メルカリShopsに出店しているショップに、事業活動の信念や商品の開発秘話などをお聞きしていく#ショップインタビュー。Vol.37は参考書・専門書・医学書・予備校テキスト・教材を専門に販売を行っている「ブックスドリーム」さんです。
今回は、運営元である株式会社ブックスドリーム 代表取締役 井上聖也さんに、メルカリShops出店のきっかけや今後の展望を伺いました。
「仕組み・システム・人材」で品質担保と効率化を実現
ーはじめに、事業概要について教えてください。
井上さん:当社は参考書・専門書・医学書・予備校テキスト・教材などを専門に買取しており、それらをメルカリShopsさんをはじめ、複数のEコマースで販売しています。
元々は大学時代、友人に教えてもらって、個人で持っていた教材や本をネットで売っていたんですが、徐々に売上が伸びていき、2013年に株式会社ブックスドリームとして法人化しました。
現在スタッフ数は大阪本社と買取センターに30名、高知県にある倉庫に15名の計45名です。そのうち社員の割合は2分の1を占めていて、業界的には多い水準です。査定を担当する部署はいくつかあるのですが、査定担当は合計すると約10名です。

ー「35万件の買取実績・取扱3,200万冊以上」という数値を見ると、10名という少人数で実施しているのはすごいですね。
井上さん:皆様にそう言っていただけるんですが、やはり創業以来、いかに素早くお客さまに査定結果をお出しし、買取していくかを突き詰めていて、それがノウハウとして積み上がっているのが理由かなと思います。
「できるだけ早く査定してほしい」「できるだけ早く買取代金を受け取りたい」というお客さまのニーズに応えるためには、当然スピード感は求められますが、いい加減な査定や粗雑な対応をすると、お叱りを受けることとなります。そこで重要なのが、システムと仕組み、そしてスタッフ育成です。どれだけ品質を下げずに、あるいは品質を上げて効率化できたかをすごく大事にしています。
ー自社のこだわりや、強みを教えてください。
井上さん:「細かく見ていること」ですね。部署ごとに市販の参考書、専門書、医学書、予備校テキスト・教材などを分けて、それぞれの担当者が細かく査定しています。
ただ、部署を分けることでお客さまに査定結果をお知らせするのが遅れてしまうこともあるので、そうならないよう部署間で連携するノウハウや仕組みがあります。

井上さん:また、人材も強みの一つです。適切な部署に配置し、買取相場やお客さまが気にされるポイントなどの知識を身につけられるよう、教育に力を入れています。なので、うちは社員だけでなく、アルバイトの方も専門知識を持って長く働いている方が多いです。
仕組みとしてシステムが整っていても、人がきちんと育ってないと駄目だと思うんですよね。仕組みとシステムは整えていけるし、ノウハウもある程度共通したものになる。人材育成はすごく難しいですが、その分重視しています。
EC一元管理システムとの連携開始を期に、メルカリShopsに出店
ー「ブックスドリーム」さんでは、複数のオンラインショップの運営に便利な「EC一元管理システムを活用していると伺いました。システム導入には、どういったメリットがありますか?
井上さん:EC一元管理システムを使うことによって、2モール目、3モール目…と複数出店しやすくなるのがメリットですね。かつ、在庫連動してくれるので、自分たちが手動で在庫を消す手間がかからないし、お客さまにキャンセルで欠品になってしまう確率が低くなるのも、すごくいいなと思っています。
今までのログも残っていますし、出張先でデータを見ることができるので、現場スタッフも漏れなく確認できて便利です。

ーメルカリShopsに出店した経緯を教えてください。
井上さん:2023年3月ぐらいに、システム会社さんの方から「メルカリShopsと連動できるようになったよ」と言われたのが出店を検討したきっかけです。
弊社が取り扱っているような専門書や教材がメルカリで高値で売買されていることは知っていました。けれど、メルカリは個人売買のイメージが強く、取引が大変そうなイメージでした。また、今まで出店していたEコマースは年齢層が高く、玄人の方が多かったんですね。一方、メルカリユーザーは若い方が多い印象で、今までとは違う客層なので、売れるのか疑問でしたし、どこまでご満足いただけるかわからない不安がありました。
また、新たにシステムを連動するには、手探りなので時間も手間もかかります。結果的にメルカリShopsはそんなに時間はかからなかったんですが、どちらにせよ最初は現場のリソースを割かなければならない。売れる確信はなかったけれど、やはり新たな層にリーチしたいと思って出店を決めました。
ー実際に出店されてみて、率直な感想をお聞かせください。
井上さん:出店当初、100〜200点ほど出した時、結構売れたんですよね。その後10万点出した時には1日に何百点も売れて。販売価格がメルカリの相場より安かったこともあるかもしれませんが、予想以上に売れて驚きました。
そこから徐々に落ち着いてはきましたが、メルカリShopsでは売れるということがわかったし、心配していたクレームもなかったので、連携数を増やしていき、現在は23万点ほど取り扱っています。
労力はかかったんですけど、かけた労力以上のものが返ってきたなと思っています。
ーどういった商品が売れ筋ですか?
井上さん:参考書類ですかね。多分年齢層が若いからだと思うんですが、受験の参考書類や予備校のテキストがよく売れています。
正直、専門書類の方が単価は高いのですが、参考書や予備校テキスト類は当社に同じ商品の在庫が数多くあり在庫がだぶついていました。在庫が多すぎると、売れる商品でもリサイクルに回したりしていたのですが、メルカリではこのような参考書・予備校テキスト類が数多く売れるので、今まで動かなかった在庫が動いてありがたいですね。経営的にも助かりますし、たとえ単価が低くても、リサイクルに回してしまうよりも次に使う方につなげていけた方がいいですよね。今まで満たせていなかったお客さまのニーズを満たせているなと感じています。
また、メルカリに出店しても今まで他のEコマースモールで買っているお客さんがメルカリに流れてくるだけだと思っていたんですが、実際はメルカリ独自のお客さまが多かったんですね。メルカリさんのネームバリュー、安心感というものはすごく魅力的だなと思いました。
安心して購入いただくことが、三方よしにつながる
ー商品ページで工夫している点を教えてください。
井上さん:お客さまに安心して買っていただきたいのが前提なので、「30日間返品保証」制度を設けています。商品説明に誤りがある場合は、無条件で弊社送料負担で商品到着後30日間返品を承るというものです。これがあるからお客さまには安心して購入いただけているのかなと思います。本当はあってはいけないのですが人間なのでどうしてもミスはあります。だからこそ、リカバリーがすごく大事だと考えています。
あとは発送予定日など、到着までの目安を伝えるようにしています。いつ届くかわからないと、お客さまは不安だと思うんですね。それに、「いつ届きますか?」といった問い合わせが増えると、私どもも対応が増えて、誰も得しませんよね。
なので、出荷通知のメッセージにも何日に届くかを明記し、もし途中で何かあれば私どもで調査するなど、お客様のもとに届くまできちんと責任を持って対応するようにしています。
お客さまに「ここで買ってよかったな」と思っていただいて、またご利用いただいて…という循環がお客さまにとっても私どもにとっても良いことですし、メルカリShopsさんなどEコマースモールにとってもいいことなので、私どもがきちんとしなければと思っています。

信頼第一で、客層の裾野を広げていく

ー今後の展望を教えてください。
井上さん:一つは、今のお客さまの信頼を裏切らないこと。買取申込をいただき、当社を信頼して商品を送ってくださるお客さまの期待に応えることがやはり重要です。サービスだけでなく、買取価格の面でも今以上に満足いただきたいと考えています。
もう一つは、書籍の流通量を増やし、お客さまの裾野を広げていくことです。お客さまのコメントに、「新品がないので、古本で定価以上の価格でも買いました」といったものをしばしば見かけるんですね。
メルカリの売上金やポイントを利用して購入したい方が多いので、古本で定価以上のものでも購入しているんだと思います。私どもとしてはありがたいことですが、流通量が増えれば、お客さまはニーズにマッチした本をより適正な価格でいつでも購入できるようになります。だからこそ、これからも流通量を増やし、お客さまの裾野を広げていきたいなと考えています。
ー「ブックスドリーム」さん、ありがとうございました!


