メルカリでよく利用される配送方法が“定形外郵便”です。この記事では定形外郵便にまつわる、「どこから送れば良いのか?」「専用の準備や手続きは要るのか?」「送料はほかの送り方よりおトクなのか?」といった疑問にまとめてお答えします。
メルカリで取引するなら、配送方法の理解がマスト!
メルカリをはじめて利用する方が、特に不安に感じやすいのが、“売れたアイテムの配送方法”です。
不要品のサイズや重さから「この配送方法が良いかな?」と考えても、それが正しいのかどうか、なかなか確信が持てないこともあります。
間違った配送方法を選ぶと、自分が送料で損をするのはもちろん、相手負担の場合にも「なんでこの配送方法なんですか?」などと聞かれてしまうかもしれません。
楽しいメルカリライフを送るためには、配送方法の正しい理解が必須です!
軽いものを送るなら「定形外郵便」が◎
メルカリで軽いものや安価なものが売れた際には、ずばり“定形外郵便”がおすすめです。
定形外郵便とは、定形郵便よりも大きな品物が送れる郵便局を使った配送方法。補償や追跡番号がない代わりに、安く手軽にアイテムを送れるため、フリマアプリやオークションを使う方によく活用されています。
この記事ではメルカリでアイテムが売れた後、定形外郵便で発送するやり方をご紹介します。
まずは、定形外郵便の特徴からおさらいしましょう!
定形外郵便には「規格内」と「規格外」がある
郵便には「定形郵便」と「定形外郵便」の2種類がありますが、実は、定形外郵便はさらに「規格内」と「規格外」の2種類に分かれています。
それぞれの対応重量・サイズ・料金は以下の通りです。
【定形・定形外郵便(規格内・規格外)の対応重量・サイズ一覧】
【定形・定形外郵便(規格内・規格外)の料金一覧】
重量 | 定形 | 定形外(規格内) | 定形外(規格外) |
---|---|---|---|
25g以内 | 84円 | 120円 | 200円 |
50g以内 | 94円 | 120円 | 200円 |
100g以内 | 非対応 | 140円 | 220円 |
150g以内 | 非対応 | 210円 | 300円 |
250g以内 | 非対応 | 250円 | 350円 |
500g以内 | 非対応 | 390円 | 510円 |
1kg以内 | 非対応 | 580円 | 710円 |
2kg以内 | 非対応 | 非対応 | 1,040円 |
4kg以内 | 非対応 | 非対応 | 1,350円 |
定形外郵便(規格外)>定形外郵便(規格内)>定形郵便の順番に、大きく重たい荷物も扱える形式となっています。
また、料金も同様の順番に、それぞれ重量が重くなるほど高額になる形で変動します。変動幅も120円~1,350円と幅広いのが特徴です。
定形外郵便で送料を抑えるためには、“重量を軽くできないか”と“規格内に収められないか”を確認しましょう!
追跡番号はそのままでは付かない
定形外郵便の特徴として忘れずに覚えておきたいのが、そのままでは追跡番号が付かない点です。定形外郵便の発送後は、購入者・出品者ともに配送状況を確認できません。
定形外でどうしても追跡番号が欲しい場合は、「特定記録」と呼ばれるオプションを付ける手があります。
特定記録は、郵便局で「書留・特定記録郵便物等差出票」を出すと利用できるサービス。
追跡番号が付くほか、発送時の荷物引き受けの記録も残ります。相手にきちんと届くか不安な方も安心です。
ただし、特定記録をつけるためには、追加で160円(基本料金・運賃に加算)の費用がかかります。送料の安さが魅力の定形外でつけるべきかは、悩ましいところです。
補償もないため高額な品物は避けよう
定形外郵便では追跡番号に加えて、配送トラブル時の補償もありません。日本郵便の公式サイトでも、高額な品物は書留を利用するよう推奨されています。
ちなみに、書留を利用すると所定のトラブル補償が付きますが、簡易書留なら+320円、一般書留なら+435円~と高額な追加費用がかかってしまいます。
多くのケースでは、 郵便局以外を含めた“定形外ではない補償の付く配送方法”を検討した方がおトクです。具体的な方法については、記事の後半でご紹介します。
定形外郵便の特徴をまとめると、以下の通りです。
【定形外郵便の特徴】
- 「規格内」と「規格外」があり、規格外の方が安価に送れる
- 料金は重量が重くなるほど高額になる
- 追跡番号と配送トラブル時の補償は、有料のオプションを付けない限りつかない→軽く紛失時の損失が少ないアイテムを、安く送るのに向いている!
特定記録や書留などのオプションを付けていくと送料が高額になり、せっかくの定形外の魅力が活かせません。
軽く、配送トラブルがあっても大事にならない安価なアイテムを送る際に利用しましょう。
メルカリでの定形外郵便のやり方
それでは、メルカリで不要品が売れた後、定形外郵便を発送するまでのやり方を見ていきましょう!
重量とサイズを確認しつつ梱包する
まずは、上述の定形外郵便の重量とサイズ表を確認しつつ、アイテムを梱包していきましょう。
定形外郵便だからといって、特別に必要な梱包資材や手続きはありません。規定の重量・サイズさえ守ればOKです。
たとえばB5・A4サイズの封筒に入れたり、ダンボールで梱包したりと、一般的な方法でアイテムを包んでください。
本であれば四隅のみを重点的に守るなど、かさばらず重くならないようアイテムを守るのが、送料を抑えるためのコツです。
発送は「ポスト」か「郵便局」
アイテムの梱包が完了した後は、早速発送です。定形外郵便の発送は、ポストか郵便局から行えます。
基本的にはポストから、ポストにうまく入らないサイズは郵便局から出すと手軽に送れます。ただし、特定記録を利用する場合は、郵便局で所定の紙による申し込みが必要なため注意しましょう。
定形外の料金は重量で大きく変動します。料金不足になると返送されてしまいますので、いくらになるのか不安な初心者の間は、念のため郵便局から発送するのもおすすめです。
なお、残念ながらコンビニで店員に預けることはできません。コンビニ内のポストへ投函することは可能です。
発送後は購入者に「発送連絡」を
ポスト・郵便局どちらを選んだ場合も、定形外郵便を出した後は購入者に発送連絡を行いましょう。
顔の見えないフリマアプリでは、相手は無事に商品が届くかと不安に思っているものです。「発送しました」と簡単な連絡があるだけでも、とても安心できます。
小まめな連絡で心配を解消してあげられると、クレームが減り、良い評価をつけてもらうことにもつながります。些細なことながら、必ず意識しておけると◎。
メルカリで定形外郵便を使うと送料はおトク?
最後にもっとも気になるポイントについて。結局、メルカリで定形外郵便を使うと、送料はおトクなのでしょうか?
結論としては、ケースバイケースです。定形外郵便は安価な発送方法ですが、120円~1,350円と重量によって送料が幅広く、常に最安値なわけではありません。
たとえば重量が500g~1kgの場合、定形外郵便の料金は規格内580円・規格外710円です。しかし、厚さを最大3cmに抑えられるのなら、同じ日本郵便の「ゆうパケット」で250円~360円で送れます。
メルカリを完璧に使いこなすためには、常に定形外を使おうとするのではなく、その時々でぴったりな配送方法を選ぶ必要があります。
迷ってしまうなら「メルカリ便」を使おう!
とはいえ、なかなかすべての配送方法を理解するのは困難です。もし迷ってしまうようであれば、「メルカリ便」と呼ばれる公式の発送方法を使うのが◎!
メルカリ便とはメルカリが公式に用意している配送方法。ヤマト運輸を使う「らくらくメルカリ便」と、郵便局を使う「ゆうゆうメルカリ便」の2種類に対応しています。
メルカリ便の主な魅力は、以下の通りです。
【メルカリ便の魅力】
- 210円~と送料が安い
- 送料が全国一律で初心者もわかりやすい
- 匿名配送にも対応&宛名書きも不要
- 配送事故に対する補償付き
- 公式の発送方法なので、自分も相手も安心感がある
手軽で安く、しかも安心感まであるおすすめの配送方法です。万が一のトラブル時にも、相手とメルカリ運営局に「メルカリの公式の方法で送りました」と伝えられます。
ひとまずはメルカリ便を使い、メルカリに慣れてきた後「もう少し送料を安くしたいな…」というときに定形外郵便を選ぶ、なんていうのも良いでしょう。
楽しいメルカリライフ実現のために、便利に扱ってみてください。
定形外などの配送方法を理解して、楽しいメルカリライフを!
今回はメルカリで売れた商品を定形外郵便で発送する場合について解説しました。
定形外郵便は軽く安価なアイテムを送る際に役立つ、手軽で送料も安い配送方法です。
ただし、常に最安値なわけではないため、迷ってしまうなら最初からメルカリ便を選ぶのも◎。
この記事も参考にしながら、商品に合わせて定形外郵便をご活用ください。