メルカリShopsに出店しているショップさんに、こだわりや想いを伺っていく #ショップインタビュー。Vol.43は、「MANDARAKE」を運営する株式会社まんだらけ代表の田中さんにお話を伺いました。
自社ECから海外モールへ。20年以上の実績とノウハウ
ーはじめに、株式会社まんだらけについて教えてください。
株式会社まんだらけは、アニメ、漫画、フィギュアなどサブカルチャー関連の中古品を専門に取り扱うコレクターズショップです。1980年代に創業し、東京・中野に本拠地を構え、現在は国内外のお客さまに幅広い商品を提供しています。商品知識の豊富なスタッフによる査定力と独自の値付けが強みです。

ーEC事業はいつ頃から始めましたか?
ECを本格的にスタートしたのは今から25年ほど前です。当時はお客さまから電話で直接問い合わせがくるような時代で、まだEC・通販という概念が一般的ではありませんでした。
配送会社と契約したり、梱包方法を考えたりしながら、まずは国内向けの販売から手探りで始めました。その後、インターネットを活用した販売へとシフトしていきました。
ー自社以外のECモールを活用し始めたのはいつ頃ですか?
実は、他のプラットフォームでの販売には長らく取り組んでおらず、20年以上出店していませんでした。5年ほど前に初めてeBayに出店し、最近ではもう一つ別の海外モールにも出店しています。国内のモールに出店したのは、メルカリShopsが初めてでしたね。
ーなぜ海外モールに出店しようと思ったのですか?
自社ECに特に大きな課題を感じていたわけではなかったのですが、「まんだらけ」という名前の認知をもっと浸透させれば、より多くのお客さまに買い物を楽しんでもらえるのではないかという思いはずっと持っていました。
特に、コレクターズアイテム※を購入できる体験をもっと広げたいと考え、20年ほど前から海外市場にも目を向けて取り組んでいました。ただ、トップクラスのコレクターの方々にはある程度認知していただいていたのですが、それ以外の方々にはなかなか届かないのが現実でした。
そういったジレンマを感じている中で海外のプラットフォームから声がかかり、本格的に越境販売を開始させました。
※コレクターズアイテム‥貴重な収集アイテム
国内モールへの初出店はメルカリShops。協業パートナーとしての魅力
ーメルカリShopsに出店した決め手はありましたか?
越境販売ができる点はもちろんのこと、お客さまと直接やり取りができる透明性と、管理画面などのシンプルさは大きな決め手でした。
特にシステム面において、出店者側が操作するうえでシンプルに作られており、わかりやすいと感じました。私自身もエンジニア的な仕事をしていたことがあるので、そういう面でもすごくシンパシーを感じましたね。シンプルだけどしっかり作られているところがとても良いなと思いました。
メルカリShopsで見つけた国内市場の新しい可能性
ーメルカリShopsでも越境販売が大きな割合を占めていると伺いました。越境事業が好調な理由は何ですか?
当社の場合、20年以上前から海外事業に取り組んできた実績と信頼、そしてノウハウがあることが大きな強みだと思っています。
また、連日ニュースでも取り上げられているように訪日外国人観光客のインバウンド需要が大きいですね。ECサイトだけでなく、実際に店舗で商品を購入されるケースがすごく増えています。売れ筋はおもちゃやホビー系ですが、最近は特に漫画の人気が高まっています。
ー国内販売の状況についてはどのように感じていますか?
印象的だったのは、うちではあまり動かなかった商品が、メルカリShopsではすごく売れるということです。たとえば、建築関係の本や写真集、アニメやサブカル系の書籍など、特に低単価の商品がよく売れました。
そういった違いは、顧客層や市場の違いによるものなんだと実感しました。国内販売は「もうある程度やり尽くしたかな」と思っていた部分もあったのですが、今回の取り組みを通じて「まだまだやれることがたくさんあるんだな」と感じられて、本当にいい勉強になりました。

ー機能面についてはどう感じましたか?
問い合わせ対応が少ないのが助かりますね。自社ECだと「どうやって買えばいいんですか?」という問い合わせが多いのですが、メルカリShopsではほとんどなく、UI(ユーザーインターフェイス)がとても優れているのだと思います。
メルカリShopsを活用し、お客さまのニーズを拾いに行く
ー今後の展望について教えてください。
私たちは、取り扱う商品の幅を広げることで事業を拡大してきました。今後も「商品の幅を広げる」ということに継続して取り組んでいきたいと思っています。
今は日本の漫画やアニメを中心に取り扱っていますが、これからはさらに古い年代のものを深掘りしていきたいですし、海外発祥の漫画や紙媒体からスタートしたゲーム作品なども扱っていけたら面白いなと考えています。
その際、私たちがどうアプローチしていくのか、どのように値付けをしていくのかが今後の大きなテーマだと思っています。海外ではまだ中古品の売買市場がこれから発展していく段階だと思いますので、そういった市場にどのように参入していくか、商品の年代を広げて取り扱いを増やしていくことで、より多くの人にリーチしていきたいと考えています。
国内については、現在16店舗ありますが、さらに実店舗を増やして、より多くのお客さまに適正価格で買取できる場を作っていきたいとも考えています。

ーメルカリShopsをどのように活用していきたいですか?
店舗を出すことで、商品の供給が安定し、幅広い商品をお届けできるというのは、うちの強みだと思っています。一方で、今後はメルカリさんの販売情報を活かして、うちでも新たに展開できる商品がないか探していきたいです。
これまでは「うちで扱っているものをメルカリShopsに出す」という形でやってきて、「こんなお客さまもいるんだな」と受け身で実感することが多かったんです。でも今後は逆のアプローチもしてみたいですね。
たとえば「こういうカテゴリーの商品が、この年齢層のお客さまに人気ですよ」という情報があれば、「このカテゴリーならうちでも広げられるかもしれない」とか、「今はあまり扱っていないけれど、今後検討できるかもしれない」といったヒントになるかもしれません。
そうやって「お客さまのニーズを拾いに行く」というのも面白いのではないかと思っています。

“やり尽くした市場”にも新たな可能性がある
ー最後に、これからメルカリShopsでの成功を目指す出店者の方へアドバイスをお願いします。
正直、日本国内だけで見れば、「もうやれることはすべてやり切ったかな」と感じるくらい、ある程度やれているんじゃないかなと思っていました。
でも今回、メルカリShopsに出店してみてお客さま層やマーケットによって、こんなにも広がり方が違うんだ、こんなに新しいチャンスがあるんだ、と実感し勉強し直すきっかけになりました。どの出店者さんにも、新しい発見があるはずなので、ぜひチャレンジしてみてください。
ー田中さん、ありがとうございました!


