:基本的には店頭で販売して、一定期間売れなかったものをECに出品する形をとっています。

益田:店舗によってはバックヤードにEC用の在庫を置いているところもありますが、多くは店頭と併売の形を取っています。ECで注文があった場合は、店舗スタッフが売場からピッキングして発送する仕組みです。

新規のお客さまの獲得と海外販路拡大のためにメルカリShopsに出店

ーメルカリShopsへの出店状況を教えてください。

渋谷:現在、メルカリShopsでは2つのショップを出店しています。まず「ブックオフ総合リユースストア」では、従来のBOOKOFFの強みである本やCDはもちろん、ホビー、アニメグッズなど、幅広い商材を取り扱っています。次に「rehello by BOOKOFF」は、アパレル、ブランドバッグ、腕時計など主に高単価商材を扱っています。これらの商品は、都内を中心に展開している50〜60店舗の総合買取窓口で買い取った商品が中心です。(※)

※メルカリShopsでは一部のメルカリShopsのパートナー事業者のみ、複数のショップを所持する場合があります。

ーメルカリShopsに出店しようと思った理由を教えてください。

渋谷:自社サイトや他モールでのEC販売を強化しても、すべての商品が売り切れるわけではありません。そうした中、メルカリさんはやはり他モールと客層が違いますので、プラスアルファとして活用させていただきたいと考えました。さらにメルカリShopsでは、越境販売を強化されていると聞きましたので、弊社の海外戦略を推進するうえで連携を取りたいという期待もありました。

-実際に出店してみていかがでしょうか?

渋谷:メルカリShopsは若年層や女性のお客さまが多く、私たちがこれまでリーチできていなかった方々にも商品をお届けできているなと実感しています。

益田:同じ在庫を各ECモールで取り合うのではなく、メルカリShopsでアドオンでご注文いただけているというイメージです。

渋谷:また、実店舗のみでの販売の場合、時として「マッチング」の課題が生じます。例えば、店舗にとてもレアな商品・貴重な商品が入荷しても、その店舗の商圏内にはその商品を求めているお客さまがいらっしゃらないというケースがあります。そういった状況において、メルカリShopsのような全国規模のプラットフォームはとても有効です。店舗で眠っている商品と、それを求めるお客さまとを結びつけることができ、在庫回転の改善にもつながっています。

-さきほど越境販売のお話が出ましたが、海外向けの販売はどのような状況でしょうか。

渋谷:実店舗としては、先日カザフスタンにも出店し、今後も海外での出店は増やしていきたいと考えています。ただ、より多くのお客様に商品をお届けするスピードをあげるためにも、ECでの販売は強化したいと考えています。

益田:現在、自社で越境販売はしておらず、メルカリShopsの越境販売(※)を活用しています。 特に弊社でも取り扱いの多い、ホビー・フィギュア・アニメグッズなどへの需要が高いと感じています。自社での取り組みも継続しますが、すでに需要が多くあり、お客さまもたくさんいらっしゃる場所をうまく活用できるのはありがたいですね。

※メルカリと公式連携した越境EC事業者が、メルカリを利用できない海外在住のお客さまの購入依頼を受け、メルカリの出品者から商品を購入のうえ、海外に販売及び発送を行うサービス。詳しくはガイドをご確認ください。

買取・販売の新しい循環を目指して

ー最後に、今後の事業展開や将来の展望を教えてください。

渋谷:現在ECの売上は全体の10%強ですが、2028年度までには20%まで引き上げることを目指しています。そのためにも、これまでは直営店中心にEC化を進めてきましたが、今後は加盟店とも積極的に連携し、より多くの商品をお客さまに提供できる体制を作っていきます。メルカリShopsについては、海外も含めて弊社だけではなかなか接点を持てないエリアの方にも商品をお届けできるよう、これからも活用させていただきたいと思っています。

益田:あと、せっかくBOOKOFFという名前を出して出店しているので、もっと相互にブランド価値を高めていけるような取り組みができればと思っています。まずは、普段BOOKOFFの店舗をご利用の方は、メルカリShopsで「BOOKOFF」 という名前をみて安心してご購入いただける部分があるかと思います。一方、普段はメルカリしか使わない、スマホを見る時間が長いといったお客さまにも、「リアル店舗のほうにも足を運んでみようかな」と思っていただけるバリューの提供と、コミュニケーションを強化していきたいと考えています。

渋谷:特に買取については、チラシの同梱なども検討しはじめています。買取が増えると、結果的に出品数も増えます。メルカリShopsで出会ったお客さまに、BOOKOFFの店舗でも売れるんだよということを知っていただいて、店舗に商品をお持ちいただき、そこで買い取った商品をメルカリShopsで販売する、といった新しい循環を作り出せればと考えています。

ー渋谷さん、益田さんありがとうございました!