店頭に並べられない訳ありアウトレット食品の販路として、通販を考えている方も多いと思います。本記事では、はじめてネット販売に挑戦する方に向けて、訳あり食品のネット販売の始め方や注意点をわかりやすく解説します。ネット販売を始める後押しとなれば幸いです。
訳ありアウトレット食品はメルカリShopsで販売できる!
訳ありアウトレット食品は、メルカリShopsで売ることもできます。
メルカリShopsはフリマアプリ「メルカリ」内にネットショップを開設できるサービス。訳あり食品はメルカリShopsの人気商品で、訳ありの果物や野菜は常に売れ筋ランキングに登場しています。
メルカリ独自の配送サービス「らくらくメルカリ便」や「クールメルカリ便」を使えば、全国一律送料でおトクにあんぜんに発送できるのも嬉しいところ。
アウトレット食品を販売するなら、ぜひメルカリShopsでのネットショップ開設を検討してみてください。
どのような食品が訳ありアウトレットに分類される?
訳あり食品・アウトレット食品とは、見た目の問題や賞味期限が迫っているなどの理由で正規品として売ることができず、価格を落として販売されている食品のことです。
「見た目が悪くても家で食べるものであれば気にしない」という方も多く、通常価格より安く手に入る訳ありアウトレット食品は人気の商品です。
訳あり食品・アウトレット食品と呼ばれるものには、どのような種類があるのかを詳しく見ていきましょう。
賞味期限の近いもの
食品のアウトレットとして多く見られるのが、賞味期限の近い商品です。賞味期限が迫っているのに在庫が大量に残っている場合は、アウトレット食品として価格を落として売り出されます。
お菓子・飲料・米類などの生もの以外の食品に多く、賞味期限がぎりぎりまで迫った食品は、通常の半額以下になっている場合もあります。
キズや欠けがあるもの
キズのある野菜や、割れや欠けがあるお菓子など、正規品として店頭に並べられない食品も、訳あり品として販売されます。またパッケージにキズや汚れがある商品も、アウトレット価格になっている場合があります。
特に野菜や果物は、キズや汚れがあると規格外商品となり卸せないため、訳あり品として販売されることが多いです。野菜は普段の食事に欠かせないものなので、安く買えるなら欲しいというお客さまが多く、訳ありの野菜は人気があります。
サイズやカタチが規格に満たないもの
曲がったキュウリのように変形しているもの、小さすぎてサイズが規格に満たないもの、変色があり卸せない農産物も、訳あり食品として価格を落として販売されています。
また、形がふぞろいなお肉なども、選別の手間が省かれているため、アウトレット品となる場合があります。
訳ありのアウトレット食品をネットで販売する方法
訳ありのアウトレット食品をネットで販売するには、ネットショップを開設して売るのが一般的です。
フリマアプリなどでも販売はできますが、お客さまに販売元を認識してもらいにくいという難点があります。リピート購入が期待できない、同じような種類の商品の中に埋もれてしまうといった危険があるため、ネットショップで販売するのがおすすめです。
ネットショップを開く方法は、大きく以下の2つに分けられます。
- ネットのショッピングモールに出店する
- 一から自社サイトを作って販売する
それぞれ詳しく解説します。
ネットのショッピングモールに出店する
1つ目は、メルカリShopsやAmazonのようなネット上のショッピングモールの中に、自分のお店を開く「モール型」と呼ばれる方法です。
ショッピングモール自体に集客力があるので、はじめから多くのお客さまに商品を見てもらうことができ、出店直後から購入してもらえる可能性があります。
モール型の場合、サービス側が用意したデザインや仕様を使うので、開設も簡単。ネットショップ運営がはじめての人におすすめです。
モール型のネットショップ運営には、初期費用・月額費用・販売手数料がそれぞれかかります。サービスによって無料のところもあれば数万円ほどの費用がかかることもあるので、料金設定を確認してサービス選びをしましょう。
一から自社サイトを作って販売する
2つ目は、ネットショップを運営するために必要な機能をサービスからレンタルして、自社サイトを作る方法です。「ASP型」と呼ばれます。
BASEやカラーミーショップなどのサービスを利用して、自分でショップのデザインや欲しい機能を導入し、オリジナルの自社サイトを作り上げます。
モール型に比べて開設までに労力がかかりますが、オリジナルのネットショップができるので、コンセプトが伝わりやすいショップになります。
ただし、ASP型は集客も自分で行う必要があるのが気になるところ。SNSを使ってショップを宣伝したり、有料広告を使って自分のお店の存在を知ってもらう必要があります。
ネットの知識がある方や、メッセージ性の強いショップなら、挑戦してみるのも良いでしょう。
アウトレット食品をネットで販売する流れ
ネットショップは、実店舗よりもスピーディーに簡単に開くことができます。実際にアウトレット食品をネットで販売する際、どのような流れで進めていくのか、順を追って解説します。
STEP1:開設申込をする
まずは自分が決めたショップ作成サービスに、開設申込をするところからスタートです。
上記で解説した2つの販売方法のどちらにするか決めたら、その販売方法でショップを開設できるサービスを選びましょう。
【モール型の作成サービスの例】
メルカリShops、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなど
【ASP型の作成サービスの例】
BASE、カラーミーショップ、MakeShop、STORESなど
開設申込には、出店者の情報や、販売する商品ジャンル、売上金の振込先などを入力します。このとき、商品ジャンルによっては、販売に必要な許認可の画像提出が必要な場合があります。
特に食品は許認可が必要になるケースが多いです。販売に必要な許認可については、下記の「訳あり食品をネットで販売するのに資格は必要か?」で詳しく解説します。
開設申込が済んだら、出店審査の結果を待ちましょう。
STEP2:商品を登録する
出店審査に通過したら、商品を登録して、さっそく販売を始めることができます。(※ASP型の場合は、商品登録の前に、ショップデザインの決定や決済方法の導入などが必要になります。)
商品登録では、商品の画像・商品説明・価格などを入力します。
食品の場合、実店舗で販売するときと同様に、賞味期限や保存方法など適切な「食品表示」の提示が必要です。食品表示が記載されている箇所の写真、または商品説明の部分に記載するようにしましょう。
さらにアウトレット品の場合は、お客さまが安心して購入できるよう、価格を下げている理由も記載しておくと良いですね。
STEP3:商品が売れたら梱包・発送する
ネットショップで商品が売れたら、商品の梱包・発送を自分で行う必要があります。あらかじめ梱包資材を用意し、食品に合った配送方法を決定しておきましょう。
お客さまのもとに商品が無事届いたら完了です。
売上金はサービスにもよりますが、基本的には月に1、2回に分けて、まとめて銀行口座などに振り込まれます。
訳あり食品をネットで販売するのに資格は必要か?
訳あり食品をネットで販売する場合も、商品によっては許可や届け出を申請しなければ、販売ができないものがあります。
訳ありだから必要というわけではなく、食品の種類や製造の工程によって、必要な申請が決まっています。以下で詳しく解説します。
実店舗で販売するときと同様の資格が必要
ネットショップで商品を販売するときに必要な資格は、基本的に実店舗で販売するときに必要な資格と同じです。
ネットショップと実店舗どちらの場合も、食品を販売するときは、一般的に以下の資格が必要です。
(1)食品衛生責任者
(2)食品衛生法に基づく営業許可(商品に応じて30種類近くある)
ただし、ネットショップで販売するにあたって、品質を保つために真空パックにしたり、冷凍したりするなど、実店舗では行わない処理を行う場合、「(2)食品衛生法に基づく営業許可」に該当する申請が、追加で必要になるケースもあります。
新たに工程を加える場合は、ショップの所在地を管轄している保健所へ確認することをおすすめします。
(1)食品衛生責任者
食品を販売するのに必要な1つ目の資格「食品衛生責任者」は、すでに飲食店を営業している方なら、すでに取得している資格です。これから食品の販売をスタートする人は、まずこの資格を取得してください。
食品衛生責任者の資格は、講習会の受講で取得が可能です。各都道府県の食品衛生協会が主催する「食品衛生責任者資格取得養成講習会」を受講しましょう。
(2)食品衛生法に基づく営業許可
食品を販売するのに必要な2つ目の資格「食品衛生法に基づく営業許可」は、特定の食品を製造したり、加工、販売する場合に必要となる許可です。
必要なケースは約30業種に分かれており、申請が必要か不安な場合はショップ所在地を管轄する保健所へ確認するのが確実です。
例えば、農家の方が自分で育てた野菜や果物の訳あり品をネットで販売する場合、特に許可は必要ありません。しかし、キズありの果物をジャムに加工して販売しようという場合は、食品衛生法に基づく営業許可のうち「密封包装食品製造業許可」が必要になるケースがあります。
食品衛生法に基づく営業許可が必要な業種については、以下もご参考ください。
参考:東京都福祉保健局・保健所「食品関係営業許可申請の手引(PDF)」
訳ありアウトレット食品をネットで販売するメリット
ネットショップの運営は、サービスにもよりますが時間や労力が必要です。その代わり、ネットで訳ありアウトレット食品を販売することには、それを上回る大きなメリットが見込めます。
ここでは、訳ありアウトレット食品をネットで販売するメリットについてご紹介します。
食品ロスを減らせる
ネットで販売することに限ったメリットではありませんが、訳あり品を廃棄するのではなく売り出すことで、食品ロスを削減できるというメリットがあります。
まだ食べられる食品が大量に廃棄されている食品ロス問題は、日本でも大きな課題となっており、飲食店や小売店から出る食品ロスの量も少なくありません。
訳あり品として食品を売り切ることで、こうした食品ロスの削減に貢献することができます。
全国のお客さまに販売できるから売れやすい
食品の訳あり品は、賞味期限の問題もあり、できるだけ早めに売りきりたい場合も多いと思います。
ネットショップであれば、営業時間や立地に関係なく、24時間全国のお客さまから購入してもらえる可能性があり、店舗で販売するよりも早く売れることが期待できます。
実店舗と違って「お店が混んでいて入れなかった」「天気が悪くてお店に行けなかった」という機会損失がないのも、ネットショップの大きなメリットです。
イメージダウンせずに訳あり品を売れる
正規商品を販売している店舗にとって、訳あり品の販売はイメージダウンにつながることがあります。イメージダウンを避けながら訳あり品を販売したい場合、ネットショップはおすすめです。
実店舗と分けて訳あり品を専用に販売する場所を作ることで、ショップのイメージダウンに直接つながりにくくなります。
また、ネットショップなら実店舗よりも低コストで簡単に開設できるので、訳あり品を売る場所としてネットショップは良い選択と言えます。
訳ありアウトレット食品をネットで販売するときはココに注意!
訳あり食品をネットで販売する場合、お客さまに安心して購入してもらう必要があります。ここでは、訳あり食品をネットで販売する際に注意すべき点を解説します。
訳ありの内容をしっかり説明!信頼感を持ってもらう
訳あり品の「訳」の内容をお客さまは知りたいと思っています。
訳あり品は安く買えることから需要の高い商品ではありますが、前提として「品質に問題がないこと」をクリアしているものでないと、お客さまは手に取ってくれません。
キズや汚れが原因の場合は該当箇所を拡大した写真を掲載したり、商品説明欄で文章でしっかり説明するなどして、訳ありの内容を正確に伝えましょう。
この商品は安全だと思っていただければ、購入されるチャンスが増えます。
食品を安全に送れる梱包・配送方法を決めておく
食品のネット販売では、品質が落ちないように梱包・配送方法について配慮する必要があります。
また、訳あり食品の場合、賞味期限が近いなどの理由で早めに発送した方が良いことが多いので、商品の販売を開始する前から、梱包資材の用意、配送方法の決定をしておきましょう。
特定商取引法を理解しておく
特定商取引法とは、事業者の悪質な行為から消費者を守るために定められた法律で、事業者が守るべきルールが定められています。
通信販売は特定商取引法の対象となっており、ネットショップを運営するにあたって、特定商取引法の内容を理解しておくことは必須です。
誇大広告の禁止、お客さまの承諾なしに電子メール広告を送ることの禁止などが定められているので、あらかじめ目を通し内容を把握しておきましょう。
集客しなければお客さまは来店しない
近年、ネットでお買物を楽しむ人も増えていることから、ネットショップの数も増加しています。そのため、数あるネットショップの中から自分のショップに来店してもらうには、集客が必須となります。
特に自社サイトを作るASP型のネットショップの場合は、一から集客しなければ、お店の存在を誰にも知られないので、SNSやクリック型の広告などを使って集客に力を入れる必要があります。
集客が心配な人は、モールの中に出店するモール型のネットショップがおすすめです。モール自体の集客力が使えるので、はじめての人でも購入してもらえるチャンスがあります。
メルカリShopsなら訳ありアウトレット食品が売れる!
メルカリShopsは、集客に強いモール型のネットショップが作成できるサービスです。メルカリShopsでは、訳ありアウトレット食品は多くのお客さまが購入している人気商品となっています。
ここでは、メルカリShopsで訳ありアウトレット食品が売れやすい理由を詳しくご紹介します。
訳あり食品はメルカリShopsのお客さまに大人気!
メルカリShopsで出店したショップの商品は、フリマアプリ「メルカリ」内で販売されます。
「メルカリ」は、個人間で要らなくなったものを売買するサービスということから、「欲しいものをできるだけ安く手に入れたい」というお客さまが多い傾向にあります。
そのため、品質は変わらないのに安く買える訳ありアウトレット品は、メルカリで需要の高い商品です。実際、メルカリShopsの売れ筋ランキングには、訳ありみかんや訳ありお肉などアウトレット食品が多数ラインナップ!
訳ありアウトレット食品と相性の良いメルカリShopsなら、売上アップが期待できます。
全国の月間2,000万人以上のお客さまに向けて販売できる
メルカリShopsは、お客さまの数が多いのも大きなメリットです。フリマアプリ「メルカリ」でお買物を楽しむ月間2,000万人以上のお客さまに向けて、自分の商品をアピールできます。
一から集客しなくても多くのお客さまに見てもらえるため、出店直後でも売れる可能性があるのがメルカリShopsの嬉しい特徴です。
「タイムセール機能」ですぐに売りたい商品に注目してもらえる
訳ありアウトレット食品の場合、賞味期限間近のものや、キズありで日持ちしない農産物など、早く売り切りたい商品もあると思います。
メルカリShopsの「タイムセール機能」を使えば、お客さまに今が買いどきであることをアピールすることが可能です。タイムセール商品一覧にも提示されるので、早く売りたい商品を多くのお客さまに見てもらうことができます。
クールメルカリ便で冷蔵・冷凍品もあんぜんに発送
要冷蔵の食品や気温が高いと傷みやすい食品は、クール便で送る必要があります。メルカリShopsなら、冷蔵・冷凍品をおトクにあんぜんに送れる「クールメルカリ便」をご用意しています。
「クールメルカリ便」は、サイズ別の全国一律送料。追跡補償サービスも付いています。さらに、お近くのコンビニやヤマト営業所から発送可能で、バーコードで伝票発行ができるため宛名書きの必要もありません。(※「クールメルカリ便」は匿名配送には対応していません。)
メルカリShopsなら、「クールメルカリ便」で食品をかんたん・あんぜん・おトクに配送できます。
初期費用・月額固定費が無料!低コストだから利益を出しやすい
メルカリShopsのようなモール型のネットショップの場合、初期費用や月額費用の支出が気になるところ。
しかしメルカリShopsなら、初期費用も月額固定費も無料です!商品が売れた後にかかる「販売手数料」と、売上金を振り込むときにかかる「振込手数料」の2種類しかかからないため、コストを抑えたショップ運営が可能です。
ショップ運営にかかる費用を抑えられるので、利益率の低い訳ありアウトレット食品には好都合の料金設定です。
Web版を使えばさらに効率アップ!
メルカリShopsはスマホひとつでも運営可能ですが、便利なWeb版もご用意しています。Web版は使える機能が増えるため、商品数が多い場合や効率的に運営したい場合におすすめです。
例えば、CSVファイルを使って最大1,000商品まで一括登録が可能!商品登録にかかる時間や労力を大幅に削減できます。
また、Web版ではひとつのショップに対して複数のスタッフアカウントを作ることも可能です。ネットショップの運営を別のスタッフに任せて作業分担することで、効率的に運営できます。
訳ありアウトレット食品が売れやすく使いやすさも抜群のメルカリShopsで、ぜひネットショップを開設してみてください。
【メルカリShopsの使い方に迷ったら「学び場」をチェック】
ショップのお困りごとにあわせて記事を用意しました。STEP1からSTEP4まで読んでいただくことで、メルカリShops全体を理解できます。
訳ありアウトレット食品はメルカリShopsで売って食品ロスをなくそう
賞味期限の近い食品や見た目に問題のある訳ありのアウトレット食品。ネットショップを開設して販売することで、全国のお客さまに向けて販売することができ、食品ロスの削減が期待できます。
ネットで訳ありアウトレット食品を販売するときに必要な資格は、基本的に実店舗の場合と同じなので、すでに実店舗で販売を行っている方なら、スムーズにネットショップを始めることができます。
メルカリShopsなら、スマホひとつでネットショップの開設も運営もかんたんに可能。訳ありアウトレット食品は人気が高く、売れやすいカテゴリのひとつです。使い方もかんたんで、売上アップが狙えるメルカリShopsで、ぜひネットショップを開設してみてください。
メルカリShops法人開設まるわかりガイド
- 月額・年額無料
- 手数料は販売価格の10%と売上金を振り込む際の振込手数料のみ
- 最短3分で出店可能
ショップ開設申請時に準備するもの
- 登記簿情報
- 売上金の振込口座情
- 許認可証 ※
※許認可証は、出品予定の商品が販売許可が必要な場合のみ、申込時に画像添付する必要があります。
スマホ・PCから最短3分!かんたん3ステップで開設申請が可能
リンク先から3ステップでかんたんに開設申請いただけます!
法人申込みの場合は登記簿情報が必要になります。また、自家製の食品やリユース品、手作りの化粧品や医薬品を販売する場合、許認可証を撮影した画像を添付する必要があります。予め、お手元にご用意ください。
便利な機能やショップ運営サポートも充実!
2,300万人以上が毎月お買い物を楽しむフリマアプリ「メルカリ」市場に出店できるメルカリShopsでネットショップ運営に挑戦しましょう!