メルカリShopsでは、中古品の販売ができます。ただメルカリShopsで中古品を販売する際にはフリマアプリ「メルカリ」と違う点がいくつかあるので注意が必要です。この記事では、メルカリShopsで中古品販売をする際のフリマアプリ「メルカリ」との違いと、注意すべきポイント、「古物商許可」の申請手続きの流れなどをご紹介します。
中古販売のネットショップを始めるならメルカリShopsがお得!


メルカリShopsは、フリマアプリ「メルカリ」内で、自分のお店が持てるサービスです。使い方は非常にかんたんなので、ネット販売がはじめての方でも気軽にネットショップの開業・運営ができます。
出店からショップ運営に関わるすべての作業がフリマアプリ「メルカリ」上で完結するため、スマホひとつでも中古販売が始められます。
またメルカリShopsでは、商品が売れたときと、売上金を銀行口座に振り込むときの手数料しか費用が発生しません。商品が売れるまでは一切費用がかからないため、コストを抑えながら中古販売ができるのも嬉しいポイントです。
中古品販売をする際のメルカリShopsとフリマアプリの「メルカリ」との違い


フリマアプリ「メルカリ」とメルカリShopsは、どちらもメルカリが運営するサービスです。しかし、「メルカリ」は個人が不用品を出品できるフリマサービス、メルカリShopsは個人・個人事業主・法人が直接販売できるEコマースプラットフォームという違いがあります。
ここでは、利用条件や利用できる機能などが異なる、メルカリShopsとフリマアプリ「メルカリ」での中古販売をする際の違いをご紹介します。
出店・販売前に審査がある
誰でも自由に出品できるフリマアプリ「メルカリ」と違い、メルカリShopsでは出店・販売前に審査に通過する必要があります。
出店の申し込みはフリマアプリ「メルカリ」上で行え、最短3分で完了します。「ショップを開設する」から、必要な情報を記入して申し込みをしましょう。審査結果は、即日または2日ほどでメールでお知らせいたします。
メルカリShopsは、審査があるからこそ、お客さまにあんしんしてご利用いただくことができます。
メルカリShopsで中古品を販売するには「古物商許可」が必要
メルカリShopsで中古品の販売をするには、古物商許可の取得・提出がなければできません。
中古として仕入れた商品をメルカリShopsで販売する際は、購入や発送の方法や商品の状態に関わらず古物商許可の取得・提出が必要です。
なお、中古品とは主に以下のようなものを指します。
- 一度使用されたもの
- 使用されない物品でも使用のために取引されたもの
- これらの物品に手を加えたもの
また「古物営業法施行規則」によって、13品目が古物に該当すると定義されています。
古物に該当する品目は、以下の通りです。
- 美術品類(書画、彫刻、工芸品等)
- 衣類(和服類、洋服類、その他の衣料品)
- 時計・宝飾品類(時計、眼鏡、宝石類、装身具類、貴金属類等)
- 自動車(その部分品を含む。)
- 自動二輪車及び原動機付自転車(これらの部分品を含む。)
- 自転車類(その部分品を含む。)
- 写真機類(写真機、光学器等)
- 事務機器類(レジスター、タイプライター、計算機、謄写機、ワードプロセッサー、ファクシミリ装置、事務用電子計算機等)
- 機械工具類(電機類、工作機械、土木機械、化学機械、工具等)
- 道具類(家具、じゅう器、運動用具、楽器、磁気記録媒体、蓄音機用レコード、磁気的方法又は光学的方法により音、影像又はプログラムを記録した物等)
- 皮革・ゴム製品類(カバン、靴等)
- 書籍
- 金券類(商品券、乗車券及び郵便切手並びに古物営業法施行令(平成七年政令第三百二十六号)第一条各号に規定する証票その他の物をいう。)
出典:古物営業法施行規則
メルカリShopsで上記の物品を販売する場合は、古物商許可を取得・提出しましょう。
ひとつのショップを複数のアカウントで運用できる
メルカリShopsでは、事業種別が個人事業主または法人で登録している場合、ひとつのショップを複数人で管理できます。
オーナーアカウント・管理者権限スタッフアカウント・担当者権限スタッフアカウントと3種類あり、できる操作が異なります。
オーナーアカウント・管理者権限スタッフアカウントは、同等の操作権限があり、ほぼすべての作業が可能です。一方の担当者権限スタッフアカウントでは、商品管理・注文管理・売上管理のみ利用できます。
複数人でショップ運営ができるため、それぞれがスムーズに作業を行えます。例えば、商品登録や管理をする担当、購入者とのやりとりや発送手続きをする担当、売上管理や他の作業をする担当など、作業によって担当者を変えるということも可能です。
事業者向けの便利な機能が利用できる
メルカリShopsは、法人での利用を想定したサービスなので、事業者向けの便利な機能を数多くご用意しています。
例えば、SNS連携機能や注文一覧のダウンロード機能、売上明細のダウンロード機能などがご利用いただけます。
コメント機能がないので値下げ交渉されることがない
フリマアプリ「メルカリ」では、購入を考えているお客さまからコメントで値下げ交渉をされることが多くあります。
しかしメルカリShopsには、購入前のコメント機能がありません。そのため、値引き交渉をされることなく、商品の仕入れや制作、配送などのコストだけを考えて、自分で決めた価格で商品を提供できます。
複数個の商品をまとめて出品・在庫管理ができる
1商品に対して1つずつしか出品できないフリマアプリ「メルカリ」と違い、メルカリShopsでは1商品に対して複数の商品をまとめて出品・在庫管理ができるのが特徴です。
まとめて出品・管理できるため、取り扱い商品数が多くてもかんたんに在庫管理ができます。例えば、1商品ずつ在庫登録をしたり、特定の商品を色やサイズなどの種類で管理をしたりすることが可能です。
メルカリShopsで中古品を販売する際に注意すべきポイント


メルカリShopsで中古品を販売する際に注意すべきポイントは、以下の4つです。
- 販売を開始する前に認許可証画像の提出が必要
- ショップ詳細欄に必要事項の記載が必要
- 商品説明文に法令に従った商品の表示が必要
- 認許可を取得していてもメルカリShopsで販売できないものがある
それぞれ詳しく見ていきましょう。
販売を開始する前に認許可証画像の提出が必要
メルカリShopsでは、販売を開始する前に許認可証画像の提出が必要です。ネットショップ開設の審査時に提出してください。古物商許可を取得せずに販売した場合、利用制限などの措置を行う場合があります。
許認可証画像の提出は、ショップ開設時に画像をアップロードしてください。不鮮明な画像は受け付けられないため、影や光が写り込まないように、カメラのピントを合わせて鮮明に確認できるように撮影しましょう。
ショップ詳細欄に必要事項の記載が必要
メルカリShopsでは、認許可証画像を提出して審査に通過したら、ショップ詳細情報に認許可証の情報を記載しましょう。
必要な情報は、以下の通りです。
- 許可を受けている公安委員会の名称
- 認可番号
- 許可を受けている方の氏名もしくは法人名
商品説明文に法令に従った商品の表示が必要
中古品の販売をする際は、商品説明文にも法令に従った表示が必要です。
商品説明文に、以下の情報を必ず記載してください。
・正確な商品名
※適切なブランド名が表示されない場合は、説明内にブランド名を記載するか、ハッシュタグを使いましょう。
・正規品を証明できる情報
※仕入れルートや購入時期など
・付属品の有無
・商品の状態
※サイズ・色・素材・汚れや傷の詳細・ニオイなど画像では判断できない情報
これらの情報は、お客さまが商品を選ぶ際の重要な判断材料となるため、正しく伝えることが必要です。正確な情報を表示するようにしてください。
認許可を取得していてもメルカリShopsで販売できないものがある
メルカリShopsでは、古物商許可を取得していても、販売が禁止されているものがあります。
- 法令に違反するもの、またはそのおそれがあるもの、あるいは法令への違反を助長するおそれのあるもの
- 犯罪に使用されるおそれのある商品
- 換金性の高い商品または換金を目的としたもの
- チケット類
- たばこ
- 医薬品、医薬機器関係、非科学的商材
- 危険物や安全性に問題があるもの
- 安全面、衛生面に問題のある食品類
- 農薬、肥料
- 受け渡しを伴う手続きが複雑であったり専門的な知識が必要な商品
- サービス・権利など実体のないもの
- 手元にないもの
- 健康食品・サプリメント・化粧品を除く美容用品
- 自転車、自動二輪車および原動機付自転車
- メルカリShopsで不適切と判断されるもの
上記に該当する商品の販売はできません。また違反が判明した場合は、取引のキャンセルや商品の削除、利用制限などしかるべき処理を行います。
「古物商許可」の申請手続きの流れ


ここでは、メルカリShopsで中古品を販売する際に必要な古物商許可の申請方法をご紹介します。
必要書類・費用
古物商許可を取得するためには、19,000円の手数料がかかります。
必要書類は、以下の通りです。
- 許可申請書
- 添付書類
添付書類は、個人と法人で提出するものが異なります。
【個人の場合】
- 略歴書(本人と営業所の管理者のものが必要)
- 本籍が記載された住民票の写し(本人と営業所の管理者のものが必要)
- 誓約書(本人と営業所の管理者のものが必要)
- 身分証明書(本人と営業所の管理者のものが必要)
- URLの使用権限があることを疎明する資料
【法人の場合】
- 法人の定款
- 法人の登記事項証明書
- 略歴書(役員全員と営業所の管理者のものが必要)
- 本籍が記載された住民票の写し(役員全員と営業所の管理者のものが必要)
- 誓約書(役員全員と営業所の管理者のものが必要)
- 身分証明書(役員全員と営業所の管理者のものが必要)
- URLの使用権限があることを疎明する資料
引用元:警視庁「古物商許可申請」より
古物商許可は、営業所がないと原則、申請できません。営業所とは営業拠点のことで、自宅や会社を営業所として申請できます。ただし賃貸物件の場合は、管理者に承諾をもらい提出書類を用意してもらう必要があります。
1.管轄の警察署を確認する
古物商許可の申請申し込みは、営業所を管轄する警察署で行います。そのため、まずは管轄の警察署がどこなのかを確認しましょう。
管轄の警察署は、警視庁のホームページにある「警察署一覧」から検索できます。
2.許可申請書を作成する
許可申請書は、警視庁のホームページもしくは警察署でもらえますが、可能なら警察署に行くのがおすすめです。その理由は、申請に必要な書類を事前に確認できるからです。
古物商許可の申請に必要な書類は、基本的には上述したものが必要なのですが、実は地域によっても異なる場合があります。細かい証明書類については、警察ごとに判断が任されているため、必要ないこともあるので、あらかじめ確認しておけば無駄がありません。
許可申請書を取得したら、必要な情報を記載して作成しましょう。もし書き方が分からない場合は、警視庁のホームページにある「申請届出様式等一覧(古物商・古物市場主用)」で記載例が確認できます。
3.必要な書類を揃える
続いて、必要な添付書類を揃えます。自分だけのものだけでなく、管理者のものも必要になるので、管理者にお願いして揃えてもらいましょう。
4.管轄の警察署に行って申請をする
「古物商許可」の申請申し込みは、警察署の生活安全課防犯係の窓口でしか受け付けてもらえません。防犯係の方は、「古物商許可」の申請以外にも業務を数多く抱えるため、いきなり行くとその時間に担当者に対応してもらえないことも考えられます。
そのため、事前に警察署に連絡を入れてアポイントを取っておくのがおすすめです。
また、書き間違えている可能性もあるので、訂正用の印鑑と筆記用具を持って行くと良いでしょう。
5.審査の結果が出るまで待つ
「古物商許可」の申請に必要な手数料を払い、書類を提出したら、審査の結果が出るまで待ちます。審査の結果が出るまで、およそ40営業日前後かかります。
審査の結果が出るまで時間がかかりますが、審査期間中に中古品の販売を始めないようにしましょう。審査期間中は無許可と同じなので、処罰を受けることになり、準備したことが無駄になります。
6.審査に通過したら、古物商許可証を受け取る
審査が終わると管轄の警察署からの連絡で、結果が伝えられます。審査に合格していたら、警察署に古物商許可証を受け取りに行きます。
古物商許可証を受け取ったら、古物商許可の取得は完了となり、中古品販売を開始できます。
中古品を販売するのにメルカリShopsがおすすめの理由


中古品をネットで販売するなら、メルカリShopsがおすすめです。
メルカリShopsには数多くのメリットがありますが、その中でも主な魅力は、以下の6つです。
- 個人でもスマホひとつでかんたんにネットショップの開業・運営ができる
- 初期費用・固定費は不要
- 集客なしでも月間2,000万人以上のフリマアプリ「メルカリ」ユーザーにアピールできる
- 稼げるようになれば安定的な収入が得られる
- サイズ別一律料金の「らくらくメルカリ便」を利用すれば送料が抑えられる
- メルカリShopsマガジンで運営に役立つ情報を配信
それぞれ詳しくご紹介します。
個人でもスマホひとつでかんたんにネットショップの開業・運営ができる
メルカリShopsは、個人でも申し込みができ、スマホひとつで直感的に操作できるサービスです。分かりやすいため、知識のない初心者でもネットショップ運営ができます。
ショップの開設や商品登録、発送手続き、お客さまとのやりとりなど、ショップに関わる作業がすべてスマホひとつでかんたんに行うことが可能です。
フリマアプリ「メルカリ」と同様、かんたん操作で行えるため、ネットショップ運営がはじめての方でも、スマホ操作が苦手な方でも、気軽にご利用いただけます。
初期費用・固定費は不要
メルカリShopsは、初期費用と運用固定費をかけずに、ネットショップの開業と運用ができるのが魅力です。
メルカリShopsでは、商品が売れたときの販売手数料と、売上金を銀行口座に振り込むときの振込手数料しか発生しません。商品が売れるまでは一切の費用がかからないので、商品が売れるか心配という方でもあんしんです。
集客なしでも月間2,000万人以上のフリマアプリ「メルカリ」ユーザーにアピールできる
メルカリShopsで商品の販売を開始すると、フリマアプリ「メルカリ」内に表示されます。フリマアプリ「メルカリ」をご利用いただいている月間2,000万人以上の方すべてがお客さま候補になるため、集客活動をしなくても多くの方に見てもらえます。
ネットショップでは、自分でいちから集客活動をしないと、販売するのは難しい場合がほとんどです。しかしメルカリShopsでは、初めから多くのお客さまに自分の商品を知ってもらえるため、その分売れる確率が高くなります。
特にネットショップ初心者の方にこそ、集客しなくても売上を伸ばせる可能性が高いメルカリShopsがおすすめです。
稼げるようになれば安定的な収入が得られる
メルカリShopsは、数多くのお客さまに見てもらえるため、新規顧客の獲得がしやすいです。また商品を気に入ってくれたお客さまがリピーターになってくれることもあります。新規のお客さまを獲得しつつ、リピーターが増えれば、毎月安定的な売上が出せます。
メルカリShopsは、2022年10月に本格的にスタートしたサービスですが、サービス提供前の2021年7月からはプレオープンを実施していました。
プレオープンに参加された出店者の中には、ネットショップ運営初挑戦ながら、出店初月で月商1,000万円超の売上を達成したショップもいらっしゃいます。
大手ECサイトだと、大手企業が多いことや自分での集客活動などが必要なことから、個人で売上を伸ばすのは難しい場合がほとんどです。
一方でメルカリShopsなら、EC初出店の個人の方も多く、新着順で表示されるので、ネットショップの運営がはじめての個人でもライバルに負けないショップを作ることができます。ちなみに、メルカリShopsのプレオープンに先行申し込みをした方のうち57%がEC初出店者でした。
今からネットショップにはじめて挑戦する方でも、メルカリShopsならあんしんして始めていただけます。
サイズ別一律料金の「らくらくメルカリ便」を利用すれば送料が抑えられる
メルカリShopsでは、サイズ別で全国一律の配送料金で商品が送れる「らくらくメルカリ便」が利用できます。「らくらくメルカリ便」は、フリマアプリ「メルカリ」とメルカリShops限定で利用できる配送サービスです。
ヤマト運輸が提供するネコポスと宅急便コンパクト、宅急便の利用が可能で、通常の配送料金より安く設定されているのが特徴です。
送り先がどこであっても配送料金が変わらないので、その分商品料金を安く設定すれば、お客さまの幅を広げることができます。販売数を増やして売上を伸ばしたいなら、「らくらくメルカリ便」を上手に活用してください。
また宛名書きが不要のかんたん発送と、あんしんの追跡・補償サポートが付いているのも嬉しいポイントです。
※クールメルカリ便利用の場合は、匿名配送ではないのでご注意ください。
メルカリShopsマガジンで運営に役立つ情報を配信
メルカリShopsでは、ネットショップ開業・運営に役立つ記事を「メルカリShopsマガジン」で配信しています。ショップ開設の手順などの基本から販売のコツ、新機能の追加などの、知っておくと便利な情報が満載です。
「ネットショップ開設・はじめ方」では、メルカリShopsの使い方や開業の基本など、ネットショップを始める前にチェックしておきたい記事がまとめられています。
また新機能のリリースやキャンペーンの開始などの情報も定期的に配信しているので、ぜひ他の記事とあわせてチェックしてみてください。
「古物商許可」を取得してメルカリShopsで中古販売を始めてみよう!


メルカリShopsでもフリマアプリ「メルカリ」同様、中古品の販売ができます。ただしメルカリShopsでは、出店・販売前の審査や古物商許可の取得と提出、必要事項の記載、法令に従った表示などが必要になります。
メルカリShopsで中古販売をするには、古物商許可がないと販売できません。この記事でご紹介した申請手続きの流れを参考にして、古物営業許可を取得しましょう。
古物商許可を取得した後は、初期費用・固定費不要のメルカリShopsで中古品の販売を始めてみてください。