「機種変更して使わなくなった古いスマホ、引き出しの奥に眠っていませんか?「どうやって処分すればいいの?」「個人情報が入っているから、手放すのがちょっと不安…」そんなお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
実は、スマホには個人情報だけでなく、リサイクルできる貴重な資源も詰まっています。正しい方法で手放すことは、情報漏洩のリスクを防ぎ、環境を守ることにも繋がります。
この記事では、そんな不要になったスマホの処分方法を、代表的な7つの選択肢としてご紹介!それぞれの方法の特徴や流れを分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたにぴったりの、安全で納得できるスマホの処分方法がきっと見つかりますよ。
スマホを処分する前に!必ずやるべき3つの準備


① 大切なデータをバックアップしよう
まずはスマホに残っている大切なデータを守るため、バックアップを取りましょう。たとえもう使わないスマホであっても、写真や連絡先、アプリ情報など、思い出や貴重なデータが入っているはずです。
- バックアップ対象例
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- 写真・動画
- 連絡先(電話帳)
- SNSやチャットアプリの履歴
- メールアドレスやパスワードなどのログイン情報
- ゲームアプリのセーブデータ
- iPhoneのバックアップ方法
-
- iCloudバックアップ: 設定 → [あなたの名前] → iCloud → iCloudバックアップ → 今すぐバックアップを作成
- PCへのバックアップ: iTunesまたはFinderに接続してバックアップを作成
- 写真のみ: iCloudフォトまたはGoogleフォトなどのクラウドサービスを利用
- Androidのバックアップ方法
-
- Googleバックアップ: 設定 → システム → バックアップ → 今すぐバックアップを作成
- SDカードへのコピー: 対応機種であれば、写真や動画をSDカードに移動
- PCへの転送: USB接続で写真や連絡先などをPCに保存
詳しい手順や注意点は、各OSの公式ガイドやメーカーサイトで確認してみてください。
② スマホを初期化して、個人情報を守ろう
バックアップが完了したら、個人情報漏洩を防ぐためにスマホを初期化しましょう。特にスマホには連絡先、ログイン情報、決済情報など多くの個人データが残っています。中途半端な削除では不十分なので、正しい手順で初期化することが大切です。
iPhoneの場合
- 「探す」をオフにする
- 「設定」→「自分の名前」→「探す」→「探す」をオフ
- Apple IDからサインアウト
- 「設定」→「自分の名前」→最下部の「サインアウト」
- すべてのコンテンツと設定を消去
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」
Androidの場合
- Googleアカウントを削除(端末からログアウト)
- 「設定」→「アカウント」→「Google」→メニューからアカウント削除
- 出荷時リセット(初期化)
- 「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去」など
- メーカーや機種によって手順名が異なる場合があるので、取扱説明書やメーカーサイトを参照してください。
スマホには連絡先やSNSのログイン情報など、多くの個人情報が含まれています。メーカーや通信事業者のマニュアルをよく読み、慎重に進めましょう。
③ SIMカード・SDカードの抜き忘れに注意!
初期化をしても、SIMカードやSDカードにデータが残っているケースがあります。手放す前にきちんと物理的に取り外しましょう。
- SIMカード: スマホ側面や上部にあるトレイをピンで押し出して取り出す。
- SDカード: Androidの場合、背面カバーやトレイを開けて取り出す。
【特徴で比較】スマホの処分方法7選!あなたに合うのは?


スマホを処分する方法は大きく分けて7つあります。それぞれ特徴や費用の目安、データ消去の扱いなどが異なるため、下表で比較してみましょう。あなたに合った方法を選ぶ参考にしてください。
処分方法 | 主な特徴 | 費用の目安 | データ消去 | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
キャリアショップ回収 | 契約中のキャリアで簡単に処分可能 | 無料~有料(下取りプログラムあり) | 自己責任 | 機種変更のついでに手軽に処分できる |
メーカー回収 | 製造元による環境に配慮したリサイクル | 無料(場合により送料負担) | 自己責任 | Appleなど独自のプログラムに参加できる |
自治体回収 | 居住地のルールに従った適正処理 | 無料~有料(自治体による) | 自己責任 | 地域の資源循環に貢献できる |
家電量販店回収 | 買い物のついでに便利 | 無料~有料(店舗による) | 自己責任 | 身近な店舗で手軽に処分できる |
リサイクル業者依頼 | 専門業者によるデータ消去と資源再利用 | 有料(1,000円前後~) | 業者対応(証明書発行あり) | データ消去の証明書が発行される |
買取業者利用 | 専門店による査定、即時現金化 | 買取(機種・状態による) | 自己責任 | 比較的高額買取が期待できる |
メルカリ出品 | フリマアプリでの個人間取引 | 売却(平均価格例あり) | 自己責任または「あんしんデータ消去」あり | 高額取引の可能性あり、データ消去サポートも選択可能 |
方法1:キャリアショップ(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)で回収してもらう
特徴:身近な店舗で手続き可能、ブランド問わず回収する場合が多い
キャリアショップに持ち込むだけで不要なスマホを回収してもらえる手軽さがポイントです。ドコモやauなど、自分が契約していないキャリアの端末でも回収してくれるケースが多いので、近所のショップを気軽に訪ねてみましょう。
利用の流れ:店舗への持ち込みが基本
- 最寄りのキャリアショップを探す
- スマホを持ち込み、回収を依頼
- 店員の案内に従って手続きを完了
各キャリアの対応状況
回収してもらえる端末の種類や条件は各社の公式ページで確認しましょう。
方法2:メーカー(Appleなど)に回収・リサイクルしてもらう
特徴:メーカーによる安心感、環境貢献プログラムがある場合も
スマホメーカーの多くは、自社製品のリサイクルプログラムを提供しています。特にAppleは環境への取り組みに力を入れており、資源の有効活用を推進しています。メーカー主導のプログラムでは、適切なリサイクル処理が行われる安心感があります。
メーカーによって、無料回収、有料回収、またはギフトカード等の特典付き回収など、さまざまなプログラムがあります。
利用の流れ:オンライン手続きや店舗持ち込みなどメーカーによる
- メーカー公式サイトでリサイクルプログラムを確認
- 必要情報を入力、返送用キットが送られてくる場合も
- スマホを送付または店舗に持ち込み
Appleのリサイクルプログラムなど具体例
- Apple公式 リサイクルプログラム
古いiPhoneやiPadなどを下取りに出すと、Appleギフトカードなどの形で還元される場合があります。処分と同時に次の購入費用を抑えられる可能性もあります。
その他のメーカーも独自のリサイクルプログラムを実施していることがあるので、使用していたスマホのメーカーのウェブサイトを確認してみることをおすすめします。
方法3:自治体(市区町村)のルールに従って処分する
特徴:小型家電リサイクル法と地域のルールに基づいた処分
自治体では、小型家電リサイクル法に基づいて専用の回収ボックスを設置していることがあります。お買い物のついでに投函できる場所にあることも多く、無料で利用できるケースがほとんどです。
利用の流れ:回収ボックスへの投函や指定場所への持ち込みなど
- 自治体のウェブサイトや広報誌で回収ボックスの設置場所を確認
- 使わなくなったスマホを指定の回収ボックスへ投函
- または、指定の回収ステーションへの持ち込みで対応
お住まいの自治体での確認方法
お住まいの自治体での具体的な回収方法は、以下の方法で確認できます。
- 自治体のウェブサイト(「〇〇市 小型家電 回収」などで検索)
- 市区町村のごみ分別アプリ
- 役所の環境課や清掃課への問い合わせ
- ごみ分別表やカレンダー
自治体によって回収方法や対象品目が異なるため、必ず事前に確認しましょう。
方法4:家電量販店などの回収サービスを利用する
特徴:買い物のついでなど、利用しやすい場合も
多くの家電量販店では、不要なスマホを回収してくれるサービスがあります。回収ボックスの場合は無料で処分できることが多いですが、買取や下取りサービスは各店舗の条件によって異なります。最新の情報は各店舗のウェブサイトや店頭で確認しましょう。
利用の流れ:店舗への持ち込みが中心、条件は店舗による
- 家電量販店の公式サイトや店頭で回収の有無を確認
- 対応可能なら、不要スマホを持ち込み
- 店員の案内に従い、回収処理
方法5:認定事業者などのパソコン・小型家電リサイクル業者に依頼する
特徴:データ消去証明書発行など専門サービスが利用できる場合も
スマホを専門業者に依頼すると、希望によってデータ消去証明書を発行してもらえることがあります。証明書による安心感を得られるのがメリットです。
利用の流れ:オンライン申し込みや郵送が中心
- 業者のウェブサイトで申し込み
- 郵送キットが届いたらスマホを梱包して送る
- データ消去・リサイクル作業が完了後、証明書などが発行される
国の認定事業者「リネットジャパン」などの例
- リネットジャパン
パソコンや小型家電の宅配回収サービスを実施しており、環境省や経済産業省の認定を受けています。データ消去証明書の発行も可能です。
方法6:スマホ買取業者に買い取ってもらう
特徴:専門店による査定、即時現金化の可能性
スマホ買取専門店に持ち込むと、その場で査定してもらい即現金化できる場合があります。店舗によってはキャッシュバックキャンペーンや下取りキャンペーンもあるので、思わぬ高額買取を期待できることも。
利用の流れ:店舗持ち込みや郵送査定など
- 店舗に直接持ち込む
- 店員が動作確認・外観確認などを行い査定額を提示
- 郵送の場合は事前にオンラインで申し込み、スマホを送って査定結果を待つ
査定金額に納得がいかない場合は、キャンセルできるサービスもあります(特に郵送査定の場合)。利用前に買取条件を確認しておきましょう。
買取価格は機種や状態、市場の需要によって大きく変動します。複数の業者に査定を依頼して比較検討するのも良いでしょう。
方法7:【データで見る!】フリマアプリ「メルカリ」でスマホを売るという選択肢
最後にご紹介するのが、フリマアプリ「メルカリ」で売却する方法です。個人間取引なので自由度が高く、相場によっては高値での取引が期待できることも。ここからは、実際のメルカリ取引データを用いて、魅力を深掘りしていきます。
なぜメルカリ?実際の取引データからわかる3つの魅力
- ①【データ公開】とにかく取引が活発!平均2.2日で売却も(*注1)
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メルカリのスマートフォン本体カテゴリは、月間取引完了数が約36,000件と非常に活発です。取引が多いぶん、「自分が出品した端末も売れるかもしれない」という期待が持てます。
実際に、平均2.2日で売却されるケースもあるため、早く手放したい人にとっては魅力的な市場といえるでしょう。(注1:メルカリ調べ。 2025年3月に出品された商品が対象)
- ② 【データ公開】iPhoneシリーズを中心に、最新機種から古い機種まで幅広く取引されている
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メルカリでは、iPhoneシリーズの取引が特に活発です。たとえば中古のiPhone 13は、平均取引価格が約50,000円で売却までの平均日数は約2〜3日と非常に回転率が高い機種となっています。
他にもSamsung(Galaxy)やSony(Xperia)なども一定の需要があり、機種や状態次第で幅広い価格帯で取引されています。- *iPhone主要機種別の例(注1:メルカリ調べ。 2025年3月に出品された商品が対象)
- iPhone 16 Pro
- 平均価格:約160,800円
- 取引件数:約110件
- 平均売却日数:2.2日
- iPhone 15
- 平均価格:約106,600円
- 取引件数:約620件
- 平均売却日数:2.8日
- iPhone 14 Pro
- 平均価格:約86,000円
- 取引件数:約220件
- 平均売却日数:3.2日
- iPhone 13
- 平均価格:約49,000円
- 取引件数:約620件
- 平均売却日数:2.9日
- iPhone 13 Pro
- 平均価格:約64,000円
- 取引件数:約340件
- 平均売却日数:2.4日
- iPhone 13 mini
- 平均価格:約51,900円
- 取引件数:約420件
- 平均売却日数:3.0日
- iPhone 12
- 平均価格:約29,000円
- 取引件数:約1,160件
- 平均売却日数:1.9日
- iPhone 12 Pro
- 平均価格:約41,100円
- 取引件数:約460件
- 平均売却日数:2.9日
- iPhone 12 mini
- 平均価格:約26,300円
- 取引件数:約890件
- 平均売却日数:2.5日
- iPhone 16 Pro
- *iPhone主要機種別の例(注1:メルカリ調べ。 2025年3月に出品された商品が対象)
- ③ 【出品を後押し!】データ消去の不安もメルカリなら解消!「あんしんデータ消去」
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個人間の取引とあって、基本的にデータ消去はご自身で行なっていただく必要があります。ただ「データ消去がきちんとできているか不安……」という方もいらっしゃるでしょう。メルカリでは**「あんしんデータ消去」(有料)をオプションとしてご提案。)出品時にオプションを選ぶだけで、落札後は専門業者が確実にデータを消去**してくれるため、初心者の方や機械が苦手な方でも安心して出品いただけます。
「あんしんデータ消去」の特徴
- 専門業者によるデータ消去で安心
- 出品時に簡単に申し込み可能
- 料金は売却価格に上乗せ可能
- 初期化の手間から解放される
詳細はメルカリ公式ヘルプページでご確認いただけます。
メルカリでスマホを出品する流れ(初心者向けステップ)


メルカリでのスマホ出品は思ったより簡単です。初めての方でも安心して取り組めるよう、基本的な手順を解説します。
メルカリのアカウント登録・ログイン
- スマホアプリまたはウェブサイトからアカウント登録
- メールアドレスまたはSNSアカウントで簡単登録可能
出品前の準備
- スマホの初期化を行う
- 付属品(充電器、イヤホンなど)の有無を確認
- 外観の状態をチェック(傷、汚れなど)
出品ページで商品情報を入力
- 「出品する」ボタンをタップ
- カメラで商品写真を撮影(複数アングルから撮ると良い)
- 商品名、カテゴリー、状態、説明文を入力
- 配送方法、配送料の負担者を選択
- 価格を設定
あんしんデータ消去オプションの選択(希望する場合)
- 出品時に「あんしんデータ消去を利用する」にチェック
- サービス料金を確認(売却価格に上乗せ可能)
出品完了・購入者とのやりとり
- 「出品する」をタップして公開
- 購入希望者からの質問に回答
- 購入が決まったら配送準備
商品の発送
- 購入通知を受けたら商品を梱包
- 選択した配送方法で発送
- 発送したら「発送通知」をタップ
取引完了
- 購入者が商品を受け取り評価すると、売上金が振り込まれる
- サービス手数料(販売価格の10%)が差し引かれる
出品時には、スマホの正確な情報(機種名、容量、キャリア、状態など)を詳しく記載することで、購入者とのトラブルを防ぎ、スムーズな取引が可能になります。
出品前にチェック!メルカリでの注意点
メルカリでスマホを売る際には、いくつか重要な注意点があります。これらを押さえておくことで、トラブルを避け、スムーズな取引につなげましょう。
正確な商品説明(機種、状態、付属品、バッテリー状態など)
購入者とのトラブルを避けるため、できるだけ詳しく正確な情報を記載しましょう。機種名や容量、SIMロックの有無、付属品の種類、バッテリー最大容量などを明記します。
データ初期化の実行 (自分でやる場合)
出品前に必ずスマホのデータを初期化しましょう。前述の初期化手順(iPhoneまたはAndroidの場合)に従って、個人情報を完全に消去することが重要です。
「あんしんデータ消去」を利用する場合でも、基本的な個人情報(メール、写真など)は事前に自分で削除しておくと安心です。
ネットワーク利用制限の確認(「赤ロム」でないか)
「赤ロム」とは、盗難や紛失報告、料金未払いなどの理由で通信事業者から利用制限がかけられた端末のことです。このような端末はメルカリでの販売が禁止されています。
各キャリアの公式サイトからIMEI番号を入力してステータスを確認できます。
- 「〇」:問題なし
- 「△」:利用制限がかかる可能性あり
- 「×」:ネットワーク利用制限中
【データ活用】メルカリで少しでも高く売るためのコツ
メルカリでスマホを少しでも高く売るためのコツをデータに基づいてご紹介します。
状態別データから見る価格設定のヒント (新品同様~やや傷ありまでニーズあり)
メルカリでは、新品同様のものは高額になりやすいですが、やや傷ありでも十分需要があります。傷の程度を写真にしっかりと写し、正直に説明することで購入者も安心しやすくなります。
人気ブランド・機種の傾向を知る
- Apple (iPhone): 常に需要が高く、高値で取引されやすい
- Galaxy / Xperia: Androidの中でも知名度が高く一定の人気
- Google Pixel: ファンが多いため、機種によっては需要あり
写真・説明文で魅力を伝えるポイント
- 清潔感のある写真: ホコリや指紋がついていない状態で撮影
- 使用感を正直に記載: 小さな傷でもしっかり説明
- 付属品・箱などをまとめて写す: 付属品が充実しているほど購入意欲UP


【Q&A】スマホ処分・メルカリ出品に関するよくある質問
スマホの処分やメルカリでの出品に関して、多くの方が抱える疑問にお答えします。
まとめ:納得の方法でスマホを手放そう!メルカリ売却も有力な選択肢


不要になったスマホを処分するには、キャリアショップやメーカー、自治体の回収ボックスなど多彩な方法があります。いずれも大切なのは、データ消去の徹底と自分が納得できる手放し方をすることです。
その中でもメルカリは、スマホが月間約36,000件取引されるほど活発で、高い売却価格が期待できるだけでなく、あんしんデータ消去というサービスを利用すれば個人情報の管理も万全。自分で初期化するのが不安な方でも安心して売却できます。
ぜひこの記事を参考に、ご自身に合った処分方法を選んでみてください。環境にもお財布にも優しいスマホの手放し方が見つかるはずです。