クレジットカードとデビットカードは一見すると似た機能を持っているため、具体的に何が違うのか分からない方も多いのではないでしょうか?この記事では、クレジットカードとデビットカードの違いやそれぞれのメリット・デメリット、使い分け方をご紹介します。おすすめのカードとあわせてチェックしていきましょう。
クレジットカード・デビットカードそれぞれの特徴
クレジットカード・デビットカードはどちらもキャッシュレス決済に使える便利なカードです。
経済産業省のデータによれば、2022年のキャッシュレス決済比率は36.0%であり、そのうちクレジットカードが30.4%、デビットカードが1.0%を占めています。
【近年のキャッシュレス決済比率】
2021年 | 2022年 | |
---|---|---|
キャッシュレス決済比率 | 32.5% | 36.0% |
(内訳)クレジットカード | 27.7% | 30.4% |
(内訳)デビットカード | 0.92% | 1.0% |
キャッシュレス決済の主流はクレジットカードで、デビットカードはマイナーと言えますが、デビットカードの利用も前年(2021年)の0.92%に比べるとわずかに増加しています。
それでは、それぞれのカードの特徴を見ていきましょう。
・出典:2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省
・出典:2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました|経済産業省
クレジットカードは「後払い」のカード
クレジットカードは、利用代金を毎月決まった日にちにまとめて支払う「後払い」方式のカードです。
カードによっては、支払い日を柔軟に選べるタイプのものもありますが、基本的には、その月のカード利用分が翌月の支払い日にまとめて口座から引き落とされます。
クレジットカードにはJCBやVisaやMastercardなどの国際ブランドがあり、各ブランドの加盟店で使用可能です。
また、カードごとにポイント還元があるため、ショッピングなどをおトクに楽しめるメリットもあります。
デビットカードは「即時払い」のカード
デビットカードは、カードを使うと口座からすぐに現金が引き落とされる「即時決済」のカードです。
使った分がすぐに引き落とされるので、キャッシュレス決済ながら現金感覚で使えるのが特徴です。
デビットカードには「J-Debit」「ブランドデビット」の2種類があります。
- ・J-Debit
-
キャッシュカード一体型のデビットカード。J-Debit加盟店で使用可能。
- ・ブランドデビット
-
JCBやVisaなどクレジットカードの国際ブランド付きのデビットカード。クレジットカードと同じく、各ブランドの加盟店で使用できます。国内だけでなく海外でも使用可能。
デビットカードにもポイント還元やキャッシュバックがありますが、還元率はクレジットカードより低い場合が多いです。
キャッシュカードやプリペイドカード(電子マネー)とはどこが違う?
クレジットカードやデビットカードと混同されやすいものに、キャッシュカード・プリペイドカード(電子マネー)があります。
それぞれ見た目は似ているものの、クレジットカード・デビットカードとは機能や使い方が大きく異なります。
- ・キャッシュカード
-
ATMでの入出金・振り込み・残高照会などのシンプルな機能を持つカードです。他のカードと違って、買い物などの支払いには使えません。
- ・プリペイドカード(電子マネー)
-
あらかじめカードにお金をチャージしてから使用します。プリペイドカードもキャッシュレス決済に使用できますが、チャージ金額を超えて使用することはできません。
クレジットカードとデビットカードの5つの違い
クレジットカードとデビットカードはどちらもキャッシュレス決済に使える点は共通していますが、次の5つのポイントが異なります。
- 利用代金の引き落としタイミング
- 申し込み時の審査の有無
- カードを発行できる対象年齢
- 利用限度額が決定する仕組み
- 選択できる支払回数
自分にぴったり合うカードを選ぶためにも、それぞれのカードの違いを知っておきましょう。
利用代金の引き落としタイミング
クレジットカードとデビットカードは、口座から利用代金が引き落とされるタイミングが異なります。
クレジットカードは利用分が後日まとめて口座から引き落とされるのに対し、デビットカードは決済時点ですぐに口座から利用代金が引き落とされます。
クレジットカードの場合、カードで支払っても口座残高がすぐに減ることはありませんが、デビットカードの場合は利用後すぐに残高が減るため、感覚としては現金払いに近いと言えるでしょう。
申し込み時の審査の有無
クレジットカードを申し込む際にはカード会社による審査がありますが、デビットカードは通常審査が不要です。
クレジットカードはカード保有者の信用にもとづく後払い方式のため、カード会社が申し込み者の支払い能力などを審査する必要があります。
一方、デビットカードは決済ごとに口座から利用代金が引き落とされる仕組みのため、基本的に申し込み時の審査はありません。
カードを発行できる対象年齢
クレジットカードは高校生を除く18歳以上の方であれば申し込みが可能です。
カードによっては対象年齢が20歳以上などの場合もありますが、いずれにしても高校生以下の年齢では申し込みができません。
対して、デビットカードは15~16歳から発行できるケースが多く、クレジットカードよりも低く設定されています。
利用限度額が決定する仕組み
ふたつのカードは利用限度額が決まる仕組みも大きく異なります。
クレジットカードの場合は、カード会社の審査結果やカードの利用履歴などにもとづいて利用限度額が決定されます。
一方、デビットカードの場合は、金融機関が指定する金額の範囲内かつ口座残高の範囲内で使用可能です。
後払い方式のクレジットカードは、決済時点で口座残高が不足していても買い物の決済自体には使用できますが、デビットカードの場合は決済時点で口座の残高不足だと決済できないので注意しましょう。
選択できる支払回数
クレジットカードは、一括払い・分割払いなどの支払い方法を選択できます。
対して、デビットカードは口座から利用代金が決済時に即座に引き落とされるため、基本的に一括払いのみで分割での支払いはできません。
クレジットカードのメリット
クレジットカードには主に次の3つのメリットがあります。
- おトクにポイントが貯まる
- 利用できるお店・サービスが多い
- 都合に合わせて分割払いも可能
おトクにポイントが貯まる
利用代金に応じてポイントが貯まるのは、クレジットカードの大きな魅力です。
例えば、還元率が1.0%のクレジットカードの場合、1,000円の買い物で10ポイント、10,000円の買い物で100ポイントが貯まるので、現金で支払うよりもおトクに買い物を楽しめます。
還元率はカードによって異なりますが、一般的には1.0%以上が高還元率カードといわれていますので、カード選びの参考にしてみてください。
利用できるお店・サービスが多い
利用できる店舗が多いこともクレジットカードのメリットです。
クレジットカードはそれぞれの国際ブランドの加盟店で利用可能ですが、例えばJCBブランドのカードなら、国内外にある約4,600万ヶ所(2024年2月末時点)の加盟店で使用できます。
街のお店だけでなく、ネットショッピングでのお買い物や公共料金の支払いなどにも使用できるため、さまざまなシーンで便利に使えます。
都合に合わせて分割払いも可能
クレジットカードは、一括払いだけでなく分割払いなどにも対応しています。
「普段は一括払いだけど、高額な買い物をしたときは分割で支払う」といったこともできるため、月々の支払い負担を抑えることができます。
クレジットカードのデメリット
クレジットカードを使用する際のデメリットとして、次の2点を把握しておきましょう。
うっかり使い過ぎてしまう可能性がある
クレジットカードを使う際には、使いすぎに注意する必要があります。
クレジットカードば即時引き落としのデビットカードとは異なり、決済に使用してもその場で口座残高が減るわけではないため、お金の動きを把握しにくい側面があります。
多くのカードはアプリやWebサイトで利用明細を確認できるので、定期的に利用状況をチェックして使いすぎを防ぎましょう。
利用限度額に達した場合は一時的に使えなくなる
クレジットカードには利用限度額が設けられています。
利用限度額に達した場合、次の引き落とし日に支払いが完了するまではカードの利用ができなくなるため注意しましょう。
ただし、クレジットカードのなかには、好きなタイミングで利用分を支払えるものもあります。
利用限度額が心配な場合は、支払いのタイミングを柔軟に選べるカードを選ぶのもひとつの方法です。
デビットカードのメリット
続いて、デビットカードのメリットを3つご紹介します。
- 現金をATMから引き出す手間・手数料を省ける
- 使いすぎを防げる
- 高校生でも発行できる
現金をATMから引き出す手間・手数料を省ける
現金での支払いがメインの場合、手持ちの現金が足りなくなったら、ATMに行って現金を引き出さなければなりません。
また、ATMの利用時間によっては、現金を引き出す際に手数料がかかることもあります。
デビットカードを持っていれば、ATMで現金を引き出す手間が省けるだけでなく、手数料も節約できるため、現金払いよりも便利かつおトクに支払いを済ませることができます。
使いすぎを防げる
自分の支払い能力の範囲内で使えるのもデビットカードのメリットです。
デビットカードの場合、利用代金が決済時に即座に口座から引き落とされるため、決済時点での口座残高が利用限度額となります。
口座残高が不足している場合はデビットカードでの決済ができなくなるので、うっかり口座残高を超えて使いすぎてしまう心配がありません。
高校生でも発行できる
クレジットカードの場合、申し込み時には必ず審査があり、年齢制限も18歳以上(高校生を除く)であることがほとんどです。
一方、デビットカードの申し込みには審査がなく、年齢制限も15~16歳以上とクレジットカードより低めに設定されています。
そのため、クレジットカードを持てない高校生でも、デビットカードなら発行が可能です。
デビットカードのデメリット
デビットカードのデメリットとしては、次の3つが挙げられます。
- カードによっては使用できないお店・サービスがある
- クレジットカードより還元率は低め
- 分割払いには対応していない
カードによっては使用できないお店・サービスがある
お店やサービスによっては、デビットカードでの支払いができない場合があるため気を付けましょう。
特に、J-Debitはネットショッピングや大手コンビニなどでの利用が不可となっています。利用可能店舗はブランドデビットよりも少ないため注意が必要です。
また、デビットカードの多くは公共料金の支払いにも対応していますが、一部使用できないカードもあります。
携帯電話料金についても、大手キャリアはデビットカードでの支払いが可能ですが、格安SIMの場合はデビットカードが使えないケースもあるため注意しましょう。
クレジットカードより還元率は低め
クレジットカードと同じく、デビットカードにも利用金額に応じたポイント還元やキャッシュバックがあります。
しかし、ポイント還元率はクレジットカードより低いことが多いため、利用代金が同じでも、もらえるポイントはクレジットカードより少ない傾向にあります。
少しでもポイントをおトクに貯めたい場合は、できるだけ還元率の高いカードを選ぶようにしましょう。
分割払いには対応していない
デビットカードは一括払いのみに対応しています。
分割での支払いはできないので、月々に支払いを分けたい商品・サービスを購入する場合には不向きです。
クレジットカードとデビットカード、それぞれに向いているのはどんな人?
それぞれのカードのメリット・デメリットが分かったところで、各カードがどのような人におすすめなのかを見ていきましょう。
まず、クレジットカードが向いているのは次のような人です。
【クレジットカードが向いている人】
- ポイント還元でおトクに買い物したい人
- 一括以外の支払い方法も選びたい人
【デビットカードが向いている人】
- 現金が主な支払い手段の人
- クレジットカードだと使いすぎが心配な人
- クレジットカードが発行できない人
普段の支払い方法が現金払いで、ATM利用回数も多い場合は、デビットカードを作ることで、ATMに行く手間や引き落としの際の手数料を減らせる可能性があります。
また、デビットカードは利用金額を口座残高の範囲内に留めることができるため、「クレジットカードだとうっかり使いすぎないか心配」という方にもおすすめです。
デビットカードは審査が不要で、対象年齢も比較的低く設定されているので、審査落ちや年齢制限などでクレジットカードを発行できない方も検討してみると良いでしょう。
クレジットカードとデビットカードの上手な使い分け方
前述の通り、キャッシュレス決済の比率としてはクレジットカードがもっとも多いですが、デビットカードをサブとして使用する方も多くいます。
ここでは、それぞれのカードの上手な使い分け方をご紹介します。
ポイントをおトクに貯めたいときはクレジットカード
クレジットカード・デビットカードはどちらもポイント還元やキャッシュバックがありますが、還元率はクレジットカードの方が高い傾向があります。
そのため、おトクにポイントを貯めたいときはクレジットカードを使うのがおすすめです。
特に、高額な買い物をするときや毎月の公共料金の支払いなどは、効率良くポイントを貯められるチャンスのため、ぜひクレジットカードを利用しましょう。
支払時期に余裕を持たせたいときはクレジットカード
デビットカードの場合は、決済時にリアルタイムで口座から利用分が引き落とされますが、クレジットカードでは、基本的に翌月以降に利用代金がまとめて引き落とされます。
「口座残高が今は不足しているけど、すぐに填補出来る」という場合は、クレジットカードで決済するようにしましょう。
ただし、その場合は、カードの引き落とし日までに必ず残高不足が解消できることを確認してから利用するようにしてください。
支払いの負担を分散させたいならクレジットカード
デビットカードは一括払いにしか対応していませんが、クレジットカードなら分割払いを選ぶこともできます。
高い買い物をして支払いの負担を分散させたい場合などは、クレジットカードを使用するのがおすすめです。
使いすぎてしまう心配があるときはデビットカード
クレジットカードは口座残高にかかわらず、利用限度額に達するまで使用できます。
一方、デビットカードの場合は口座残高内での利用に限られるため、使いすぎてしまうのが心配なときはデビットカードを使用しましょう。
デビットカードとの使い分けにもおすすめな「メルカード」
はじめてのクレジットカードやデビットカードとの使い分けには、株式会社メルペイが提供する「メルカード」がおすすめです。
メルカードはJCBブランドのクレジットカードで、国内外にある約4,600ヶ所のJCB加盟店で使用可能です(2024年2月時点)。
提供開始から1年足らずで発行枚数が200万枚を突破(2023年11月時点)した人気のカードで、年会費も永年無料のため気軽にお申し込みいただけます。
メルカリユーザーにもクレジットカードユーザーにも嬉しい、メルカードの5つの魅力をご紹介します。
- メルカリ内利用の還元率1.0~4.0%でおトクにポイントが貯まる
- 明細確認などのカードの管理がメルカリアプリで完結
- 売上金の充当や定額払いで分けて支払うことも可能
- メルカリの利用実績等に応じて還元率・利用限度額が決まる
- お申し込みはメルカリアプリから最短1分
※弊社所定の本人確認手続きがお済みの場合の時間の目安です。
還元率1.0~4.0%でおトクにポイントが貯まる
メルカードの大きなメリットとして、還元率の高さが挙げられます。
【メルカードのポイント還元率】
- メルカリでの利用:1.0~4.0%
- メルカリ以外での利用:常時1.0%
※還元率について、詳しくはメルカリガイドをご確認ください。
参考:メルカリ内還元率
参考:メルカリ外還元率
また、毎月8日は上記の還元率に8%(上限P300)が加算されるため、さらにおトクにポイントを貯められるのも魅力です。
貯まったポイントはメルカリでの購入に使ったり、普段のお買い物の支払いに充てたりと、使い道が豊富なのも◎。
ポイントを貯めたいときはメルカードを使用するなど、デビットカードとの使い分けにもぴったりです。
明細確認などのカードの管理がメルカリアプリで完結
カードの管理がメルカリアプリから簡単に行えるのもメルカードのメリットです。
利用明細の確認や利用時の即時通知、支払い方法の変更などといったカードの管理がメルカリアプリひとつで完結するため、カード初心者でも扱いやすいのが特徴です。
毎月の利用状況が手軽に把握できるので、使いすぎの防止や家計管理に役立つのも◎。
売上金の充当や定額払いで分けて支払うことも可能
支払い方法や支払いのタイミングを柔軟に選択できることも、メルカードの必見ポイントです。
例えば、メルカードでは、口座からの自動引き落としやコンビニ・ATM払いの他にも、メルカリの売上金(メルペイ残高)を使って、好きなタイミングで支払いを済ませることもできます。
また、一括払いだけでなく、定額払いで分けて支払うこともできるので、一括で払える場合はデビットカード、分けて支払いたい場合にはメルカードと使い分けることも可能です。
※定額払いとは、メルペイの定額払いとは、メルペイのあと払いご利用代金の支払いを月々にわけることができるサービスです(詳細はこちら)
メルカードの支払い方法についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。
メルカリの利用実績等に応じて還元率・利用限度額が決まる
メルカードは、メルカリ・メルペイの利用実績などにもとづいて利用限度額や還元率が決まります。
メルカリやメルペイを使うと利用限度額や還元率がアップしやすくなるのは、メルカードならではの特徴です。
メルカリでの取引をいつも通り楽しむだけでメルカードをおトクに活用できるようになるので、普段からメルカリをよく使う方はぜひ1枚持っておきたいカードです。
お申し込みはメルカリアプリから最短1分
メルカードは、メルカリアプリから簡単にお申し込みいただけます。
本人確認が完了している場合、メルカリアプリから最短1分(※1)で申し込みが完了するので、仕事や家事の合間などのちょっとした空き時間にお申し込みいただくことも可能です。(※2)
※1: 弊社所定の本人確認手続きがお済みの場合の時間の目安です
※2:メルカードにお申し込みいただくには、アプリでかんたん本人確認およびメルペイの定額払いへのお申し込み・審査が必要です
はじめてにも使い分けにもぴったりなメルカードで理想のキャッシュレスライフを
クレジットカードとデビットカードはどちらもキャッシュレス決済に使えるカードですが、引き落としのタイミングや選択できる支払い方法の種類、対象年齢など異なる点が多くあります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをしっかり把握して、自分にぴったり合うカードを見つけましょう。
また、キャッシュレスライフの利便性をさらにアップさせるには、ライフスタイルやニーズに合わせてそれぞれのカードを使い分けるのもおすすめです。
メルカードは、はじめてのクレジットカードにも、デビットカードとの使い分けにもぴったりなので、ぜひメルカリアプリから気軽にお申し込みください。
メルカードを活用して、便利なキャッシュレスライフをおトクに楽しみましょう。