名前の似ている「クレジットカード」と「キャッシュカード」。具体的に何が違うのかご存じでしょうか?ここではクレジットカードとキャッシュカードの違い、それぞれの特徴やメリット・デメリット、一般的な使い方をご紹介します。
クレジットカードとキャッシュカードの違いは「用途」
名前が似ているクレジットカードとキャッシュカード。その違いは、ずばり「用途」にあります。
両者の違いを一言で説明すると、クレジットカードは「(あとから支払いをする必要がある)決済のためのカード」(※)、キャッシュカードは「お金を銀行口座に出し入れするためのカード」です。
※ここではショッピング機能について記載しています。
早速、それぞれの違いを見ていきましょう。
なお、この記事ではクレジットカードとキャッシュカードの違いをご紹介しますが、近年は「クレジット決済機能付きのキャッシュカード」のように両方の機能をもったカードも登場しています。
カードを発行する前に、どのような機能を搭載したカードなのか、必ず確認してからお手続きをすすめるようにしましょう。
クレジットカード:(あとから支払いする必要がある)決済のためのカード
クレジットカードは、「(あとから支払いする必要がある)決済に利用するためのカード」です。
店頭で提示したり、通販サイトでカード番号を入力したりして商品やサービスの購入ができます。キャッシュカードと異なり、銀行口座にお金を出し入れすることはできません。
クレジットカードの特徴は、決済時点で手元に現金を持っていなくても買い物ができる点です。通常、利用料金は指定期間(例: 4月15日〜5月15日の1ヶ月分など)の決済額を集計したうえで、翌月や翌々月にまとめて請求されます。
また、一時的に利用者に代わりクレジットカード会社が支払いを行うという性質から、発行前に審査が必要になるのもクレジットカードの特徴です。本人の希望と審査結果をもとに、利用上限金額や発行の可否が決まります。
キャッシュカード:銀行口座にお金を出し入れするためのカード
キャッシュカードは、「銀行口座にお金を出し入れするためのカード」です。
クレジットカードと異なり、決済での利用はできませんが、口座の残高の範囲でお金を引き出したり、あるいは手元の現金を口座に入金したりできます。先にご紹介した「クレジット機能」や、次にご紹介する「デビットカード」の機能等が付いていない限り、決済には利用できません。
キャッシュカードは銀行口座を開設すると、追加審査なしで自動的に発行されます。
ただし、一部のオンラインバンクや預金の投資運用を主目的とした銀行では、物理的なキャッシュカードが発行されないこともあります。
ちなみに:デビットカードとは?
クレジットカードとキャッシュカードに加えて、もうひとつ知っておきたいカードに「デビットカード」があります。
デビットカードとは、銀行口座の残高内でのみ決済ができるカードです。決済はできるがあとから支払うことができない、クレジットカードとキャッシュカードの中間のような存在に当たります。
デビットカードは単独で発行される以外にも、キャッシュカードの追加機能として搭載されることがよくあります。銀行のキャッシュカードに「VISA」などクレジットカード会社のロゴ表記がある場合、デビットカード機能付きか、クレジット機能付きである可能性が高いです。
ここまでのクレジットカード・キャッシュカード・デビットカードの違いをまとめると、以下の通りです。
【クレジットカード・キャッシュカード・デビットカードの違い】
名称 | 特徴 |
---|---|
クレジットカード | (あとから支払いする必要がある)決済をするためのカード。発行には、信用情報や収入面の審査が必要 |
キャッシュカード | 銀行口座にお金を出し入れするためのカード。口座を開設すると基本的に自動で発行される |
デビットカード | 銀行口座の残高内でのみで決済をするためのカード。クレジットカードとキャッシュカードの中間のような存在 |
続いて、クレジットカードとキャッシュカードのそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
なお、デビットカードについて詳細を知りたい方は、以下の記事もご確認ください。
クレジットカードのメリット・デメリット
クレジットカードのメリット・デメリットには、以下の4点が挙げられます。
【メリット】
- 手元に現金がなくても買い物ができる
- 購入額に応じたポイント還元があり、現金で買い物するよりもおトク
【デメリット】
- 発行のためにカード会社から審査がある
- お金を使いすぎてしまうことがある
メリット:手元に現金がなくても買い物ができる
クレジットカードの最大のメリットは、やはり手元に現金がなくても決済ができる点です。
クレジットカードの決済料金は翌月以降に請求され、利用先を確認することができるため、支払計画を立てて、計画的に買い物を進めることが可能です。
メリット:購入額に応じたポイント還元があり、現金で買い物するよりもおトク
多くのクレジットカードは、決済に使うだけで「購入額の○%のポイント還元」を受けられます。還元率はカードごとに異なりますが、0.5〜1.0%ほどが主流です。
たとえば、還元率1.0%のカードであれば、年間で10万円の決済をすると1,000円相当、100万円決済すれば10,000円相当のポイント還元を受けられる計算となります。
現金の支払いをクレジットカードにまとめるだけでも、おトクになります。
またカードによっては、以下のようなさらなる優待が用意されていることもあります。
【クレジットカードの優待例】
- 空港でのラウンジの利用が無料
- 個人賠償責任保険が自動付帯
- 旅行に関する傷害保険が自動付帯
- ホテルや乗り物の手配をサポート
- 特定の店舗や娯楽施設での割引を受けられる
デメリット:発行のためにカード会社から審査がある
クレジットカードのデメリットには、発行のためにカード会社からの審査があり、誰でも無条件に持てるわけではない点が挙げられます。
カード会社による審査では、家族構成・年収・勤務先・勤続年数といった属性情報はもちろん、個人信用情報についても確認されます。
「安定した返済を期待できる人かどうか」を総合的にチェックするためです。
審査基準はカード会社ごとに異なりますが、以下のいずれかに当てはまる場合、思うように審査を通過できないおそれがあります。
【発行審査の通過が難しい例】
- 過去に何かしらの支払いを延滞した方
- 債務整理の経験のある方
- 収入がない、あるいは不安定な方
- すでに多くの借金を抱えている方
- 審査申し込み時の入力事項に嘘や誤りが含まれている方
デメリット:お金を使いすぎてしまうことがある
知らず知らずのうちに、お金を使いすぎてしまいやすいのもクレジットカードのデメリットです。
手元に現金がなくても決済ができることはクレジットカードの大きな魅力です。しかし、自分の収入に見合わない買い物をしてしまわないようには気を付けましょう。
「月々の支払いはいくらで、いつまでに全額支払う予定なのか」と、事前に無理のない支払計画を立てておくことが大切です。
キャッシュカードのメリット・デメリット
キャッシュカードのメリット・デメリットには、以下の4点が挙げられます。
【メリット】
- 銀行を訪れなくてもお金を下ろせる
- (原則として)口座残高を超えてお金を使いすぎる心配がない
【デメリット】
- お金を引き出すために手数料がかかることも
- クレジットカードのような優待はない
メリット:銀行を訪れなくてもお金を下ろせる
キャッシュカードがあれば、銀行を直接訪れなくても口座からお金を下ろせるようになります。
たとえば、近場のコンビニやスーパーにあるATMなどからでも、気軽にお金を引き出すことが可能です。
特にコンビニのATMは24時間利用できることも多く、銀行の営業時間に左右されずに済みます。
メリット:(原則として)口座残高を超えてお金を使いすぎる心配がない
原則として、口座残高を超えてお金を使いすぎる心配がない点もキャッシュカードのメリットです。
キャッシュカードで引き出せる金額は自分の銀行口座の残高内であり、クレジットカードのような使いすぎの心配はありません。
例外として定期預金の契約がある口座などでは、当座貸越と呼ばれる仕組みにより借金ができる(口座残高をマイナスにできる)ことがあります。契約内容は確認しておきましょう。
デメリット:お金を引き出すために手数料がかかることも
キャッシュカードはATMからお金を引き出す際に、手数料がかかることもあります。
特に、コンビニなどに設置されている提携ATMの場合、曜日や時間帯により100〜300円前後の手数料が求められます。小まめに引き出していると、意外に軽視できない出費です。
通常、クレジットカードの決済時に、利用者側に手数料がかかることはありません。
そのため、手元に現金がない場合はキャッシュカードでお金を引き出すよりも、クレジットカードで決済をした方がおトクなケースも多々あります。
デメリット:クレジットカードのような優待はない
ポイント還元をはじめとする、クレジットカードのような優待を受けられない点もキャッシュカードのデメリットです。
キャッシュカードを使って買い物をする場合は、ATMからお金を引き出して、現金で決済をする形となります。
クレジットカードのようなポイント還元は受けられず、保険の付帯や空港ラウンジの利用などの優待も基本的にありません。
クレジットカードとキャッシュカードの使い方
続いて、クレジットカードとキャッシュカードの一般的な使い方をご紹介します。
クレジットカードの使い方
クレジットカードの使い方は、実店舗での決済とオンライン決済の2種類に大別できます。
【実店舗での決済】
- 購入したい商品を持ってレジを訪れる
- クレジットカードで会計をしたい旨を伝え、カードを提示する
- (求められた場合は)暗証番号の入力やサインを行う
- レシートや支払い控えを受け取って完了
【オンライン決済】
- 購入したい通販サイトの決済画面まで進む
- 支払い方法からクレジットカードを選択する
- カード番号・カード名義・有効期限・セキュリティコードなどを入力する
- 決済手続きを完了し、同サイト内の購入履歴などから無事に決済ができているか確認する
文字にすると難しくも見えるものの、実店舗ではクレジットカードを提示し、オンライン決済では求めに応じて情報を入力していくのみで決済できます。
キャッシュカードの使い方
キャッシュカードによるお金の引き出し・預け入れの手順は以下の通りです。
【引き出しの場合】
- 自分の銀行口座が対応しているATMを訪れ、キャッシュカードを挿入する
- 「引き出し」を選択する
- 引き出したい金額を入力し、手数料について確認する
- 暗証番号を入力し、取引明細票を発行するかどうかを選ぶ
- 現金とキャッシュカード(+発行した場合は明細票)を受け取って完了
【預け入れの場合】
- 自分の銀行口座が対応しているATMを訪れ、キャッシュカードを挿入する
- 「預け入れ」を選択する
- 挿入口が開くため、そこに入金したいお金を入れる
- 金額が合っているか確認したうえで、確認ボタンを押す
- 明細表を発行するかどうかを選ぶ
- キャッシュカード(+発行した場合は明細票)を受け取って完了
なお、画面の表記や手続きの順番は、銀行やATMごとに異なることがあります。
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クレジットカードとキャッシュカードは用途で使い分けよう
この記事ではクレジットカードとキャッシュカードについて、両者の違いやメリット・デメリット、使い方をご紹介しました。
クレジットカードは「(あとから支払いする必要がある)決済ができるカード」、キャッシュカードは「銀行口座にお金を出し入れするカード」です。用途に合わせた使い分けを意識できると、便利に扱いやすくなります。
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