さまざまなアイテムのやり取りができるメルカリでは、実は車の出品も可能です。しかし、車の出品では「名義変更」や「配送方法の設定」など気を付けたいポイントがあります。この記事で、メルカリで車を出品する流れと売れるコツ、注意点を確認しましょう。
メルカリでは車の出品もOK!取引の流れは?
車は家計の負担になりがちなアイテム。乗っていなくても車検費や税金はかかるうえに、一部の希少なモデルを除いて車体の価値は年々落ちていきます。
もし、駐車場で眠っている車があるのなら、そのまま放置するのはもったいないかもしれません。
車をメルカリに出品すると数十万円~の高額で売れることも多く、今後の維持費用もゼロになります。価値が下がる前に、この機会に思い切って手放してみませんか?
メルカリへの車の出品方法は簡単で、手順は以下の通りです。
- 必要な書類を準備する
- 車体の画像と商品説明を用意する
- 配送方法や発送目安を設定して出品する
- 購入された後は取引メッセージでやり取り
早速、それぞれ順番に見ていきましょう。
STEP1:必要な書類を準備する
最初に行いたいのが必要書類の準備。メルカリで車を出品する際には、以下のような書類が必要です。
【メルカリで車を出品する際に必要な書類】
- 車検証(自動車検査証)※
- 自動車損害賠償保険証明書
- 自動車リサイクル券
- 自動車税納税証明書(有効期限内かつ車体番号が一致した原本)
- 両親からの保護者同意書(18歳未満のみ。実印が押されたもの)
- 両親の印鑑証明書(18歳未満のみ。3ヶ月以内に発行されたもの)
- 両親との関係性が証明できる書類(例:世帯全員の載った住民票)
※ 一時抹消済み(ナンバープレート返納済み)の場合は代わりに「登録識別情報等通知書」
車検証や保険証明書、リサイクル券などが見つからない場合は、「車のグローブボックス(助手席前側の収納スペース)」を確認しましょう。購入時からずっとこの場所に入れっぱなしになっていることがよくあります。
納税証明書は毎年5月ごろに自動車税事務所などから郵送されてきます。万が一紛失した場合は、お住まいの地域の税事務所に問い合わせることで再発行も可能です。
STEP2:車体の画像と商品説明を用意する
書類が揃った後は、メルカリ出品用に車体の画像と商品説明を準備しましょう。
メルカリでは、画像と商品説明は出品作業中にも用意できます。しかし、事前に時間をかけて準備をしておくことで、より魅力的な内容に仕上がりやすくなります。
車を希望価格で売却することにつながる、重要ポイントです。
車体の画像
車体の画像を撮影する際には、全体の状態を確認できるよう意識することが大切です。具体的には、以下のポイントを押さえつつ撮影を進めてみてください。
【車体の画像を撮影する際のポイント】
- 車体の前後左右についてそれぞれ撮影する
- キズや修理の跡がある部分は、アングルなどを工夫して確認しやすいように撮影する
- 座席や走行距離メーター、トランクなど車体の内側の様子を確認できる写真も用意する
撮影機材は高額なカメラを使う必要はなく、スマートフォンに搭載されたカメラで十分です。眩しすぎない範囲でよく晴れた日に撮影すると、明るく魅力的な印象の写真に仕上がります。
またポイントとして、出品段階では防犯上のトラブル回避のため、ナンバープレートは隠しておきましょう。撮影時にカバーなどを使って隠すか、画像加工アプリで後から黒塗りするという方法もあります。
商品説明
商品説明では、車の種類や状態をできるだけ詳しく伝えることが求められます。
簡単な説明で済ましてしまうと、「ほかの車種と勘違いした」「傷ありだと気がつかなかった」などのトラブルが生まれてしまうためです。
「自分が購入者だったら何が知りたいか?」をもとに内容を考えると、素敵な商品説明に仕上がります。少なくとも以下の内容は記載しておきましょう。
【商品説明に記載したい内容】
- メーカー
- 車種、ブランド、グレード
- 年式
- 走行距離(メーター交換などを行った場合はその旨も記載する)
- 車検の有効期限
- 整備点検記録簿の有無
- 事故歴
- 修理&故障歴
- その他、特記事項(例:停車時に軽度のオイル漏れがある。左折時に異音がするなど)
また、商品タイトルに「車種」「メーカー」「車体の色」などを記載することで、より多くの方にチェックしてもらいやすくなるでしょう。
STEP3:配送方法や発送目安を設定して出品する
画像と商品説明を準備できた後は、いよいよメルカリへの出品作業です。
車の出品では、残念ながら配送方法にメルカリ便は利用できません。そのため、一般的なアイテムの取引時とは以下の2点が異なります。
- 配送は専門の運輸会社に運搬を依頼する形が一般的
- 送料や到着日時は取引相手との相談により柔軟に決めたい
メルカリでは、車の出品時には「配送方法は未定」「着払い(購入者負担)」 「4~7日で発送」と設定することを推奨しています。
出品前は運輸業者の目星を付けておく程度に留め、詳細は購入希望者の方と直接すり合わせを行いましょう。
なお、メルカリの出品の流れ自体は以下の記事で解説しています。
STEP4:購入された後は取引メッセージでやり取り
購入希望者の方から連絡を受け、無事に購入された後はメッセージでやり取りを進めます。
ほかのアイテムと異なり、車の出品時は商品を購入された後もメッセージのやり取りが必須です。
後述する名義変更の完了状況の確認、使用する運輸会社、到着日時の目安などを小まめに連絡しあうことが求められます。
連絡中に約束した日時や方法を守り、車を相手のもとに送りましょう。
最終的に受取完了の連絡を受けるまで、取引は完了していません。丁寧にやり取りを重ねることが大切です。
メルカリでの車の出品時に売れやすくするコツ&注意点
最後に、メルカリで車を出品する際の売れるコツ&注意点を確認していきましょう。
小さな取引から評価を積み重ねていく
特に意識しておきたいのが、事前に小さな取引を積み重ねておくことです。
車のような高額な品物を出品している人が、これまで取引のない新規アカウントのような場合、購入する際に不安を感じる人もいるでしょう。
知らない相手とやり取りをするフリマアプリでは、アカウントの評価は信頼性を図る重要な判断材料です。まずは、車以外の身近な不要品を出品して良い評価を獲得していきましょう。
その過程で、自分自身がメルカリの出品~配送の流れを理解することもできますので、車の取引時にも自信を持ってやり取りしやすくなります。
詳細な商品説明と画像を用意しよう
もう一度あらためて確認しておきたいのが、詳細な商品説明と画像を用意すること。
車のような高額な品物では、説明や画像と現物で違う部分があると、大きなトラブルにつながってしまいます。
キズや修理跡、モデル名や走行距離を明確にするなど、相手に誤解を生ませない工夫が取引成功につながります。
相手が「名義変更」を行えることを確認しよう
見落としがちなポイントとして、相手が名義変更をできるかどうかにも気を付けましょう。
名義変更とは、車両の所有者名を切り替えるための手続きです。自動車の個人取引では必ず必要な手続きで、購入した相手が陸運支局や軽自動車検査協会で申し込みます。
万が一、相手が名義変更を怠った場合には、自分にさまざまなリスクが生じます。
たとえば、相手が交通事故を起こした際に自分が警察から捜査されたり、未払いの税金の請求が自分のもとに届いたりします。
取引前には「相手が名義変更の必要性を理解しているか」と「いつまでに手続きをしてくれるのか」を明確にしておきましょう。
残債がある自動車の出品はNG
メルカリでは、残債がある(ローンなどの支払いが終わっていない)自動車の出品を禁止しています。
出品前には必ず車の残債をすべて支払い終えていることを確認しておきましょう。
メルカリで車を出品してお小遣いに変えよう!
この記事では、メルカリで車を出品する際の流れと必要な準備、注意点をご紹介しました。
メルカリでは、車種や状態を問わず車も出品できます。しかし、配送方法に工夫が必要であったり、名義変更が求められたりといくつかの注意点があります。
ご紹介した内容を参考に、上手に車をお小遣いに変えてください。