Amazonでの出店を検討する際に、気になるのが販売手数料ではないでしょうか。Amazonで商品を販売する際にかかる手数料を把握しておかないと、思ったように利益がないという事態になりかねません。この記事では、Amazonの販売手数料をはじめとした商品の販売に必要な費用を詳しくご紹介します。
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Amazonの販売手数料
Amazonで商品が売れると以下の手数料がかかります。
- 販売手数料
- 成約料(小口出品の場合)
- 大量出品手数料
- 返金処理手数料
カテゴリーごとに販売手数料が異なる
Amazonに出品中の商品が売れると、商品カテゴリーごとに設定された販売手数料が発生します。Amazonのカテゴリー別の販売手数料は、2024年2月現在、以下の通りです。
商品カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
---|---|---|
本 | 15% | なし |
ミュージック | 15% | なし |
DVD | 15% | なし |
ビデオ | 15% | なし |
テレビ・レコーダー | 8% | 30円 |
携帯電話・スマートフォン | 8% | 30円 |
カメラ | 8% | 30円 |
パソコン・周辺機器 | 8% | 30円 |
家電アクセサリ | 10% | 30円 |
Amazonデバイス用アクセサリ | 45% | 30円 |
楽器・オーディオ | 10% | 30円 |
ドラッグストア | ・1商品あたりの売上合計が1,500以下:8%・1商品あたりの売上合計が1,500円以上:10% | 30円 |
ビューティ | ・1商品あたりの売上合計が1,500円以下:8%・1商品あたりの売上合計が1,500円以上:10% | 30円 |
健康家電・理容美容家電 | 10% | 30円 |
スポーツ&アウトドア | 10% | 30円 |
カー&バイク用品 | 10% | 30円 |
おもちゃ&ホビー | 10% | 30円 |
TVゲーム | 15% | なし |
TVゲーム機本体 | 10% | 30円 |
PCソフト | 15% | なし |
ペット用品 | ・1商品あたりの売上合計が1,500円以下:8%・1商品あたりの売上合計が1,500円以上:15% | 30円 |
文房具・オフィス用品 | 15% | 30円 |
電子辞書 | 8% | 30円 |
ホーム&キッチン | 15% | 30円 |
生活・キッチン家電 | 10% | 30円 |
浄水器・整水器 | 10% | 30円 |
大型家電 | 8% | 30円 |
DIY・工具 | 15% | 30円 |
産業・研究開発用品 | 15% | 30円 |
業務用医療用品 | ・1商品あたりの売上合計が1,500円以下:8%・1商品あたりの売上合計が1,500円以上:10% | 30円 |
食品&飲料 | ・1商品あたりの売上合計が1,500円以下:8%・1商品あたりの売上合計が1,500円以上:10% | なし |
ビール | 6.5% | なし |
腕時計 | 15% | 30円 |
ジュエリー | ・1商品あたりの売上合計が10,000円以上:10%・1商品あたりの売上合計が10,000円以上:6% | 30円 |
ベビー&マタニティ | ・1商品あたりの売上合計が1,500円以下:8%・1商品あたりの売上合計が1,500円以上:15% | 30円 |
服&ファッション小物 | ・1商品あたりの売上合計が3,000円以下:12%・1商品あたりの売上合計が3,000円以上:8% | 30円 |
シューズ&バッグ | ・1商品あたりの売上合計が7,500円以下:12%・1商品あたりの売上合計が7,500円以上:6% | 30円 |
その他のカテゴリー | 15% | 30円 |
カテゴリーによっては販売手数料とは別に成約料がかかる
本やDVDなどのメディア商品は、前述した販売手数料とは別に別途成約料が加算されます。成約料が発生するカテゴリーと成約料は、2024年2月現在、以下の通りです。
商品カテゴリー | 日本 | アジア/グアム/マーシャル諸島/ミッドウェー/その他 | 北米/中米/オセアニア/ヨーロッパ | アフリカ/南米 |
---|---|---|---|---|
本 | 80円 | 120円 | 300円 | 350円 |
ミュージック | 140円 | 250円 | 400円 | 450円 |
DVD | 140円 | 250円 | 400円 | 450円 |
ビデオ(VHS) | 140円 | 300円 | 500円 | 600円 |
大量出品手数料
2024年2月現在、メディア商品以外で1ヶ月に200万点以上の商品を販売すると、200万点を超えた分に対して、0.05円/商品の大量出品手数料がかかります。
例えば、1ヶ月に300万点を出品した場合、100万点に手数料がかかることになるので、合計で50,000円(100万点×0.05円)を支払うことになります。
返金処理手数料
Amazonでは発送済みの商品で返金が発生した場合、すでに支払っている販売手数料を返金してもらえます。返金額は、500円または販売手数料の10%のうち金額が小さい方が返金処理手数料として適用されます。
Amazonの出店で必要となる販売手数料以外の費用
ここからは、Amazonに出店する際に必要な費用をご紹介します。
アカウント取得・出店は無料
Amazonで商品を販売するには、セラーアカウントという出店者用のアカウントに登録する必要があります。セラーアカウント取得と出品自体には、費用はかかりません。
料金プランは「小口出品」または「大口出品」から選択可能
Amazonの料金プランには、「小口出品」と「大口出品」の2種類があります。
小口出品は月額料金が無料なので、コストをかけることなく商品の出店ができます。ただし、小口出品は販売手数料以外に、商品が1つ売れるごとに110円の基本成約料が発生します。
大口出品は、2024年2月時点で5,390円の登録料が毎月かかります。商品が売れると販売手数料がかかりますが、成約料は必要ありません。
小口出品と大口出品を選ぶ基準は、毎月売れる商品数で考えると良いでしょう。1ヶ月に出品する商品数が49点までなら小口出品、1ヶ月に49点以上の商品を出品するなら大口出品の方が支払う費用が少なくなります。
FBA利用料
FBAとは、在庫管理や検品、梱包、発送など商品を販売するのに必要な作業をAmazonに任せられるサービスです。2024年2月現在、FBAを利用すると以下の手数料がかかります。
項目 | 内容 |
---|---|
在庫保管手数料 | 商品を保管するのにかかる手数料。1ヶ月および1日の平均在庫量で手数料が決まる |
長期在庫の追加料金 | 在庫の保管期間が長くなるとかかる追加料金 |
FBA在庫の返送/所有権の放棄手数料 | 在庫の返送または廃棄を代行してもらった際にかかる手数料。商品1点ごとに手数料がかかる |
購入者返品手数料 | 返品時に送料が無料になった注文に対する手数料 |
納品不備受領作業手数料 | 梱包やラベル配付をAmazonに依頼する際の手数料。商品1点ごとに手数料がかかる |
FBA在庫保管超過手数料 | 特定の保管タイプの容量制限を超えた在庫の場合にかかる超過手数料 |
配送代行手数料 | 注文商品の検品や梱包、配送などを代行してもらうための手数料 |
FBA利用料は、利用した商品数に応じた保管スペースと配送代行手数料で計算されます。購入したお客さまがお急ぎ便や日時指定便の利用をしたとしても出品者の負担にはなりません。
配送料
Amazonの配送料は、FBAを利用するか自社発送するかで異なります。※記載している配送料は2024年2月時点の料金です
FBA配送代行手数料
FBAを利用すると、配送代行手数料が発生します。配送代行手数料には、商品の検品と梱包、配送、カスタマーサービス、返品の費用が含まれます。
FBA配送代行手数料は、以下の通りです。
サイズ | 最大寸法 | 重量 | 商品1点あたりの配送料 |
---|---|---|---|
FBA小型軽量商品プログラム – 小型 | 25cm×18cm× 2cm以内 | 250g以内 | 208円 |
FBA小型軽量商品プログラム – 標準1 | 35cm×30cm×3.3cm以内 | 1kg以内 | 220円 |
小型サイズ | 25cm×18cm×2cm以内 | 250g以内 | 288円 |
標準サイズ区分 | 35cm×30cm×3.3cm以内、40cm以内から100cm以内 | 1kg以内から9kg以内 | 318円から603円 |
大型サイズ区分 | 60cm以内から200cm以内 | 2kg以内から40kg以内 | 589円から1,756円 |
特大型サイズ区分 | 200cm以内から260cm以内 | 50kg以内 | 2,755円から5,625円 |
自社発送
自社発送の配送料は、小口出品と大口出品によって異なります。小口出品の場合、基本的にはAmazonが設定した送料が適用されます。送り先に関わらず、決められた送料が発生します。
大口出品で商品を販売している場合は、出品者が独自の送料を決められます。ただし、メディア商品については、Amazonが定める送料になるので注意が必要です。
Amazonでの配送料は、以下の通りです。
【メディア商品の配送ポイントと送料】
配送先 | 国内 | アジア/グアム/マーシャル諸島/ミッドウェイ/その他 | 北米/中米/オセアニア/ヨーロッパ | アフリカ/南米 |
---|---|---|---|---|
本 | 262円 | 823円 | 1,234円 | 1,440円 |
ミュージック | 356円 | 617円 | 823円 | 926円 |
ビデオ | 398円 | 823円 | 1,234円 | 1,440円 |
DVD | 356円 | 617円 | 823円 | 926円 |
【その他カテゴリーの配送ポイントと送料(小口出品)】
カテゴリー | 国内標準配送料 |
---|---|
本 | 262円 |
CD・レコード | 356円 |
ビデオ | 398円 |
DVD | 356円 |
TVゲーム | 356円 |
PCソフト&コンピューターゲーム | 356円 |
おもちゃ&ホビー | 524円 |
ドラッグストア | 524円 |
ベビー&マタニティ | 524円 |
その他のカテゴリー | 472円+53円(1kgあたり) |
Amazon手数料の計算方法
ここでは、Amazonの手数料の計算方法をご紹介します。
基本的には「基本料」+「販売手数料」
Amazonは基本的に「基本料」+「販売手数料」で計算できます。小口出品と大口出品で見ると、以下の計算式になります。
- 小口出品:基本成約料110円+販売手数料6%から45%
- 大口出品:月額料金5,390円+販売手数料6%から45%
例えば、小口出品で1,100円のおもちゃ(販売手数料10%)を出品したと仮定した場合、以下のように計算できます。
110円(基本成約料)+110円(販売手数料)=220円
FBAを利用する場合は「基本料」+「販売手数料」+「FBA手数料」
FBAを利用する場合は、前述した費用にFBA手数料が加算されます。FBA手数料は、在庫数や売れた商品数に応じて異なります。
手数料が数多くあるので計算は複雑ですが、AmazonではFBA料金のシミュレーターが用意されていて、販売にかかるコストと利益の見積もりを事前に調べることも可能です。
販売先が日本国内の場合のみに消費税がかかる
Amazonでは国内向けに商品を出品した場合のみ、消費税がかかります。消費税がかかるのは、販売手数料の他にも配送料やギフトラッピング料も課税対象となるので注意が必要です。
消費税率は基本的には10%で、飲食料品などの一部特定商品は8%の軽減税率が適用されます。
運営コストを抑えてネットショップを運営したいならメルカリShopsがおすすめ!
ネットショップの運営コストを最小限に抑えたいなら、メルカリShopsがおすすめです。またコスト以外にも、出店者にとって嬉しいメリットが数多くあります。
ここでは、メルカリShopsで特に魅力的なメリットを8つご紹介します。
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