ネットショップの出店を検討している際、知名度の高い楽天市場とAmazonを候補に入れる方も多いでしょう。しかし、それぞれ費用や特徴が異なるため、どっちがいいか決められないという方も少なくないはず。そこでこの記事では、楽天市場とAmazonにおける出店スタイルや費用、サービス、メリット、注意点などの各項目での違いをご紹介します。
楽天市場とAmazonの出店スタイル
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楽天市場とAmazonでは出店スタイルに違いがあります。それぞれの出店スタイルについて見ていきましょう。
楽天市場:ショップを出店する「テナント型」のECモール
楽天市場は、プラットフォームの中にショップを出店して商品を販売する「テナント型」のECモール(ECサイト)です。楽天市場では、ショップ毎のページで商品を販売するので、お店をお客さまに認知してもらいやすく、リピーターも獲得しやすいです。
商品ページやショップページは、HTMLによる編集にも対応しているため、オリジナリティのあるページが作成できるのも特徴です。
Amazon:商品を出品する「マーケットプレイス型」のECモール
Amazonは、商品カタログに複数の出品者が商品を出品する形式の「マーケットプレイス型」のECモール(ECサイト)です。JANコードを有する商品を販売する場合、商品ページ自体を数多くのお客さまに見つけてもらいやすい特徴がある一方で、お店やブランドを認知してもらうのは難しいでしょう。
ただし商品を出品する際は、ページのフォーマットが統一されているため、指示に従って必要な情報を追加していくだけと簡単です。
楽天市場とAmazonのプラン・費用
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ここでは、楽天市場とAmazonの料金プランと2024年5月時点での費用をご紹介します。
楽天市場の料金プラン
楽天市場の料金プランには、「がんばれ!プラン」「スタンダードプラン」「メガショッププラン」の3種類があります。
がんばれ!プラン
初期費用 | 66,000円 |
月額出店料 | 27,500円 ※年間一括払いの場合 |
登録可能商品数 | 5,000商品まで |
画像容量 | 500MBまで |
出典:楽天市場|プラン・費用
がんばれ!プランは、ネットショップ運営に慣れていない方や、小規模からスタートしたい方に向いているプランです。登録可能商品数と画像容量が少ないですが、他2つのプランよりも出店料を抑えて低コストでショップ運営ができます。
スタンダードプラン
初期費用 | 66,000円 |
月額出店料 | 71,500円 ※半年ごとの2回分割払いの場合 |
登録可能商品数 | 20,000商品まで |
画像容量 | 5GBまで |
出典:楽天市場|プラン・費用
スタンダードプランは、月商約178万円以上を目指す事業者向けのプランです。中堅から大型ショップに向いており、楽天市場での事業を本格的に行いたい方に向いています。
メガショッププラン
初期費用 | 66,000円 |
月額出店料 | 143,000円 ※半年ごとの2回分割払いの場合 |
登録可能商品数 | 無制限 |
画像容量 | 無制限 |
出典:楽天市場|プラン・費用
メガショッププランは、取り扱う商品数が多く、多くの画像を使いながら商品の魅力をしっかりと伝えたい方に適したプランです。ただし月額出店料が高額なので、運用コストがかさむ点には注意が必要です。
Amazonの料金プラン
Amazonの料金プランには、「小口出品」と「大口出品」の2種類があります。
小口出品
初期費用 | 無料 |
基本成約料 | 110円/商品 |
小口出品は、毎月49点まで商品を販売するのに適しているプランです。固定費がかからないため運用コストは抑えられますが、利用できる機能が制限されるので、事業には向いていません。
大口出品
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 5,390円 |
大口出品は、毎月49点以上商品を販売するのに適しているプランです。集客に役立つ機能や運営業務を効率よく行えるようになる機能などが利用できるので、本格的にEC事業を行いたい方に向いています。
初期費用・毎月の支払いを抑えたいなら楽天市場よりもAmazonが有利
楽天市場には3つの料金プランがありますが、どれも初期費用と月額登録料がかかります。最も安いプランであっても、月額登録料だけでも年間33万円が必要です。
一方Amazonは、大口出品でも月額費用は5,390円なので、楽天市場に比べると大幅にショップ運営にかかるコストを下げられます。
Amazonよりも費用を抑えつつ、商品が売れるECサイトを作りたいなら、メルカリShopsがおすすめです。メルカリShopsは、初期費用や固定コストが不要なので、低コストでのネットショップの出店・運営が実現します。
楽天市場とAmazonの手数料
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続いて、2024年5月時点での楽天市場とAmazonのそれぞれにかかる手数料をご紹介します。
楽天市場の場合
楽天市場で商品が売れると、以下の手数料が必要になります。
- システム手数料
- システムサービス利用料
- R-Messe利用料
- 楽天ペイ利用料
システム手数料
楽天市場のシステム手数料は、料金プランや購入デバイスによって、適用料率が異なります。また商品ごとではなく、1ヵ月分の売上をまとめて計算されます。
楽天市場のシステム手数料は、以下の通りです。
【がんばれ!プランのシステム手数料】
適用料率 | パソコン経由 | モバイル経由 |
---|---|---|
50万円まで | 6.5% | 7.0% |
100万円まで | 6.0% | 6.5% |
500万円まで | 5.5% | 6.0% |
1,000万円まで | 4.5% | 5.0% |
1,000万円以上 | 3.5% | 4.0% |
【スタンダードプラン・メガショッププランのシステム手数料】
適用料率 | パソコン経由 | モバイル経由 |
---|---|---|
100万円まで | 4.0% | 4.5% |
200万円まで | 2.4%から3.0% | 2.9%から3.5% |
300万円まで | 2.4%から3.0% | 2.9%から3.5% |
500万円まで | 2.2%から2.8% | 2.7%から3.3% |
1,000万円まで | 2.2%から2.8% | 2.7%から3.3% |
3,000万円まで | 2.0%から2.6% | 2.5%から3.1% |
3,000万円以上 | 2.0%から2.4% | 2.5%から2.9% |
システムサービス利用料
楽天市場のシステムサービス利用料は、以下の3つの利用料金がかかります。
ポイント原資 | 楽天会員の購入代金(税抜)×付与率(通常1.0%) |
モールにおける取引の安全性・利便性向上のためのシステム利用料 | 月間売上高の0.1% |
楽天スーパーアフィリエイト | アフィリエイト経由売上の2.6%から5.2% |
出典:楽天市場|プラン・費用
楽天スーパーアフィリエイトは、商品ジャンルによる適用料率とパートナーの成約報酬合計に対する適用料率を合わせた金額が請求されます。
R-Messe利用料
R-Messeは、お客さまと円滑にコミュニケーションを取るための機能で、利用料として月額固定費がかかります。R-Messe利用料は、以下の通りです。
がんばれ!プラン | 3,300円 |
メガプラン/スタンダードプラン | 5,500円 |
楽天ペイ利用料
楽天ペイ利用料は、商品代金の支払いの際にかかる決済手数料のことで、月間決済高と平均決済単価に対する料率がかかります。
楽天ペイ利用料は、以下の通りです。
月間決済高 | 楽天ペイ利用料 |
---|---|
100万円まで | 3.5% |
200万円まで | 3.2%から3.4% |
300万円まで | 3.0%から3.4% |
500万円まで | 2.9%から3.3% |
1,000万円まで | 2.8%から3.3% |
3,000万円まで | 2.7%から3.2% |
1億円まで | 2.6%から3.2% |
5億円まで | 2.5%から3.0% |
5億円以上 | 2.5%から2.9% |
Amazonの場合
Amazonで必要となる手数料は、以下の2つです。
- 販売手数料
- カテゴリー成約料
販売手数料
Amazonの販売手数料は、商品カテゴリーによって料率が異なります。各商品カテゴリーの販売手数料は、以下の通りです。
カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
---|---|---|
メディア – 本、DVD、ミュージック、PCソフト、ビデオ | 15% | なし |
エレクトロニクス | 8% | 30円 |
パソコン・周辺機器 | 8% | 30円 |
家電アクセサリ | 10% | 30円 |
Amazonデバイス用アクセサリ | 45% | 30円 |
楽器およびAV制作機器 | 10% | 30円 |
ドラッグストア | ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円以下の場合は商品代金の8% ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円を超える場合は商品代金の10% | 30円 |
ビューティ | ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円以下の場合は商品代金の8% ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円を超える場合は商品代金の10% | 30円 |
健康家電・理美容家電 | 10% | 30円 |
スポーツ&アウトドア | 10% | 30円 |
カー&バイク用品 | 10% | 30円 |
タイヤ | 10% | 30円 |
おもちゃ&ホビー | 10% | 30円 |
TVゲーム機本体 | 8% | 30円 |
TVゲーム&ゲーム用アクセサリ | 15% | なし |
ペット用品 | ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円以下の場合は商品代金の8% ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円を超える場合は商品代金の15% | 30円 |
文房具・オフィス用品 | 15% | 30円 |
ホーム&キッチン | 15% | 30円 |
ホーム&キッチン家電 | 10% | 30円 |
浄水器・整水器 | 10% | 30円 |
小型家電 | 8% | 30円 |
大型家電 | 8% | 30円 |
家具 | 15% | 30円 |
マットレス | 15% | 30円 |
DIY・工具 | 15% | 30円 |
産業・研究開発用品 | 15% | 30円 |
業務用医療用品 | ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円以下の場合は商品代金の8% ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円を超える場合は商品代金の10% | なし |
食品&飲料 | ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円以下の場合は商品代金の8% ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円を超える場合は商品代金の10% | なし |
ビール | 6.5% | 30円 |
腕時計 | 15% | 30円 |
ジュエリー | ・商品1点あたりの売上の合計のうち、10,000円以下の部分については商品代金の10% ・1商品あたりの売上の合計が10,000円を超える部分は商品代金の6% | 30円 |
ベビー用品 | ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円以下の場合は商品代金の8% ・商品1点あたりの売上の合計が1,500円を超える場合は商品代金の15% | 30円 |
服&ファッション小物 | ・商品1点あたりの売上の合計が2,500円以下の場合は商品代金の8% ・商品1点あたりの売上の合計が2,500円を超え、3,000円以下の場合は商品代金の12% | 30円 |
アイウェア | ・商品1点あたりの売上の合計のうち、3,000円以下の部分については商品代金の12% ・1商品あたりの売上合計が3,000円を超える部分については商品代金の8% | 30円 |
シューズ | ・商品1点あたりの売上の合計のうち、7,500円以下の部分については商品代金の12% ・商品1点あたりの売上の合計が7,500円を超える部分には、商品代金の6% | 30円 |
バックパック、ハンドバッグ、旅行かばん&トラベル用品 | ・商品1点あたりの売上の合計のうち、7,500円以下の部分については商品代金の12% ・商品1点あたりの売上の合計が7,500円を超える部分には、商品代金の6% | 30円 |
その他のカテゴリー | 15% | 30円 |
カテゴリー成約料
Amazonでは、メディアのカテゴリーに分類される本とミュージック、DVD、ビデオについては、販売手数料に加えてカテゴリー成約料がかかります。カテゴリー成約料は、商品カテゴリーだけではなく、販売する国によっても料金が変わるので注意が必要です。
Amazonのカテゴリー成約料は、以下の通りです。
商品ジャンル | 日本 | アジア/グアム/マーシャル諸島/ミッドウェー/その他 | 北米/中米/オセアニア/ヨーロッパ | アフリカ/南米 |
---|---|---|---|---|
本 | 80円 | 120円 | 300円 | 350円 |
ミュージック・DVD | 140円 | 250円 | 400円 | 450円 |
ビデオ | 140円 | 300円 | 500円 | 600円 |
手数料を抑えて商品を販売したいならAmazonが有利
楽天市場とAmazonの販売手数料を比較すると、楽天市場の方が料率は低いです。しかし、楽天市場は販売手数料以外にも、楽天ポイント原資や楽天ペイ利用料がかかり、アフィリエイト経由で購入されると楽天スーパーアフィリエイトも追加されることになります。
仮にすべての手数料が必要になった場合、約8%から17%がかかることになります。
一方のAmazonは、多くの商品でかかる手数料は8%から15%で、カテゴリー手数料は本やミュージックなどのメディア商品でしかかかりません。
楽天市場とAmazonでは、手数料の種類やプランが異なるため一概に同じように考えることはできませんが、多くの商品で最大15%までに抑えられるAmazonの方が、手数料が抑えられる可能性が高いでしょう。
楽天市場とAmazonのサービスの違い
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ここでは、楽天市場とAmazonのサービスの違いをいくつかの項目で比較してみましょう。
ページデザインの自由度
楽天市場とAmazonでのページデザインの自由度の違いは、以下の通りです。
楽天市場:ショップデザインを編集できるのでオリジナルのページが構築できる
楽天市場では、独自性の高いショップページや商品ページを作成できます。ショップの世界観に合わせたり、商品の魅力が伝えられるページにカスタマイズすることで、競合ショップとの差別化を図れます。
ただしオリジナルのページを構築するためには、HTMLを使うためコーディングの知識が必要になります。
Amazon:商品ページがフォーマット化しているので差別化がしにくい
Amazonでは、商品ページのフォーマットが決まっており、商品ページをカスタマイズすることができないため、競合店との差別化を図るのが難しいです。
一方、商品名や画像、説明文を登録するだけなので、ページデザインは難しいスキルがなくても簡単に商品登録ができます。
ページデザインの自由度では楽天市場が有利
ページデザインの自由度で見ると、Amazonはフォーマットが決まっているため、出品者がカスタマイズを加えることはできません。一方、楽天市場ではHTMLによる編集が可能なので、自由度が高いです。
配送サービス
楽天市場とAmazonでの配送サービスの違いは、以下の通りです。
楽天市場:「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」が利用できる
楽天市場では、出店者向けの物流サービスとして「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」が利用できます。商品の保管や梱包、配送で必要となる業務を代行してくれます。
仕入れ先やメーカーから直接、楽天市場の倉庫に入荷できるので、入荷依頼だけで商品販売できます。
RSLを利用すると、以下の費用が発生します。
- 在庫保管料
- 出荷作業料
- 資材料
- 配送料
Amazon:「フルフィルメント by Amazon(FBA)」が利用できる
Amazonの配送サービスは、「フルフィルメント by Amazon(FBA)」が用意されています。商品の受注や発送、カスタマーサービスなどに関する業務をすべて出店者の代わりに行ってくれます。
出品者は商品を倉庫に納品するだけで、受発注の業務にかかる手間を削減して商品の販売が可能です。
FBAの利用では、以下の手数料が必要になります。
- 在庫保管手数料
- 長期在庫追加手数料
- 配送代行手数料
- 納品不備受領作業手数料
- 返送/所有権の放棄手数料
- 購入者返品手数料
楽天市場・Amazonともに配送代行サービスが利用できるが、入荷の手間がかからないのは楽天市場が有利
楽天市場はRSL、AmazonはFBAという配送代行サービスを利用可能です。どちらも在庫管理や発送作業などを代行してくれます。
ただし在庫を保管してくれる倉庫への入荷で違いが見られます。Amazonの場合、ラベルの貼付や梱包を行う手間がかかります。一方、楽天市場の場合、仕入れ先から倉庫へ直送することも可能なので、入荷の手間が省けます。
サポート体制
楽天市場とAmazonでのサポート体制の違いは、以下の通りです。
楽天市場:ECコンサルタント
楽天市場で出店すると、ショップごとに専任の担当者が付いてくれて、プロのコンサルタントによるサポートが受けられます。ジャンルに特化した提案や売上アップにつながるアドバイス、企画の提案、状況に応じたサポートをしてくれます。
Amazon:Amazon出品大学
Amazonには、Amazon出品大学というサポートコンテンツがあり、大口出品プランのみが利用可能です。
Amazon出品大学では、出品に関するルールや制限事項、商品登録の方法、機能の使い方などを動画や記事で学べます。
サポート体制の手厚さでは楽天市場の方が良い
楽天市場とAmazonのサポート体制を比べると、手厚いサポートを受けられるのは楽天市場です。楽天市場では、ショップを出店すると担当のコンサルタントが専任で付いてくれます。
一方Amazonでは、コンサルティングサービスを利用しようと思った場合、月額16万円+前月分の売上合計に対する0.3円(税込)がかかります。
楽天市場では、コンサルティングサービスに追加費用が発生しないので、サポートの手厚さで比較すると楽天市場の方が有利です。
楽天市場のメリット・注意点
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ここでは、楽天市場のメリットと注意点をご紹介します。
メリット
楽天市場のメリットは以下の3つです。
集客力が高い
楽天市場は多くのサービスを展開していることもあり、認知度・集客力ともに国内最大級のECモール(ECサイト)です。
インターネット通販全体のシェアで28.9%を持ち、生活雑貨のシェア43.2%、アパレルのシェア40.5%、食品・生鮮品のシェア37.5%と、各商品カテゴリーでも高いシェアを獲得しています。これらのシェア数から、楽天市場の集客力の高さがわかります。
ページデザインの自由度が高い
楽天市場は、Amazonのようにページのフォーマット化がされていないため、出品者の自由にページを作成できます。数多くの画像を使って視覚的に商品の魅力を伝えたり、見やすいように文字を大きくしたりなどのカスタマイズができます。
オリジナリティのあるページで独自性を出すことで、競合ショップとの差別化を図れます。
ECコンサルタントによるサポートを受けられる
楽天市場は、ECコンサルタントによるサポートを受けられるのがメリットです。ジャンルに特化した提案がもらえるだけでなく、アドバイスをもらったり困りごとの相談にも乗ってもらえます。
注意点
楽天市場を利用する際には、以下の3つに注意が必要です。
出店コストが高い
楽天市場は、初期費用と月額登録料に加えて、複数の手数料がかかるため、出店コストが高額になります。コスト面でAmazonよりもハードルが高いため、十分な予算の確保が必要です。
ちなみにメルカリShopsなら、固定費が一切かからないので、ローコストでショップを出店・運営できます。
出店までに時間がかかる
Amazonでは出店審査の申込から3営業日程度で審査結果が出るのに対して、楽天市場は出店申込から審査結果が分かるまでに2ヶ月程度の時間がかかります。また楽天市場で出店するためには、アカウントの審査を受けたのちに開店準備をして開店前に審査を受ける必要があります。
ちなみにメルカリShopsなら、出店申込をすると最短即日、遅くとも数営業日には審査結果が出るので、すぐにでも商品の販売が始められます。ショップページの作成も非常にかんたんなのも特徴です。
集客が必要になる
楽天市場は多くのお客さまが集まるものの、出店者も多いため、売上を伸ばすためには集客は欠かせません。自社が販売する商品と同じ商品や類似商品を販売するお店も多く参入しているので、ライバルに勝つための施策を施す必要があります。
必要に応じて、広告出稿などのコストを要する場合もあります。
Amazonのメリット・注意点
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続いて、Amazonのメリットと注意点をご紹介します。
メリット
Amazonのメリットは、以下の通りです。
出品までのハードルが低い
Amazonは、すでに作成された商品カタログに相乗り出品するのが基本です。商品登録は指示に従って、必要な情報を入力して出品するだけでなので、出品までのハードルが低いです。
またAmazonには無料プランもあるので、しっかり稼ぎたい時は大口出品にして、あまり販売する商品がない月は小口出品に切り替えるといった活用方法もできる点も、出品までのハードルが低い理由のひとつでしょう。
商品販売にかかるコストを抑えられる
Amazonの利用でかかるコストは、基本的に月額出店料と販売手数料、販売手数料がかかります。大口出品であっても月額出店料は5,390円と、楽天市場よりもコストを抑えることができます。
国内だけでなく海外にも販路を拡大できる
Amazonは日本だけでなく、世界的に認知度が高いため、海外のお客さまに向けて販路拡大がしやすいのがメリットです。ひとつのセラーセントラルで、海外のマーケットプレイスに出品できるので手間をかけることなく、様々な国で商品の販売ができます。
また言語切り替え機能が搭載されているので、英語に自信がない方でも安心して利用できます。
なおメルカリShopsでも、数多くの越境EC事業者と連携しているため、海外のお客さまに向けて商品を販売することが可能です。
注意点
続いて、Amazonでの注意点を見ていきましょう。
価格競争が激しい
Amazonは基本的にひとつの商品カタログに複数の出品者が商品を出品して販売するため、価格競争が激しくなりがちです。またAmazonでは、多くの商品でAmazon社自体が出品者となって商品を販売しています。
Amazonと戦っても勝つのは難しいため、売上が伸びにくいことがある点には注意が必要です。
ショップごとの独自性を出せない
Amazonは、商品カタログやストアページなど、すべてのページにてフォーマット化されています。そのため、商品登録やページ作成が簡単な一方、オリジナルのページが作れません。
どのページを見ても見え方が同じなので、ショップごとの独自性が出しづらいです。
リピーターが獲得しにくい
Amazonで買い物をするお客さまは、特定のお店から商品を買ったというよりは、Amazonで買ったという感覚が強いので、ショップが認識されにくいです。お店のイメージが薄いため、「次も同じ店で買う」とはなりづらいので、リピート購入を期待しにくい点に注意が必要です。
コストを抑えながら販路拡大を狙いたいならメルカリShopsを利用するのがおすすめ
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ここまで楽天市場とAmazonの料金プランや手数料、サービスの違い、メリット・注意点についてご紹介しました。
メルカリShopsなら、楽天市場とAmazonでの懸念点をカバーしながら、販路拡大を狙えます。
ここからは、メルカリShopsが楽天市場とAmazonよりもおすすめすべきポイントをご紹介します。
国内最大級のフリマアプリ「メルカリ」内で商品を販売できるので集客に強い
楽天市場やAmazonでは、独自のアルゴリズムが採用されており、検索画面に上位表示させるためには、内部SEОや有料広告などの対策を行う必要があります。
一方メルカリShopsであれば、商品を販売するとフリマアプリ「メルカリ」上に新着順に表示されるため、知名度が少ないショップでも、数多くのお客さまに商品を見てもらえます。
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主要外部システムの在庫連携機能を実装!使用中の在庫管理サービスはそのまま活かして販路拡大・管理ができる
メルカリShopsでは、「ネクストエンジン」や「アシスト店長」、「TEMPOSTAR」など、主要のEC一元管理システムと連携できる機能を搭載しています。在庫連携できる外部システムは、2024年5月時点で27つと連携できるサービス数は業界トップクラスです。
メルカリShopsとAPI連携可能なEC一元管理システムを現在使用しているなら、かんたんに連携することができ、そのままショップ運営に活かすことも可能です。
楽天市場・Amazonに比べると強力なライバルが少ないので競合に負けないショップに成長させられる
楽天市場とAmazonは、買い物をするお客さまが多い分、企業も多く参入しています。そのため、個人や中小企業が激しい価格競争のなか、大手企業などの強力なライバルを相手に戦うのは難しいのが現実です。
口コミがたまりやすいのでショップの信頼度を高められる
商品の購入を検討する際に、口コミを参考に購入するかどうかを考えるお客さまは多くいらっしゃいます。しかし、口コミは書き込むのに手間がかかることから、一般的に評価を残す方は少ないと言われており、思ったように評価が貯まらないということも少なくありません。
メルカリShopsで買い物をするお客さまは、フリマアプリ「メルカリ」の相互評価に慣れている方が多いです。そのため、メルカリShopsでの買い物でも口コミを残してくれるお客さまが多く、評価が貯まりやすくなっています。
「タイムセール機能」で露出を増やして新規顧客を呼び込める
楽天市場とAmazonでセールを開催したいと思った場合、審査申込をして通過する必要があるだけでなく、厳しい参加条件があるため、誰でも利用できるものではありません。
一方メルカリShopsでは、同一価格での累計2週間以上の販売実績がある商品なら、好きなタイミングでタイムセールを開催できます。
「ショップクーポン」や「メールマガジン」でリピート購入を促せる
楽天市場とAmazonで販促機能を利用したい場合、有料プランに加入する必要があります。その点メルカリShopsなら、追加費用なしですべての販促機能を活用して商品を売れやすくすることが可能です。
数多くある販促機能のなかでも、「ショップクーポン」や「メールマガジン」はリピート購入を促進するのに大いに役立ちます。
ショップクーポンは、お店のフォロワー限定で利用できるお得なクーポンを発行できる機能です。商品購入前までにお店をフォローしておけば利用できるので、リピート購入はもちろん、新たなフォロワー獲得にも期待できます。
またメールマガジン配信機能は、購読希望者に対してメルマガを配信できる機能です。
通知機能を通じてお客さまに新着情報を自動で届けられるので売上につなげやすい
新商品の販売や再入荷、値下げ、セール開催などの新着情報は、自ら発信しないと多くのお客さまに知ってもらうことはできません。そこで便利なのが、フリマアプリ「メルカリ」のプッシュ通知を通じて新着情報を届けられる「通知機能」です。
通知機能では、商品に「いいね!」を付けてくれたり、お店をフォローしてくれているお客さまに通知が届きます。
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越境ECに対応しているので海外のお客さまにも販路を拡大できる
メルカリShopsでは、越境EC事業者と連携しているため、国内だけでなく海外にも販路を拡大できます。
お客さまとのやり取りや各種手続きは、すべて越境EC事業者が行ってくれるので、出店者は他の荷物と同様に国内の指定住所に送るだけとかんたんです。送料も国内の指定住所に配送する分だけの負担になるので、追加費用はかかりません。
個人・法人ともにかんたんに開設できる!最短即日から商品の販売も可能
ECモールに出店するためには、審査を通過しなければショップを作成することができません。審査にかかる時間はサービスによって異なり、楽天市場の場合は最大2ヵ月程度、Amazonの場合は約3日程度かかります。
その点メルカリShopsなら、最短即日で審査結果が出るので、すぐにネットショップの運営ができます。タイミングによっては数営業日のお時間をいただく場合もありますが、楽天市場よりはスピーディーに商品の販売を始めることが可能です。
楽天市場・Amazonよりもシンプルな料金体系でわかりやすい
楽天市場とAmazonには複数の料金プランがあり、それぞれで費用が異なるため、売上を伸ばすには、自社に合った料金プランを選ぶ必要があります。
その点メルカリShopsなら、ワンプランで手数料も一律なので、料金プラン選びに迷うことがありません。
![](https://jp-news.mercari.com/contents/wp-content/uploads/2023/01/s-1200x630_v-fms_webp_5e38cf30-d50a-4b76-8060-aa6afb52ba7c-1.jpg)
ショップページ編集で売り出し方を工夫できるので競合との差別化を図れる
メルカリShopsでは、「ショップデザインの編集」から商品を探しやすいショップページへかんたんにカスタマイズすることが可能です。商品の順番を入れ替えたり、特定の商品をまとめて見出しを付けて整理することで、ショップ独自の売り方ができるようになります。
例えば、「人気の商品」や「セール品」「期間限定商品」など、項目で分けてショップページの最上段に配置すれば、お客さまに商品を見てもらえる確率が上がります。
一律送料の「らくらくメルカリ便」「クールメルカリ便」を利用すれば配送コストも抑えられる
メルカリShopsでは、独自の配送サービス「らくらくメルカリ便」「クールメルカリ便」を利用することで、配送コストを抑えつつ配送手続きの手間も省けます。
「らくらくメルカリ便」と「クールメルカリ便」は、どちらもヤマト運輸との連携により提供している配送サービスです。送料は全国一律で、通常送料よりも安い価格で利用できるのが特徴です。
![](https://jp-news.mercari.com/contents/wp-content/uploads/2023/01/s-1200x630_v-fms_webp_65b7db8f-99f4-4332-9c0a-4c97cd151e50.jpg)
疑問点・不明点は「メルカリShopsガイド」で解決できるので万が一の際もあんしん
メルカリShopsでは、出店者向けサポートコンテンツとして「メルカリShopsガイド」をご用意しています。ショップ運営でよく発生する疑問や不明点に関する質問と答えをまとめて掲載しています。
![](https://jp-news.mercari.com/contents/wp-content/uploads/2023/01/s-1200x630_v-fms_webp_c6960997-3015-4c6a-b1bb-f92dd8e7ad3e-1.jpg)
メルカリShopsを活用して販路を拡大しよう
![](https://mercari-school.com/wp-content/uploads/2024/04/Shutterstock_258562583-1.jpg)
楽天市場とAmazonは、知名度・利用者ともに国内大手のECモールですが、ショップを出店するためには、固定費や販売手数料、各種手数料がかかります。またお客さまが多い分、価格競争が激しくなり、集客は必須です。
その点メルカリShopsなら、初期費用や固定費が一切不要なので、コストを抑えてショップの出店・運営ができます。さらに楽天市場・Amazonに比べると強力なライバルが少なく、販売促進機能も充実しているので、無理のない集客で販路拡大ができるのも魅力です。
コストを抑えながらネットショップを運営したいなら、ぜひメルカリShopsの出店を検討してみてください。
メルカリShops法人開設まるわかりガイド
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- 月額・年額無料
- 手数料は販売価格の10%と売上金を振り込む際の振込手数料のみ
- 最短3分で出店可能
ショップ開設申請時に準備するもの
- 登記簿情報
- 売上金の振込口座情
- 許認可証 ※
※許認可証は、出品予定の商品が販売許可が必要な場合のみ、申込時に画像添付する必要があります。
スマホ・PCから最短3分!かんたん3ステップで開設申請が可能
リンク先から3ステップでかんたんに開設申請いただけます!
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法人申込みの場合は登記簿情報が必要になります。また、自家製の食品やリユース品、手作りの化粧品や医薬品を販売する場合、許認可証を撮影した画像を添付する必要があります。予め、お手元にご用意ください。
便利な機能やショップ運営サポートも充実!
2,300万人以上が毎月お買い物を楽しむフリマアプリ「メルカリ」市場に出店できるメルカリShopsでネットショップ運営に挑戦しましょう!
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