小型家電のなかにはリサイクルできる部品が入っていることもあり、適切に処分することが大切です。また、まだ使える小型家電であれば、おトクに手放すこともできます。ここでは小型家電の捨て方や処分にかかる費用などについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。
小型家電に分類されるもの
家電は種類ごとに適切な処分方法が定められています。再利用できるものを処分しないため、また処分の過程で有害な物質を出さないようにするためです。
家電は大きく「特定家庭用機器」「小型家電」「パソコン」「粗大ごみ」の4つに分けられます。まずは自分が捨てたい家電が、小型家電に分類されるのかどうか確認しましょう。
家電は4つに分類される
4種類の家電について、それぞれ具体的に解説します。捨てたい家電がどれに分類されるか確認しましょう。
【特定家庭用機器】
家電リサイクル法で定められている4つの家電を指します。「テレビ」「エアコン」「冷蔵庫・冷凍庫」「洗濯機・乾燥機」が該当します。
【小型家電】
小型家電リサイクル法で定められている28品目の家電を指します。主に以下のものが小型家電に分類されます。
(小型家電の一例)
電話機、ゲーム機、カメラ類、携帯電話、パソコン、プリンター、ディスプレイ、DVDレコーダー、ステレオセット、炊飯器、電子レンジ、扇風機、除湿機、アイロン、掃除機、こたつ、照明機器、電動ミシン、電卓、ヘアドライヤー、エレキギターなど
※多くの家電が小型家電に分類されますが、実際の処分方法は市町村ごとに大きく異なります。小型家電に分類される家電でも、自治体によっては粗大ごみとして捨てる場合もあります。
【パソコン】
パソコンは小型家電に含まれますが、特にリサイクルが強化されている品目です。他の小型家電と比べて処分方法が多いことが特徴です。
家電量販店などで買ったパソコンに限らず、自作のパソコンも該当します。またPCリサイクルマークがあるもの・ないもの両方ともパソコンの品目に含まれます。
【粗大ごみ】
上記3つのどれにも含まれない家電が該当します。また小型家電に含まれる家電でも、その地域で回収していないものは粗大ごみに分類されることがあります。
一般的には、1辺が30cm以上ある家電が粗大ごみに該当します。ガスコンロ・電子レンジ・こたつ・照明器具・扇風機・掃除機などは、地域によって粗大ごみに分類されることも多いです。
小型家電の捨て方・かかる費用
捨てたい家電がどれに分類されるか確認できたら、次は処分方法を見ていきましょう。それぞれの家電の処分方法は下記のとおりです。
家電の種類 | 処分方法 | 費用 |
---|---|---|
特定家庭用機器 | ・家電リサイクル券を買って指定取引場所に持っていく ・家電量販店へ引き渡し ・認定の回収業者に依頼 ・リサイクルショップやフリマアプリで売る | 家電ごとに定められたリサイクル料金(数千円)+運搬料金(3,000円程度) |
小型家電 | ・自治体の回収BOXに投函 ・認定の回収業者に依頼 ・リサイクルショップやフリマアプリで売る | 無料で済むことが多い。回収業者に依頼する場合は料金が発生することもある。 |
パソコン | ・製造メーカーで回収 ・一般社団法人パソコン3R推進協会で回収 ・自治体の回収BOXに投函 ・認定の回収業者に依頼 ・リサイクルショップやフリマアプリで売る | PCリサイクルマークがあるパソコンは製造メーカーが無料で回収。マークがない場合は3,300円~5,500円ほどかかる。回収BOXは無料。 |
粗大ごみ | ・各自治体で粗大ごみとして処分 ・認定の回収業者に依頼 ・リサイクルショップやフリマアプリで売る | 家電ごとに定められた粗大ゴミ処理券の料金(数百円)。回収業者に依頼する場合も有料。 |
小型家電の処分方法と費用について、下記で詳しく見ていきましょう。
自治体の回収BOXに投函
小型家電の場合は、各自治体が公共施設などに専用の回収BOXを設けています。公共施設のほか、学校、家電量販店などに回収BOXが設置してあります。
小型家電であればどれでも投函して良いわけではなく、回収対象の家電がBOXのそばに表記されています。投函OKな家電かどうかを確認して投函しましょう。
また回収BOXだけでなく、自治体によってはさまざまな回収方法が用意されています。例えば、町内の資源ごみ集積所に「回収コンテナ」を設置し、決められた収集日に回収する方法や、イベント開催の期間に限定して回収を行う方法があります。
このような自治体による回収は、基本的に費用はかかりません。無料で安心して処分できるので、使えない家電の処分はこの方法がおすすめです。
認定の回収業者に依頼
認定の回収業者に小型家電の回収を依頼することもできます。認定の回収業者とは、適切なリサイクルを行っていると国が認定した事業者です。出張回収を行っている業者もあるため、持ち運びがなくかんたんに処分できます。
また小型家電に限らず回収してもらえることも多いため、引っ越しなどで家具家電を大量に処分したいときにおすすめです。
認定の回収業者への依頼は、回収に費用がかかることもあります。出張回収をお願いした場合は出張費がプラスされることもあります。事前に見積もりをしておくと安心です。
リサイクルショップで買取
まだ使える家電は、処分ではなく売却することも検討しましょう。
売却手段のひとつは、リサイクルショップで買取をしてもらうことです。近所のリサイクルショップに持ち込み、査定をしてもらいます。査定額に納得できればその場で売却し、買取金額を得ることができます。
ただしリサイクルショップによっては、一定の年数が過ぎたもの、状態が悪すぎるものは買取してもらえないこともあります。事前に買取可能かどうか電話で確認しておくと良いでしょう。
フリマアプリで売る
売却手段のもうひとつの方法に、フリマアプリで売る方法があります。フリマアプリで売りたい家電を出品し、購入されたら売上金が手に入ります。
フリマアプリは商品の価格を自分で決めることができるので、少しでも高く売りたいという人におすすめです。
フリマアプリ「メルカリ」なら、アプリの登録費用や月会費が一切かかりません。かかるのは商品が売れたときの販売手数料のみです。(販売手数料は商品価格の10%です。)商品が売れた後にしか費用がかからないので、誰でも安心して不要品の出品を始められます。
使える小型家電はメルカリで売れる!
上記でまだ使える小型家電はフリマアプリで売れることをご紹介しました。特にメルカリでは「使えるものを安く手に入れたい」というお客さまが多く、中古品も数多く取引されています。捨てるには勿体ないまだ使えるものは、メルカリでどんどん出品してみましょう。
メルカリで小型家電は人気商品
実は小型家電はメルカリの売れ筋商品です。具体的には、以下の小型家電がメルカリで数多く購入されています。
- パソコン
- スピーカー
- ヘアアイロン
- ドライヤー
- ネイルマシン
- 体重計
まだ使える小型家電はメルカリで売れる可能性が高いと言えます。不要になった小型家電は、ぜひメルカリで売ってみましょう。
小型家電を捨てるときの注意点
小型家電の内部には、リサイクルできる金属や有害な物質などが含まれていることもあるため、捨てるときには注意が必要です。また小型家電のなかでもパソコンや携帯電話は個人情報が入っているため、適切な処理が必要となります。
ここでは小型家電を処分する際に注意するべきポイントについて解説します。
無許可の回収業者には渡さない
回収業者のなかには無許可で小型家電の回収を行っている業者があります。無許可の業者には以下のような特徴がみられます。
- 町内を大音量で巡回して個別に回収
- 空き地で回収
- チラシの配布
- インターネットで広告
認定の回収業者であれば、廃棄物処理法などにもとづいて適切に処理が行われます。しかし無許可の回収業者では、有害物質の処理などが適正に行われているか確認できていません。そのため無許可の業者には小型家電を渡さないようにしましょう。
パソコンやスマホはデータを消去する
個人情報の入ったパソコンやスマホは、必ず自分でテータを消去しておくことが大切です。データを消去しないままのパソコンやスマホには、クレジットカードの番号や電話帳の連絡先など重要な情報が残っています。
自治体の回収BOXなどは、中身が盗まれないように鍵がかかっていたりと工夫されています。しかし万が一のことを考えて、あらかじめ自分でデータをすべて消去しておくのがベストです。
回収方法にかかわらず、パソコンやスマホを手放すときはデータをすべて消去しておきましょう。
家電の状態にあった捨て方を選んで、かしこく処分しよう
壊れて使えなくなった小型家電は、自治体の回収BOXや認定の回収業者を利用して処分することができます。一方、まだ使える小型家電はフリマアプリなどで売ってお金にすることができます。家電の状態に合わせて処分方法を選びましょう。
メルカリでは中古の小型家電もよく売れています。ぜひ活用していただき、賢く小型家電を処分しましょう。