メルカリでは、円滑な取引を行うために、各商品に対してコメントできる機能があります。出品者の中には、購入希望者からコメントがあった場合、どのように返信すべきか迷う人もいるでしょう。この記事では、どのような手順でコメントを返すか、どのような内容の返信を行うのが良いかについて解説しています。
メルカリのコメントには積極的に返信を!
メルカリの商品に対するコメントは、多くの場合、購入希望者が何かしらの相談や確認があって書いています。
特に多いのが、購入前の商品の詳細確認や、値下げ交渉などです。
これらのコメントに素早く丁寧に返信することで、取引成立に繋がりやすくなります。
逆に、コメント返信を怠っていると、ほかの出品者に流れて行ってしまう可能性が高くなるので、注意しましょう。
コメントに返信する前に。意識したいマナー
メルカリでのコメントのやり取りは、メッセージを介してのコミュニケーションです。
口頭での会話であれば伝わる細かいニュアンスも、文字にすると伝わりにくくなるケースがあります。
そのため、より分かりやすいように丁寧な返信を心がけましょう。
極端に改まった言い方である必要はありませんが、最低限、失礼のない程度の敬語を使いましょう。
また、中には購入希望者側からのコメントが、自分にとってあまり気持ちのいいものではないこともあるかもしれません。
こうしたコメントに対しても、熱くならず、一度落ち着いてから冷静に返信します。
取り置きや専売など、メルカリの規約上認められていない依頼については、お断りを入れましょう。
メルカリでのコメント返信方法
コメントへの返信は以下の要領で行うと良いでしょう。
コメントをチェック
メルカリでコメントが来たときは、ホーム画面右上のベルアイコンに、赤文字の数字が表示されます。
コメント自体は、出品商品ページの『コメントする』ボタンからチェックが可能です。
コメントの内容によってどのように返信するべきかが変わってきますので、読み間違いのないように、しっかり確認しておきましょう。
返信内容を入力、送信
コメント欄にテキストを入力して、送信ボタンを押します。
一度送信してしまうと、そのコメントは編集できなくなります。
誤字脱字や打ち間違いがないか、送信前にチェックしましょう。
コメント返信で使える文例5パターン
コメントへの返信では、以下のような文例が使えます。参考にしてみてください。
購入可能かの確認
- 受信例1)こちらの商品は、まだ購入可能でしょうか?
- 返信例1)コメントありがとうございます。購入可能です。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
メルカリでは、すでにほかのユーザーと出品者の間で売買の話がまとまっているようなケースがあります。
そのため、念のため出品者に購入可能かを確認する購入希望者がいます。
しかし、メルカリでは『取り置き』というシステムはなく、先に購入ボタンを押した人と売買契約が成立するシステムとなっています。
ですから、出品中となっているアイテムは、基本的にいつでも購入可能である必要があります。
値下げ交渉
- 受信例2-1)○○円まで値下げしてほしいです。
- 返信例2-1)コメントありがとうございます。ご希望いただいた○○円までお値下げいたします。出品金額を変更いたしますので、ご購入のほど、よろしくお願いいたします。
- 受信例2-2)値下げしてほしいです。
- 返信例2-2)コメントありがとうございます。△△円までであればお値下げ可能ですが、いかがでしょうか?
- 返信例2-3)コメントありがとうございます。大変申し訳ないのですが、今のところ値下げは考えておりません。ご期待沿えず申し訳ありません。
メルカリのコメントでよくあるケースが、値下げ交渉です。
値下げ希望に応じるかどうかは、出品者の判断で構いません。
交渉に応じるのであれば、具体的に「いくらまでなら下げられる」と金額を提示しましょう。
受信例2-2のように、「いくらまで」と指定がない値下げ交渉のコメントがくる場合もあります。
こうしたケースの場合は、返信例2-2のように、「いくらまでなら値下げできる」という条件を、こちらから提示してみましょう。
また、値下げ交渉に応じる気がないときは、返信例2-3のように、はっきりとわかるように断りの文言を入れます。
対応不可能な依頼
- 受信例3)今はお金がないので購入できないが、来月までにはかならずお金は用意するので、取り置きしておいてほしいです。
- 返信例3)コメントありがとうございます。申し訳ありませんが、取り置きのご対応は致しかねます。再度、ご都合のよろしいときにご検討のほど、よろしくお願いいたします。
- 受信例4)細かく値段交渉を行いたいので、専用出品にしてもらえませんか?
- 返信例4)コメントありがとうございます。申し訳ありませんが、専用出品のご対応は致しかねます。値下げの交渉であれば、このままコメントでご対応いたしますが、いかがでしょうか?
受信例3は取り置き、受信例4は専用出品に関する依頼コメントです。
これらはどちらも、メルカリの規約上存在しない、ユーザー間の独自ルールです。
もし取り置きにしておいた商品を購入希望者が買わなかったとしても、購入希望者には何の責任も発生しません。
逆に、出品者は売れたかもしれないチャンスを逃すことになってしまいます。
「専用出品」とタイトルに記載して出品したとしても、その相手が購入しない、またはほかのユーザーが購入したとしても、メルカリ運営は何も対応ができません。
こうした点から、規約外となる取引の提案はトラブルを引き起こす原因となるため、断るべきでしょう。
- 受信例5)○○もオマケで付けてほしいです。
- 返信例5)コメントありがとうございます。申し訳ありませんが、〇〇をお付けすることはできません。出品している商品のみでもよければ、ご購入のご検討をよろしくお願いいたします。
こうしたケースは規約違反にはならない可能性があります。
しかし、そのオマケ商品をそもそも持っていない場合は送れませんし、仮に記載されていないアイテムを送った際にそれが破損していたとしても、出品者・メルカリ運営・配送業者のいずれも責任を取ることができなくなるかもしれません。
こちらもトラブル回避のため、断るのが無難です。
- 受信例6)(まとめ売りしている商品に対して)バラ売り対応してくれませんか?
- 返信例6)コメントありがとうございます。申し訳ありませんが、バラ売りについては現在考えておりません。ご期待に沿えず申し訳ありません。
例えば漫画の全巻セットのように、揃っていることで価値が高まるような商品もあります。
もし出品者にバラ売りする意思がないのであれば、断ってしまってOKです。
購入後~発送前のコメント
- 受信例7)いつ届きますか?
- 返信例7)この度はお取引いただきありがとうございました。商品は〇日に△△県から発送いたしますので、今しばらくお待ちください。
発送予定の商品に対して「いつ届くか」を明確に答えることは難しいです。配送遅延などで到着が遅れるリスクがありますし、地域によっては通常到着が予定される日数よりもさらに時間がかかる可能性も考えられるからです。
そのため、こちらから何日に送った(送る予定)か、ということだけを伝えるようにすると良いでしょう。
- 受信例8)○日に発送通知をいただいていますが、まだ届きません。
- 返信例8)この度はお取引いただきありがとうございました。商品は〇日に△△県から□□社のサービスを利用して発送いたしております。追跡番号は××××です。ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
発送した商品は2~3営業日程度で届くケースが多いですが、輸送上の都合などで大幅に時間がかかるケースもあります。
もし発送後の発送通知で荷物の追跡番号を送っていた場合でも、あらためて番号を案内し、配送業者の荷物追跡サービスからチェックしてもらうように促しましょう。
商品到着後のコメント
- 受信例9)商品が届きました。思っていた通りの素晴らしいものでした。ありがとうございました!
- 返信例9)この度はご購入いただきありがとうございました。こちらこそ気持ちの良いお取引をいただき、大変ありがとうございました。
- 受信例10)商品が届きましたが、明らかに違う商品が届いています。返送しますので、お取引した正しい商品をお送りいただけますか?
- 返信例10)お送りした商品が間違っていたとのことで、大変不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。添付いただいた写真を拝見いたしました。確かに、こちらの手違いで誤った商品を送ってしまっていたようです。こちら宛に、着払いで返送していただけますでしょうか。お手数をおかけいたしますが、ご対応のほど、よろしくお願いいたします。また、こちらに返品商品が届き次第、今回お取引いただいた正しい商品を再度お送りいたします。お待たせしてしまうこととなりますが、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
商品が到着した後のメッセージは、受信例9のような感謝の言葉か、受信例10のようなクレームかの2種類が考えられます。
感謝の言葉をいただいた場合は、取引の内容に応じてこちらからも相手への感謝を伝えましょう。
商品クレームに関してはそれぞれトラブルの内容によってとるべき対応が異なりますが、いずれの場合もまずは謝罪が重要です。
そのうえで、届いた商品の写真を送ってもらって現状を確認し、出品時点での様子・状態などを、できる限り写真や動画付きで説明します。
これによって、出品者と輸送業者のどちらで問題が起こったのか、その責任の所在を明らかにしていきましょう。
返品、補償などの対応については、メルカリ運営を介しながら進めていくこととなります。
コメント返信で大切なのは相手を思いやる気持ち
コメントの返信で大切なのは、コメントをしてくれた購入希望者の気持ちになって、どのようなコメントをもらうと嬉しいか(不快にならないか)を考えることです。
もちろん、応じられない交渉は断らなくてはいけないのですが、不躾に「ムリです」と言うのではなく、「大変申し訳ないのですが、お応えいたしかねます」というような、柔らかい言葉遣いを心がけましょう。
メルカリについてわからないことがあるときは、下記のメルカリガイドもご活用ください。