「メルカリに出品してみたいけれど、価格交渉が面倒……」と感じている方へ。「希望価格の登録機能」を活用すれば、出品者・購入者とも価格交渉の手間が大きく省け、メルカリでの取引をもっと気軽に楽しめます。機能の特徴やメリット、使い方などを早速チェックしていきましょう。
メルカリの新機能「希望価格の登録」の特徴・メリット
希望価格の登録機能とは、2023年7月のメルカリ10周年に伴いリリースされた機能です。
メルカリの文化でもある価格交渉を気軽に行えるのが特徴で、「値下げしてほしいけれど、コメントを送ってお願いするのは気が引ける……」という購入者の悩みや、「価格交渉に1件1件対応するのは負担が大きい」という出品者の悩みを解消するのに役立ちます。
希望価格登録機能の具体的な特徴・メリットは次の通りです。
- 購入者は匿名で希望価格を出品者にリクエストできる
- 希望価格は3段階の値引き幅から選択する
- 出品者・購入者とも価格交渉の手間を大幅に省ける
- 出品者は購入率のアップにつながる可能性もある
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
匿名の価格リクエスト機能
希望価格をリクエストすることで、ユーザーは出品者に対して「この金額なら購入を検討したい」という意思を伝えることができます。
【希望価格の登録機能の仕組み】
- <購入者>
-
値引きをリクエストしたい商品に希望価格登録を行います。商品の値段が希望価格以下になると購入者に通知が届きます。
- <出品者>
-
商品の希望価格が登録されると通知が届きます。金額を確認して、値下げするかどうかを判断します。
希望価格は匿名でリクエストできる点もポイントです。
出品者に通知されるのは「希望価格が登録されたこと」だけで、登録を行ったユーザーについての情報は一切通知されません。
そのため、ユーザーは自身のプライバシーを守りながら、購入希望金額を出品者に伝えられます。
出品者側も、希望価格を知ることで、どのくらい値下げしたら売れる可能性が高くなるのかを判断しやすくなります。
希望価格の値引き幅は3段階
希望価格の値引き幅は、次の3段階から選択可能です。販売価格が10,000円以上かどうかで値引き幅が異なります。
【希望価格の値引き幅】
販売価格 | 値引き幅 |
---|---|
10,000円未満 | 5%・8%・10% |
10,000円以上 | 5%・10%・15% |
※ユーザーによる任意の金額登録はできません
例えば、3,500円の商品の場合、次の3つの金額が自動で提案されます。
【希望価格としてリクエストできる金額:3,500円の商品の場合】
- 3,325円(5%OFF)
- 3,220円(8%OFF)
- 3,150円(10%OFF)
同様に、販売価格が15,000円の場合、希望価格としてリクエスト可能な金額は次のようになります。
【希望価格としてリクエストできる金額:15,000円の商品の場合】
- 14,250円(5%OFF)
- 13,500円(10%OFF)
- 12,750円(15%OFF)
コメントでの価格交渉の手間なし!取引をもっと気軽に
メルカリでは商品を値下げしてほしい場合、コメント欄を通して出品者に直接価格交渉ができます。
しかし、ユーザーによっては、「もう少し安ければ買いたい」と思いつつも、コメントでのやり取りが手間で購入を見送ってしまうケースも少なくありません。
また、見ず知らずの出品者との価格交渉に心理的なハードルを感じるユーザーも多いでしょう。
希望価格を登録すれば、わざわざコメントでやり取りをしなくても、希望の購入金額を匿名で出品者に伝えられます。
一方、出品者側も、購入希望額をリクエストしてもらうことにより、個別で価格交渉に応じる手間を大きく削減できます。
値引き幅も3段階と決まっているため、例えば「10,000円の商品を3,000円で売ってほしい」などと大幅な値引きを要求される心配もありません。
商品の購入率アップの可能性も
出品者にとっては、希望価格をリクエストしてもらうことで、購入率がアップしやすくなる点もメリットです。
メルカリでは、コメント欄で価格交渉が行われた商品の多くが、値引き後すぐに購入されています。
匿名での値引きリクエストなら、コメント欄での価格交渉よりも気軽に行えるため、「安くなったら買いたい」と手を上げるユーザーが増えることが期待されます。
値下げ希望を表明するユーザーが増える分、値引き後に商品が売れる可能性もアップしやすくなるため、購入率を上げたい出品者にも大きなメリットのある機能です。
【購入者】希望価格の登録方法
ここでは、メルカリアプリ・Webサイトそれぞれにおける希望価格の登録手順をご紹介します。
注意点として、一度登録した希望価格はその後の変更が不可となります。どの金額をリクエストするかよく検討したうえでご登録ください。
アプリでの登録方法
メルカリアプリでの登録手順は次の通りです。
【メルカリアプリにおける登録手順】
- 希望価格をリクエストしたい商品に「いいね!」を付ける
- マイページの「商品管理」にある「いいね!一覧」をタップする
- 商品右側にある「希望価格」のアイコンをタップし、希望価格を登録する
商品の値段が希望価格以下になると「お知らせ」に通知が届きます。
購入する場合は、通知をタップして商品詳細画面に移動し、購入手続きを行いましょう。
Webサイトでの登録方法
Webサイトでの登録手順は次の通りです。
【Webサイトにおける登録手順】
- 希望価格をリクエストしたい商品に「いいね!」を付ける
- マイページの「商品管理」にある「いいね!一覧」を選択する
- 商品の購入ボタンの右側にある「︙」を選択する
- 「希望価格を設定する」を選び、希望価格を登録する
Webサイトの場合も、商品の値段が希望価格以下になると「お知らせ」に通知が届きます。
通知をクリックすると商品詳細画面が開くので、購入する場合はそのまま手続きを行ってください。
【出品者】希望価格の確認方法
商品に希望価格が登録されると、メルカリアプリ・Webサイトとも「お知らせ」に通知が届きます。
値下げをする場合は、通知をタップまたは選択して商品詳細画面を開き、金額を変更してください。
リクエストされた金額以下まで値下げすると、希望価格を登録したユーザーに通知されます。
注意点として、希望価格の登録時に出品者に通知されるのは「希望価格が登録された」ことのみです。希望価格をリクエストしたユーザーについての情報は通知されません。
なお、「出品点数が多くて、希望価格の登録通知が頻繁に届いて困る」という場合は、メルカリアプリから通知をOFFにすることも可能です。
通知のON・OFFは、下記の方法で簡単に切り替えられます。
【登録通知のON・OFFを切り替える方法】
- マイページの「設定」にある「お知らせ・機能設定」をタップする
- 「プッシュ通知」にある「希望価格の登録のお知らせ」の通知設定を切り替える
※希望価格登録通知をすべてOFFにしたい場合は、「お知らせ・機能設定」下部の「機能設定」にある「希望価格の登録のお知らせ」をOFFにしてください
※Webサイトでは、希望価格の通知設定の切り替えはできません
希望価格の登録機能を利用する際の注意点
希望価格の登録機能は、メルカリでの取引をより気軽に楽しむために、積極的に活用いただきたい機能です。
ただし、機能を利用する際には次の点に留意する必要があります。
- 値下げしても必ず購入されるとは限らない
- 希望価格を登録できないケースもある
値下げしても必ず購入されるとは限らない
希望価格をリクエストしたユーザーには、必ずしも購入の義務があるわけではありません。
値下げをしても購入されない可能性がある点については、あらかじめ理解したうえで機能をご活用ください。
希望価格の登録機能が使えないケースもある
商品によっては、希望価格をリクエストできないものもあります。
【希望価格をリクエストできない商品】
- 1,000円以下で販売されている商品
- すでに値下げされた商品
- メルカリShopsで販売されている商品
- SOLD OUTとなっている商品
上記の商品は「いいね!一覧」の商品欄に「希望価格の登録」アイコンが表示されないためご注意ください。
希望価格の登録機能についてのよくある質問
ここでは、希望価格の登録機能についてのよくある質問をご紹介します。
希望価格の通知が来たらどうすればいいですか?
希望価格がリクエストされたら、商品を値下げするかどうか判断しましょう。値下げに応じる場合は、商品詳細画面を開いて金額を変更してください。
なお、希望価格が設定されたからといって、必ずしも値下げする必要はありません。
ユーザーから提示された金額に納得がいく場合のみ、値下げを行いましょう。
希望価格に値下げしてもユーザーが買わない場合の対処法は?
希望価格の登録は、購入希望者からの価格リクエスト機能です。
商品の購入予約をするわけではないため、希望価格登録が行われても購入が確約されるわけではありません。
希望価格以下まで安くしてもなかなか商品が売れない場合は、値下げ額での出品に期限を設けるなどの方法で対処しましょう。
価格交渉の手間を省いて、メルカリでの取引を気軽に楽しもう
期限内に購入されなかったら元の値段に戻せば良いので、「いつになったら購入されるんだろう……」とモヤモヤを抱えずに済みます。
希望価格登録を行うことで、出品者・購入者とも価格交渉の手間を大きく省くことが可能です。
商品の希望価格登録は匿名で行えるため、これまでコメント欄での値引き交渉にハードルを感じていたユーザーも、出品者に希望金額を伝えやすくなります。
出品者も、ユーザーの購入希望額を把握しやすくなるため、いくら値引きすれば売れるかを判断する際に役立つのがメリットです。
これまで「価格交渉に応じるのが大変そう……」と思ってメルカリへの出品を見送ってきた方も、希望価格の登録機能を活用して、メルカリでの取引を気軽に楽しんでいただけます。
自宅に眠っている不要品などがあれば、この機会にぜひメルカリに出品してみましょう。