メルカリではさまざまな配送方法を利用できます。比較的小さい商品を送りたい場合は、郵便局またはポストから発送できる「クリックポスト」の利用がおすすめ。この記事では、クリックポストを利用する方法、メルカリの配送における注意点まで詳しく解説します。
クリックポストとは?概要をおさらい

メルカリで利用できる配送方法「クリックポスト」は、あまり馴染みがない人も多いかもしれません。
「クリックポスト」とは日本郵便が提供する配送サービスで、必要な手続き後、郵便ポストに投函するだけで荷物が送れるサービスです。
サイズ・料金
クリックポストでは、A4サイズ以内のものを送ることができます。具体的には、縦14~34cm以内、横9~25cm以内、厚さ3cm以内です。重さは1kg以内となっており、全国一律185円(税込)の送料が発生します。
クリックポストで送れるもの
規定のサイズに収まる比較的小さいものであれば、クリックポストを利用可能です。例えば、本、CD、アクセサリー、文房具などの発送におすすめ。ただし、本やCDなどはアイテムによっては厚みや大きさがあるので、商品自体のサイズを確認してからクリックポストを利用しましょう。
クリックポストに専用箱は必要?結論:規定サイズ内なら何でもOK
「クリックポストで送りたいけど、どんな箱を使えばいいの?」と悩む方は多いですが、ご安心ください。クリックポストには専用の箱や袋はありません。
以下の規定サイズと重さをクリアしていれば、基本的にどんな梱包資材を使っても大丈夫です。
長さ | 14cm~34cm |
---|---|
幅 | 9cm~25cm |
厚さ | 3cm以内 |
重さ | 1kg以内 |
段ボール箱はもちろん、紙袋やクッション封筒でも発送できます。
【目的別】クリックポストに使える梱包材と購入場所
「どこで手に入れればいいの?」という方のために、目的別におすすめの梱包材と購入場所をご紹介します。
とにかく安く済ませたいなら「100円ショップ」
ダイソー、セリア、キャンドゥなどの100円ショップでは、クリックポストのサイズに対応したA4サイズの段ボール箱やクッション封筒が販売されています。安価なので、たまにしか発送しない方や、コストを抑えたい方におすすめです。
今すぐ手に入れたいなら「コンビニ」
急いで梱包材が必要になった場合は、お近くのコンビニが便利です。セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンなどで梱包用の箱が売られています。ただし、店舗によって品揃えが異なる点には注意が必要です。
たくさん発送するなら「ネット通販」
Amazonや楽天市場などのネット通販サイトでは、「クリックポスト対応」と明記された箱が10枚、20枚といった単位でまとめ売りされています。1枚あたりの単価が安くなるため、頻繁にクリックポストを利用する方にはネット通販での購入が経済的です。
無料で済ませたいなら「再利用・自作」
家にあるものを活用すれば、コストゼロで梱包することも可能です。
- 通販の段ボールを再利用:ネット通販などで届いた段ボールを再利用できます。ただし、配送ミスを防ぐため、古い伝票やバーコードは必ず剥がすか、マジックで塗りつぶしましょう。
- 段ボールを自作:送りたい商品に合わせて、大きな段ボールをカットして箱を自作するのも有効です。強度が落ちないよう、テープでしっかり補強することが大切です。
クリックポストの梱包に関するよくある質問
【出品から発送まで】メルカリでのクリックポストの送り方

メルカリで商品が売れた後、実際にクリックポストを使って発送するまでの手順を解説します。
メルカリアプリで配送方法を設定する
まず、商品の出品時または出品後、配送方法を設定します。商品の編集画面を開き、「配送料の負担」を「送料込み(出品者負担)」に、「配送の方法」を「クリックポスト」に設定してください。
クリックポスト公式サイトで手続きを行う
次に、日本郵便のクリックポスト公式サイトで発送手続きを行います。手続きは以下の流れで進みます。
- 公式サイトで利用者登録・ログイン
初めて利用する場合は、Yahoo! JAPAN IDまたはAmazonアカウントを使って利用者情報を登録します。登録は無料です。2回目以降は、登録したアカウントでログインします。 - お届け先・ご依頼主の情報を入力
取引画面に表示される購入者の郵便番号、住所、氏名と、ご自身の情報を入力します。内容品名は「本」「CD」など、具体的な品名を記載しましょう。 - 送料の決済手続き
送料185円(税込)の決済手続きを行います。支払いは、登録に利用したアカウントに紐づく「Yahoo!ウォレット」または「Amazon Pay」で行われます。 - 宛名ラベルを印刷して荷物に貼る
決済が完了すると、宛名ラベルが表示されます。このラベルをご自宅のプリンターなどで印刷し、荷物に貼り付けます。
※注意点- 宛名ラベルの手書きは利用できません。必ず印刷が必要です。
- プリンターがない場合は、PDFデータをUSBメモリなどに保存し、コンビニのネットワークプリントサービスを利用すれば印刷できます。
商品を梱包してポストに投函する
印刷したラベルを荷物にしっかりと貼り付け、お近くの郵便ポストに投函すれば発送完了です。郵便局の窓口に直接持ち込むこともできます。
メルカリで発送したクリックポストの追跡方法と確認手順
クリックポストは、発送後に荷物がどこにあるのかを追跡できる便利なサービスです。お問い合わせ番号さえわかれば、出品者も購入者も簡単に配送状況を確認できます。
ここでは、具体的な追跡手順と、追跡できない場合の対処法を詳しく解説します。
クリックポストの追跡に必要な「お問い合わせ番号」とは?
お荷物を追跡するためには、12桁の「お問い合わせ番号」が必要です。この番号は、クリックポストのラベルを印刷した際に自動的に発行されます。
お問い合わせ番号は、以下の2つの方法で確認できます。
- 印刷したラベル: 荷物に貼り付けたラベルに印字されているバーコードの下あたりに記載されています。
- クリックポストのマイページ: クリックポストのサイトにログインし、マイページ内の履歴から該当の荷物を探すことでも確認できます。
【3ステップで簡単】クリックポストの追跡方法
- 日本郵便の「郵便追跡サービス」にアクセスする
まず、日本郵便の公式サイトにある「郵便追跡サービス」ページを開きます。
>>日本郵便「郵便追跡サービス」はこちら - お問い合わせ番号を入力する
「個別番号検索」の入力欄に、確認した12桁のお問い合わせ番号を入力します。 - 「追跡スタート」ボタンをクリックする
ボタンをクリックすると、現在の配送状況が表示されます。「引受」「中継」「到着」「お届け済み」といったステータスで、荷物の状況がわかります。
クリックポストが追跡できない・反映されない場合の原因と対処法
「お問い合わせ番号を入力しても追跡できない」「ステータスがずっと『引受』のまま動かない」といったケースもあります。その場合に考えられる原因と対処法をまとめました。
- 原因1:郵便局での引受処理がまだ行われていない
ポストに投函してから郵便局員が集荷し、バーコードを読み取る「引受」処理が行われるまで、追跡情報は反映されません。特に、集荷時間を過ぎてから投函した場合、追跡情報が反映されるのは翌日になることがあります。半日〜1日ほど時間をおいてから、再度確認してみてください。 - 原因2:お問い合わせ番号の入力ミス
単純な入力ミスの可能性があります。特に手入力した場合に起こりがちです。クリックポストのマイページから番号をコピー&ペーストすると確実です。 - 原因3:システムの反映遅延
まれに、日本郵便のシステム側での情報更新に時間がかかっている場合があります。この場合も、少し時間をおいてから再検索することで解決することがほとんどです。
クリックポストの配達日数と土日祝日の取り扱い
「商品はいつ届くの?」「土日も配達してくれる?」といった、配達に関する疑問について解説します。
- 配達日数はおおむね翌日~翌々日
日本郵便公式サイトによると、クリックポストはおおむね差出日の翌日から翌々日に配達されます。ただし、届け先が遠方の場合や、沖縄や離島などの一部地域ではさらに日数がかかることがあります。
より詳しく知りたい場合は、日本郵便の「お届け日数を調べる」ページで確認できます。
>>日本郵便「お届け日数を調べる」はこちら - 土日・祝日も配達される
クリックポストの大きなメリットとして、土曜日・日曜日・祝日も配達が行われます。週末を挟んでもスムーズに購入者へ商品を届けられるため、出品者・購入者ともに安心です。 - 速達・配達日時の指定はできない
便利なクリックポストですが、速達扱いにはできません。また、「午前中に届けてほしい」といった配達日や時間帯の指定もできないため、急ぎの荷物や日時指定が必要な荷物には他の配送方法を検討しましょう。
メルカリでクリックポストを利用するときの注意点

メルカリでクリックポストを利用するときは、以下の4点に注意しましょう。
- 匿名配送や補償に対応していない
- 発送前に事前登録が必要
- 宛名ラベルは手書き不可
匿名配送や補償に対応していない
クリックポストは、追跡サービスには対応しているものの、匿名配送や補償には対応していません。氏名や住所がわかってしまうので、個人情報が気になる場合は他の配送方法を検討しましょう。
また、配送中の破損や紛失などに対する補償はありません。高額商品を配送する場合は、万が一のリスクを避けて、他の方法で送った方が良いでしょう。

発送前に事前登録が必要
クリックポストで発送するためには、Yahoo! JAPAN ID/Yahoo!ウォレットまたは、Amazonアカウント/Amazon Payに事前登録しなければいけません。利用者情報の登録は初回のみとなっています。
宛名ラベルは手書き不可
クリックポストでは申し込みの際にラベルを入力・印刷する必要があるため、手書きの宛名ラベルは利用できません。
自宅で印刷するためには、プリンターやインクの用意が必要です。プリンターを持っていない場合は、コンビニのプリンターを使用してラベルを印刷しましょう。
メルカリのクリックポストに関するよくある質問
最後に、メルカリのクリックポストに関するよくある質問をご紹介します。
売れた商品は、クリックポストで手早く発送しよう

自宅で手続きができ、ポストから投函可能なクリックポストは、手早く発送処理をしたいときに便利な配送方法です。
ただし、匿名配送や補償、速達、配達日時指定は利用できないこと、アカウント登録や宛名ラベルの印刷が必要ということなど、注意が必要な配送方法でもあります。
この記事を参考にしながら、ぜひクリックポストをご活用ください。
メルカリについてわからないことがある場合は、下記のメルカリガイドも参考になります。
