ネット通販業界が賑わいを見せている中で、実店舗だけでなく、ネットで食品を購入するという選択肢も増えています。この機会にご自身が作った加工食品を販売したいと考える方もいるかもしれません。今回は、ネットショップでの加工食品販売の流れやどのような許可が必要なのかなどを見ていきましょう。
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メルカリShopsは、日本全国の産地直送品や地元で人気の特産品、ハンドメイド商品などを生産者から直接買うことができます。最短10分もあればご自身のネットショップを開設できます。メルカリShopsでは加工食品の販売も可能。作り手のこだわりの商品をあんしん・あんぜんにネット販売するならメルカリShopsがおすすめです。
加工食品とはどのようなものを指す?


加工食品とは、天然物の食品を長期に保存したり、手軽に食したりすることを目的に調味料を足す、熱を加えるなどしたものを言います。
具体的には、以下のような行為を加工とみなします。
- 切断、粉砕、混合
- 盛り合わせ
- 骨取り
- 表面をあぶる
- 結着防止の植物性油脂を塗る
加工食品の具体例
加工食品は、主に「農産加工食品」「畜産加工食品」「水産加工食品」の3つに分類されます。
加工食品の中には、生鮮食品との区別が難しいものがあります。迷った場合は以下の食品表示ガイドもご参考ください。
・早わかり食品表示ガイド(令和4年1月版・事業者向け) ※P.27「Q 以下の商品は生鮮食品ですか、加工食品ですか。」
農産加工食品の具体例
- 加熱したもの:タケノコ水煮、ふき水煮、水煮のわらび
- 乾燥させたもの:乾しいたけ、干しぶどう
- 異種混合したもの:異なる種類をミックスしたカット野菜 など
畜産加工食品の具体例
- 調味したもの:調味液に付けた味付けカルビ
- 衣をつけたもの:パン粉をつけた豚カツ用豚肉、唐揚げ用の鶏肉
- 表面をあぶったもの:牛たたき など
水産加工食品の具体例
- 加熱したもの:加熱したむき身あさり、ゆで海老、うなぎ蒲焼き
- 塩蔵したもの:いくらのしょうゆ漬け、塩たらこ、塩蔵わかめ
- 水分調整などの目的で乾燥させたもの:ひもの
- 酢などに着けたもの:しめさば
- 異種混合したもの:刺身の盛り合わせ など
加工食品を販売するために必要な許可と資格とは


加工食品を販売するためには、保健所、販売をする場所の自治体から許可および資格を得る必要があります。
【許可】食品衛生法に基づく営業許可
食品衛生法とは、食べ物や飲み物によって発生するかもしれない健康被害を防止するための法律です。この法律によって、食品の安全性が確保されます。
食品衛生法では、このような飲食に関連する商品を作り販売する場合は所轄の保健所に「営業許可証」というものを交付してもらわなければなりません。
ただし、食品の中にはこの営業許可の届け出がいらないものもあります。
営業許可の届け出が必須なもの、いらないものについては、厚生労働省によって具体的に示した資料があるので、事前に確認をしましょう。
【資格】食品衛生責任者資格
加工食品を含む食品を作って販売する際には、「食品衛生責任者」という資格を取得する必要があります。食品衛生責任者とは、食品の衛生上の管理について責任を担う人のことです。
- 設備の衛生確認
- 従業員の健康管理
- 衛生管理表の作成
- 食材の管理
などについて正しい知識を持ち、お店に反映させます。営業許可の届け出をするには、食品衛生責任者を1名配置する必要があるため、加工食品を販売するには、営業許可証と食品衛生責任者はセットで必要と考えておきましょう。
加工食品をネット販売するためにおさえたいポイント


今回の記事では、加工食品をネットで販売する流れをご紹介しています。加工食品をネット販売する際には必ずおさえたいポイントがあります。
専用の調理室が必要
ご自身で加工食品を作る場合、衛生上の問題として自宅の台所で作ることはできません。加工食品を作るには専用の調理場所が必要です。営業許可の取得に関わってくる要件ですので、自治体の保健所に調理場所と設備など、どのようなものが必要かを確認しましょう。調理室を含め、加工食品を製造・販売する際の営業許可を取得する場合に必要となる設備を「設備要件」と言います。設備要件には、
- 共通基準
- 設定基準
があり、さらには自治体によっては製造する加工食品の種類で他の基準がプラスされる場合もあります。
加工食品には食品表示義務がある
加工食品を販売するには食品表示義務があります。その理由は、加工食品の安全性や栄養成分の情報を消費者に提供することは消費者の健康を守るために必要だからです。加工食品の表示は食品表示法という法律で定められています。
加工食品の表示は一般的に、
- 名称
- 原材料(食品添加物やアレルギー物質、遺伝子組み換えなども含む)
- 内容量
- 消費期限
- 保存法
- 製造者、販売者
- 栄養成分(カロリー、脂質、タンパク質、炭水化物など)
などを表示する義務があります。
ただし、小規模事業者が加工食品を製造・販売する場合は食品表示の省略は可能とされています。
既に販売の許可を得ている企業に材料を提供し代わりに加工食品を作ってもらう場合は許可を得る必要がありませんが、それも品目によって販売だけでも許可や届け出が必要になることもあるので、保健所への事前確認をしておくと良いでしょう。
衛生管理の徹底
人の口に入る食品は、衛生管理がされていないものは消費者の健康を損なうリスクがあります。そのため、衛生管理に気を遣いましょう。食中毒や、食品への異物の混入などのリスクを防ぐために、食品衛生の知識を得ておくことも大切です。
ご自身では十分にできていると思っても第三者にチェックしてもらうことで改善点が出てくる可能性もあります。衛生管理については専門家にアドバイスをもらうのもおすすめです。
法令や条例を確認する
自治体によっては、加工食品の製造販売について独自の条例を設けていることもあります。地域によって法令や条例が異なることもあるので、ご自身が加工食品を販売する地域の法令や条例は必ず確認するようにしましょう。
お客さまの購入につながるような商品説明をする
食品をネット販売する際、お客さまは実際に商品を手に取ることは不可能です。そのため、販売する加工食品の詳細な説明が大切になります。お客さまがあんしんして商品を購入できるよう、そして継続的に買ってもらえるよう丁寧な商品説明を心掛けましょう。
加工食品販売の営業許可を取るまでの流れ


ここからは、加工食品を販売する上で必要な、「営業許可の取得」の流れをご紹介します。
所在地管轄の保健所に行って相談する
まずは加工食品の製造および販売を行う所在地を管轄する保健所に行きましょう。お伝えしたように、自治体によって営業許可を得るための要件が異なる場合があります。もし、新たに製造販売の施設を作る場合は、着工前に図面を持っての相談がベストです。
保健所に相談した後に営業許可書類の作成をしますが、相談の時点で申請の手続き方法や食品表示ラベル、食品衛生責任者、設備要件などについて確認をしておくとその後がスムーズです。
営業許可書類の作成と提出
保健所での相談を終えたらすぐに営業許可書類の作成に移ります。営業許可書類の作成と提出は、ネット販売を始める1週間前までには終えておきましょう。
営業許可申請には許可証のほかに、
- 許可申請手数料(販売する商品の種類や自治体によって金額は変動します)
- 食品衛生責任者の資格を証明する書類
- 設備の配置図
などが必要になります。保健所との面談の際に必要書類が何かを確認しておくと良いでしょう。
施設検査の打ち合わせと確認検査を受ける
書類提出後、保健所の書類審査が行われ、施設検査日程の連絡が入ります。施設検査当日は保健所の食品衛生監視員による検査が入り、設備が不備なく基準に合致していれば食品営業許可証が交付となります。もし、不備があれば即改善を行い再検査が必要です。
営業開始
営業所許可証が無事交付されれば、いよいよネットショップが開設できます。加工食品をネット販売する際のポイントを確実におさえて、あんしん・あんぜんな加工食品をお客さまにお届けできるよう準備をしてショップをオープンしましょう。
加工食品もあんぜんに販売!メルカリShopsとは


加工食品をよりあんぜんにお客さまのもとへ届けるなら、ネットショップデビューにもおすすめのメルカリShopsのご利用をご検討ください。
月間2,000万人以上が利用するフリマアプリ「メルカリ」のお客さまに加工食品をアピールできる
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「クールメルカリ便」を使えば加工食品もあんぜんにお客さまの元へ届く
メルカリShopsには、「クールメルカリ便」という発送方法があります。これは、冷蔵や冷凍が必要な商品をあんぜんでお得に配送できるサービスです。加工食品を新鮮な状態でお客さまの元に届けたい、暑い時期の加工食品配送は不安、という方はぜひ「クールメルカリ便」をご利用ください。
- 冷蔵商品の場合:10℃以下で6時間以上
- 冷凍商品の場合:マイナス15℃以下で12時間以上
複数のスタッフアカウントでひとつのショップを運営できる
メルカリShopsでは、ひとつのショップを複数のスタッフアカウントで運営できます。この機能では、オーナーとスタッフと、権限レベルを分けられます。商品や注文、売上の管理などはショップオーナーが行い、発送やお客さまからの問い合わせなどの作業をスタッフが行うなど、仕事の割り振りをできるので、発送作業が多いショップにとっては便利な機能です。
なお、スタッフアカウントはWeb版のメルカリShopsでのみ利用可能です。パソコン、またはスマートフォンのブラウザからご利用ください。
スタッフアカウントの登録方法などの詳しい情報は、以下の記事をご確認ください。
📔:1つのショップを複数スタッフアカウントで 運営できるようになりました
過去に注文してくれたお客さまのリピート注文が分かる
メルカリShopsでは、過去にご自身のショップで商品を購入したお客さまが分かる、「リピーター」表示機能があります。リピーターかどうかは、注文管理の各取引画面から分かり、購入回数も表示されます。
この機能は、リピーターのお客さまに対してお礼のメッセージを送ったり、はじめて購入するお客さまとは別のコミュニケーションをしたりするのに便利です。またリピート購入があると、ご自身の今後の商品製造・販売へのモチベーション向上にもつながるはずです。
Web版なら商品数が多くても登録・管理がスムーズに行える
メルカリShopsは、スマホだけでなくPCやタブレットからも操作が行えるWeb版をご用意しています。特に商品数が多いショップには大変おすすめです!商品の登録や管理を効率的に行える、Web版だけの便利な機能がそろっています。
例えば、商品の一括登録機能。CSVファイルを使って、最大1,000商品まで一度に登録可能です。商品をひとつずつ登録する作業に比べて、大幅に時間と労力をカットできます。
また、注文内容・売上明細をダウンロードできるのも、Web版ならではの機能です。
注文内容には、注文が入った商品それぞれの発送手段や発送先住所が記載されているので、多くの注文が入っても、どこにどの商品を発送すればよいか、すぐにわかります。
売上明細では、選択した期間に売れた商品の価格・配送料・販売手数料などが一覧で表示され、売上管理がしやすくなるでしょう。
初期費用・月額利用料が無料!低コストで運営できる
売れやすい環境・機能がそろったメルカリShopsですが、利用料金もはじめやすい金額となっています。
メルカリShopsは初期費用・月額利用料が無料でお使いいただけます。ショップの導入にまとまった資金を用意する必要がなく、低リスクでネットショップに挑戦できます。
メルカリShopsでかかる費用は「販売手数料」と「振込手数料」の2種類のみとなっています。
- 販売手数料:商品価格の10%。商品が売れた後に売上金から差し引かれます。
- 振込手数料:1回200円。売上金を口座へ振り込むときにかかります。
商品が売れるまで費用は一切かかりません。売上に合った手数料で済むので、あんしんしてネットショップ運営を続けることができます。
困った時には「メルカリShops 学び場」でお悩みを解決できます
メルカリShopsを運営する中で何か困ったことがあれば、メルカリShops 学び場をぜひご活用ください。メルカリShops 学び場では、ショップを運営する上で疑問に感じるポイントの解決策や、よりショップの売上を伸ばすためのコツなどをわかりやすく学べる記事が充実しています。記事をチェックしてショップの運営にお役立てください。
加工食品販売は許可などの流れを把握してから行おう


加工食品をネット販売するには、さまざまな重要ステップを踏んでいく必要があります。それは、お客さまにあんしん・あんぜんに商品を届けるのに大切な作業です。加工食品をネット販売する際には許可や資格などの流れを把握して確実に行っていきましょう。
メルカリShops法人開設まるわかりガイド


- 月額・年額無料
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ショップ開設請時に準備するもの
- 登記簿情報
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- 許認可証 ※
※許認可証は、出品予定の商品が販売許可が必要な場合のみ、申込時に画像添付する必要があります。
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法人申込みの場合は登記簿情報が必要になります。また、自家製の食品やリユース品、手作りの化粧品や医薬品を販売する場合、許認可証を撮影した画像を添付する必要があります。予め、お手元にご用意ください。
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