エレキギターを始めるのに必要なものは？必須アイテムと賢い購入術を紹介

エレキギターを始める場合、最初に揃えるべき道具は限られています。「全部揃えると高額になりそうで不安」と迷っている方も工夫次第で初期費用を大幅に抑えられる可能性が。この記事では、エレキギター初心者に本当に必要なものや予算の目安、賢くお得に道具を揃える方法を詳しく解説します。

エレキギターを始めるためにまず必要なもの5選

エレキギターを演奏するためには、ギター本体だけでなく音を出すための周辺機器も必要です。ここでは、初心者がまず揃えるべき「三種の神器」と、演奏に不可欠なアイテムを紹介します。

自分好みのデザインで選ぶ「エレキギター本体」

初心者がギターを選ぶ際、最も重視すべきなのは「見た目」です。形や色など、自分が「かっこいい」「弾きたい」と思えるデザインを選ぶことが、練習のモチベーション維持につながります。

音の違いや機能も大切ですが、まずは理屈抜きで気に入ったデザインのギターを手に入れることが、長く続けるための秘訣です。

自宅練習に欠かせない「アンプ」

エレキギターは、アンプ（スピーカー）につなぐことで本来のサウンドを楽しめます。生音だけでは練習の成果がわかりにくいため、アンプは必須です。

日本の住宅事情を考慮すると、自宅練習用の小型アンプがおすすめです。ヘッドホン端子が付いているものなら、夜間でも周囲を気にせず練習できます。

ギターとアンプを繋ぐ「シールド（ケーブル）」

ギターの信号をアンプに送るためのケーブルを「シールド」と呼びます。これがないとアンプから音が出ません。

シールドは消耗品なので、最初から高価なものを買う必要はありませんが、長さは自宅で使いやすい3メートル程度のものがおすすめです。断線を防ぐためにも、演奏後は丁寧に巻き取って保管しましょう。

弦をはじくための「ピック」

弦を弾くために使う小さな板状の道具です。形状や厚さ、素材によって弾き心地や音が変わります。

代表的な形には、おにぎり型の「トライアングル」や、涙型の「ティアドロップ」があります。

1枚100円程度と安価なので、最初は数種類購入して、自分に合うものを探してみるのがおすすめです。

正しい音程に合わせる「チューナー」

ギターの各弦を正しい音程（チューニング）に合わせるための機械です。チューニングが狂っていると、正しい音感も身につきません。

初心者には、ギターのヘッド部分に挟んで振動を感知する「クリップ式チューナー」が手軽で扱いやすくおすすめです。

練習前には必ずチューニングを行う習慣をつけましょう。

立って弾くなら必須の「ストラップ」

立って演奏する際に、ギターを肩から下げるためのベルトです。ライブやスタジオ練習を想定して立って弾く練習をするなら必須です。

座って弾く場合でも、ストラップをつけるとギターの位置が安定し、正しい姿勢を保ちやすくなるメリットがあります。

デザインも豊富なので、ギターに合わせて選ぶ楽しみもあります。

あると便利！練習効率やモチベーションを上げるアイテム

必須アイテムを揃えたら、次は練習をより快適にするための道具を検討しましょう。ここでは、持っていると便利なアイテムや、いずれ必要になる消耗品などを紹介します。

ギターの転倒を防ぐ「ギタースタンド」

ギターを壁に立てかけておくと、倒れてネックが折れるなどの破損リスクがあります。専用のスタンドを使えば安全に保管できますし、部屋に置いておけば弾きたいときにすぐ手に取れるため、練習頻度が上がる効果も期待できます。

ネックを支えるタイプや、コンパクトな折りたたみタイプなどがあります。

予備として持っておきたい「交換用の弦」

ギターの弦は金属でできており、弾いているうちに錆びたり劣化したりします。また、練習中に突然切れることも珍しくありません。

弦が切れて練習が中断してしまうのを防ぐため、予備の弦を1セットは常備しておくと安心です。

太さ（ゲージ）には種類がありますが、最初は標準的な「09-42」や「10-46」を選びましょう。

大切な楽器をきれいに保つ「メンテナンス用品」

練習後のギターには、手汗や皮脂が付着しています。そのまま放置すると弦が錆びたり、塗装が傷んだりする原因になります。

演奏後は楽器用クロスで全体を拭き取るのが基本です。また、指板の乾燥を防ぐオレンジオイルや、弦の滑りを良くするための潤滑剤スプレーなども持っておくと、楽器を良い状態で長く使えます。

演奏の幅を広げる「カポタスト」

通称「カポ」と呼ばれる道具で、ギターのネックに取り付けてキー（音の高さ）を一括で変えるために使います。弾き語りをする際や、特定の楽曲を演奏する場合に必要になります。

最初はなくても練習できますが、弾きたい曲の楽譜に「カポ使用」の指示がある場合は用意しましょう。

エフェクターは最初に必要？初心者の疑問を解決

「エレキギターといえばエフェクター」というイメージを持つ方もいるでしょう。ここでは、初心者が迷いがちなエフェクターの必要性について解説します。

最初はアンプ内蔵の機能で十分楽しめる

結論から言うと、初心者のうちは無理にエフェクターを買う必要はありません。最近の自宅練習用アンプには、歪みやリバーブなどのエフェクト機能を備えたモデルも多くあります。。

まずはアンプの機能を使い倒して、音作りの基礎を学ぶのがおすすめです。

慣れてきたら好みのエフェクターを追加する

練習を続けていくと、「あのアーティストのような音を出したい」「もっと激しい歪みが欲しい」といった欲求が出てきます。そのタイミングで、好みのエフェクターを検討すれば十分です。

エフェクターは種類が非常に豊富なので、自分の出したい音が明確になってから選ぶほうが、無駄な出費を防げます。

初期費用はいくら？予算の目安と安く揃える方法

これからギターを始める方にとって、気になるのがお金の話です。新品で揃える場合の相場と、工夫して安く抑える方法を比較してみましょう。

新品で一式揃える場合の相場

楽器店で新品のエレキギター本体と必要な周辺機器を一式揃える場合、一般的には3万円〜10万円程度の予算が必要です。有名ブランドのギターを選ぶとさらに高額になります。

もちろん、1万円台の格安ギターもありますが、品質や弾きやすさを考慮すると、ある程度の予算を見ておいたほうが安心です。

中古やセット購入で初期費用を抑える

「続くかわからないから最初は安く済ませたい」という方は、中古品や初心者セットを検討してみましょう。特にメルカリなどの中古市場では、挫折してしまった人から出品される「状態の良い中古品」がお得に手に入ることがあります。

以下の表は、メルカリにおけるエレキギターの商品状態別の取引データです。

商品の状態	平均取引価格	取引価格（中央値）	取引件数	平均売却日数
未使用に近い	約81,800円	46,000円	約3,760件	約22.2日
目立った傷や汚れなし	約71,700円	40,000円	約17,660件	約23.0日
やや傷や汚れあり	約65,500円	35,000円	約13,530件	約24.2日
傷や汚れあり	約58,900円	33,333円	約6,960件	約22.7日
全体的に状態が悪い	約32,200円	16,000円	約1,680件	約12.8日

「目立った傷や汚れなし」や「やや傷や汚れあり」の状態でも、多くの取引が行われています。本体を探す場合は、状態と価格のバランスが良い「目立った傷や汚れなし」（中央値40,000円）の層が狙い目です。

• この記事で掲載しているデータは、正確性を高めるため、特異値の除外を行ったうえで算出しています

メルカリでエレキギターや機材を揃えるメリット

初心者が道具を揃える場所として、メルカリは非常におすすめです。具体的なデータとともに、そのメリットを解説します。

豊富な出品数から予算に合わせて選べる

日本最大のフリマアプリ「メルカリ」は、累計出品数が40億品を突破しており、エレキギター関連の出品も非常に豊富です。2024年11月から1年間のエレキギターカテゴリの取引完了数は51,300件以上にものぼります。これだけ多くの商品があれば、予算や好みに合ったギターが見つかりやすいでしょう。

実際にメルカリで取引されている人気ブランドのランキングを見てみましょう。

順位	ブランド名	平均取引価格	取引価格（中央値）	取引件数	平均売却日数
1位	フェンダー(Fender)	約108,300円	88,200円	約3,850件	約21.7日
2位	エピフォン(Epiphone)	約49,700円	40,000円	約2,830件	約22.0日
3位	フェルナンデス(FERNANDES)	約42,700円	22,900円	約2,650件	約23.1日
4位	ギブソン(Gibson)	約169,600円	139,000円	約2,220件	約22.0日
5位	ヤマハ(YAMAHA)	約42,000円	28,750円	約1,940件	約20.8日
6位	スクワイヤー(Squier)	約33,000円	29,000円	約1,840件	約19.6日
7位	アイバニーズ(Ibanez)	約70,700円	49,800円	約1,660件	約21.7日
8位	フェンダージャパン(Fender Japan)	約87,400円	80,000円	約1,420件	約19.7日
9位	イーエスピー(ESP)	約97,500円	39,900円	約890件	約23.8日
10位	ポールリードスミス(Paul Reed Smith / PRS)	約139,700円	80,000円	約760件	約22.5日

フェンダーやギブソンなどの有名ブランドは高価格帯ですが、フェルナンデスやヤマハ、スクワイヤーなどは中央値が2万円〜3万円台と比較的価格が抑えられており、初心者にも手に取りやすいブランドです。

メルカリなら、憧れのブランドからエントリーモデルまで、予算に合わせて自由に選ぶことができます。

お得な「初心者セット」が見つかりやすい

メルカリには、ギター本体だけでなく、アンプ、ケース、スタンド、小物類がまとめて出品されている「初心者セット」が多数あります。

これから始める人にとっては、一つひとつ買い集める手間が省けるうえ、個別に買うよりも割安になるケースが多いため、大変お得です。

やめてしまっても売ることができる

万が一ギターが続かなかった場合や、上達して新しいギターに買い替えたくなった場合でも、メルカリなら手軽に売ることができます。

利用者数は月間2,200万人以上（2025年時点）と多いため、買い手が見つかりやすいのが魅力です。データを見ても平均売却日数は20日前後となっており、需要の高さがうかがえます。

失敗しない！メルカリで中古ギター・機材を選ぶポイント

中古の楽器を購入する際には、いくつか注意すべき点があります。失敗を防ぐためのチェックポイントを確認しておきましょう。

商品説明と写真を隅々まで確認する

出品者が記載している商品説明文と写真は、状態を知るための重要な手がかりです。傷や打痕（ぶつけた跡）の有無、付属品が揃っているかなどをしっかり確認しましょう。

特に「音出し確認済み」「ガリ（ノイズ）なし」といった記載があるかどうかも重要なチェックポイントです。

出品者に気になる点を質問する

説明文だけではわからない点があれば、購入前にコメントで質問しましょう。

たとえば「ネックの反りはありますか？」「アンプの動作は正常ですか？」「タバコの臭いはありませんか？」など、具体的に聞くことでトラブルを回避できます。

丁寧な回答が返ってくる出品者は信頼できる可能性が高いです。

配送方法や送料の負担を確認する

ギターやアンプはサイズが大きく、送料が高額になりがちです。商品価格が安くても、送料が「着払い（購入者負担）」だと総額が高くなってしまうことがあります。

購入前に必ず「送料込み（出品者負担）」なのか「着払い」なのかを確認しましょう。

メルカリでエレキギターセットをお得に購入する手順

実際にメルカリで商品を探して購入するまでの流れを解説します。

キーワードで商品を検索する

まずはメルカリの検索窓に「エレキギター 初心者セット」「ギター アンプ」などのキーワードを入力して検索します。

「絞り込み」機能を使えば、予算の上限や商品の状態（「目立った傷や汚れなし」など）、配送料の負担（送料込み）を指定できるので、効率よく探せます。

商品の状態や出品者の評価を確認して購入する

気に入った商品が見つかったら、商品説明をよく読み、出品者のプロフィールや評価数を確認します。

過去の取引で悪い評価がないか、コメントのやり取りがスムーズかなどをチェックし、信頼できる出品者だと判断したら購入手続きに進みましょう。

商品が届いたら受取評価を行う

商品が届いたら、すぐに受取評価をするのではなく、まずは中身を確認します。ギターに破損がないか、アンプから音が出るかなどをチェックしましょう。

問題がなければ受取評価を行い、取引完了となります。万が一不備があった場合は、評価前に出品者に連絡してください。

必要なものを揃えてエレキギターデビューしよう

エレキギターを始めるには、本体以外にもアンプやシールドなどいくつかの道具が必要です。しかし、最初からすべてを新品で高価なものにする必要はありません。メルカリを活用すれば、初期費用を抑えつつ、必要なアイテムを一式揃えることができます。まずはアプリで検索して、あなたにぴったりのギターセットを探してみましょう。お得に道具を揃えて、楽しいギターライフをスタートさせてください。