メルカリで「着払い」と書かれた商品を見つけて「送料はいくらになるんだろう?」と不安に感じたり、出品者として「どの発送方法を選べばいいの?」と悩んだりした経験はありませんか?
この記事では、そんなメルカリの着払いについて、購入者・出品者それぞれの視点から徹底解説します。利用できる発送方法はもちろん、ヤマト運輸・郵便局・佐川急便の【料金一覧表】や、購入前にご自身で送料を調べる具体的な手順、着払いの注意点まで、知りたい情報を1ページにまとめました。
安心して取引を進めるために、ぜひ最後までご覧ください。
メルカリで着払いで送る方法

メルカリでは、商品を出品する時に、発払い・着払いの選択を行います。
そのため、着払いで商品を送るためには、商品を購入してもらう前の段階で着払い設定にしておく必要があります。
具体的には、
- 最初の商品登録時点で「配送料の負担:着払い」を選択しておく
- 商品登録後、「商品の編集」から「配送料の負担:着払い」に変更を行う
の2通りが考えられます。
もし商品が売れてしまった後であれば、その取引での着払いへの変更はできません。
どうしても着払いに変更してほしい場合は、購入者に事情を説明したうえで一度キャンセルをお願いし、着払い設定で再度商品登録を行いましょう。
メルカリで着払いで送れる発送方法

着払いの場合、受取主が配送料をその場で支払うことになります。そのため、自宅ポストに投函するタイプの配送方法は選択できません。
また、メルカリには「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」といった便利なサービスがありますが、着払いではこれらのシステムも利用不可能です。


匿名配送は「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」のシステムを利用しているため、これも利用できません。
着払いは送り主に金銭的なメリットがあることは確かですが、メルカリにおいては不便なことも多いので要注意です。
着払いで送る方法は、代表的な運送会社では以下の通りとなっています。
郵便局を利用するなら「ゆうメール」「ゆうパケット」「ゆうパック」
郵便局は、配送方法がもっとも豊富です。
- 書類や雑誌、CDなどの印刷物を送れる「ゆうメール」
- 納品書や契約書などの信書以外であれば送れる「ゆうパケット」
- さらに大きい荷物でも送れる「ゆうパック」
上記3通りの中から、送るものの種類やサイズに合わせて発送方法が選べます。
なお、ゆうメール・ゆうパケットは着払い料金として追加で21円の配送料が上乗せされます。



ヤマト運輸を利用するなら「宅急便コンパクト」「宅急便」
ヤマト運輸では、「宅急便コンパクト」と「宅急便」の2種類が使えます。
宅急便コンパクトには専用包材があるため、ヤマト運輸の直営店(宅急便センター)などで購入する必要があります。
宅急便センターで購入の場合のみ、この包材の価格を着払いにすることもできますが、その他の方法で購入した場合は包材代として70円が必要です。
伝票は、専用の着払い伝票で作成しておきましょう。
着払いの荷物は、ヤマト運輸の宅急便センターやコンビニへの持ち込みで送ることもできますし、自宅へ集荷に来てもらうこともできます。

佐川急便を利用するなら主に「飛脚宅配便」
佐川急便では一般的な配送である「飛脚宅配便」が着払いに対応していますので、メルカリで売れた着払いの商品は基本的にこの方法で送ることになります。
飛脚宅急便には専用包材はありませんが、必要であれば佐川急便の営業所や取次店で有償販売しています。
着払い伝票に必要情報を記入したうえで、営業店などに持ち込むか、集荷に来てもらうことで発送できます。
【サービス別】メルカリの着払い料金表一覧
メルカリの着払いで利用できる主な配送サービスの料金を一覧にまとめました。着払いの料金は、商品のサイズと出品者の発送元、購入者のお届け先地域によって決まります。購入後に「想定より送料が高かった」という事態を避けるためにも、購入前に送料の目安をご確認ください。
※ここで紹介するのは、各配送サービスが提供する標準の着払い料金です。実際の発送時には、梱包資材の費用などが別途かかる場合があります。
ヤマト運輸(クロネコヤマト)の着払い料金
ヤマト運輸(通称:クロネコヤマト)では「宅急便」と「宅急便コンパクト」が着払いに対応しています。
宅急便
荷物の3辺の合計サイズと、発送元・発送先のエリアによって料金が決まります。ここでは、関東から各地域へ発送した場合の料金を例として記載します。
サイズ(3辺合計) | 関東 → 関西 | 関東 → 九州 | 関東 → 北海道 |
---|---|---|---|
60サイズ (〜2kg) | 1,060円 | 1,460円 | 1,460円 |
80サイズ (〜5kg) | 1,350円 | 1,740円 | 1,740円 |
100サイズ (〜10kg) | 1,650円 | 2,050円 | 2,050円 |
120サイズ (〜15kg) | 1,970円 | 2,370円 | 2,370円 |
※上記は2025年7月現在の料金です。最新の情報や、その他の地域への配送料金は公式サイトをご確認ください。
→ ヤマト運輸 料金・お届け予定日検索
宅急便コンパクト
専用の梱包資材(専用BOX・薄型専用BOX、各70円)が必要です。この資材代は着払い料金には含まれません。
関東 → 関西 | 関東 → 九州 | 関東 → 北海道 | |
---|---|---|---|
運賃 | 710円 | 870円 | 870円 |
※上記は2025年7月現在の料金です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
→ ヤマト運輸 宅急便コンパクト
郵便局の着払い料金
郵便局では「ゆうパック」「ゆうパケット」「ゆうメール」が着払いに対応しています。
ゆうパック
荷物の3辺の合計サイズと、発送元・発送先のエリアによって料金が決まります。ここでは、東京から各地域へ発送した場合の料金を例として記載します。
サイズ(3辺合計) | 東京 → 大阪 | 東京 → 福岡 | 東京 → 北海道 |
---|---|---|---|
60サイズ | 990円 | 1,410円 | 1,410円 |
80サイズ | 1,310円 | 1,710円 | 1,710円 |
100サイズ | 1,620円 | 2,020円 | 2,020円 |
120サイズ | 1,940円 | 2,340円 | 2,340円 |
※上記は2025年7月現在の料金です。最新の情報や、その他の地域への配送料金は公式サイトをご確認ください。
→ ゆうパック 基本運賃表
ゆうパケット
アクセサリーなどの小物や、薄い衣類の発送に便利です。基本運賃は全国一律で、下記の基本運賃に加えて、26円の着払い手数料がかかります。
厚さ | 基本運賃 |
---|---|
1cm以内 | 250円 |
2cm以内 | 310円 |
3cm以内 | 360円 |
※上記は2025年7月現在の料金です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
→ ゆうパケット
ゆうメール
書籍、雑誌、CD・DVDなどの発送に利用できます。基本運賃は全国一律で、下記の重量別料金に加えて、26円の着払い手数料がかかります。
重量 | 基本運賃 |
---|---|
〜150g | 180円 |
〜250g | 215円 |
〜500g | 310円 |
〜1kg | 360円 |
※上記は2025年7月現在の料金です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
→ ゆうメール ご利用方法・運賃
佐川急便の着払い料金
佐川急便では「飛脚宅配便」などが着払いに対応しています。
飛脚宅配便
荷物の3辺の合計サイズと、発送元・発送先のエリアによって料金が決まります。ここでは、関東から各地域へ発送した場合の料金を例として記載します。
サイズ(3辺合計) | 関東 → 関西 | 関東 → 九州 | 関東 → 北海道 |
---|---|---|---|
60サイズ (〜2kg) | 1,040円 | 1,440円 | 1,440円 |
80サイズ (〜5kg) | 1,340円 | 1,730円 | 1,730円 |
100サイズ (〜10kg) | 1,630円 | 2,000円 | 2,000円 |
140サイズ (〜20kg) | 2,310円 | 2,710円 | 2,710円 |
※上記は2025年7月現在の料金です。最新の情報や、その他の地域への配送料金は公式サイトをご確認ください。
→ 佐川急便 料金表
メルカリで着払いの送料を調べる具体的な方法
着払い商品の送料は、主に「①荷物のサイズ・重さ」「②出品者の発送元地域」「③購入者のお届け先地域」の3つの情報で決まります。ここでは、購入者と出品者それぞれの立場で送料を調べる手順を解説します。
購入者が送料の目安を調べる手順
購入を検討している商品の送料は、以下のステップで調べることができます。
商品説明と出品者情報を確認する
まずは、送料を計算するために必要な情報が書かれていないか確認しましょう。
- 商品のサイズや重さ:商品説明文に「60サイズで発送予定」「梱包後は〇〇kgです」といった記載がないか探します。
- 発送元の地域:商品の「発送元の地域」欄や、出品者のプロフィールに都道府県が記載されているか確認します。
情報がなければ出品者に質問する
サイズや発送元が不明な場合は、コメント機能を使って出品者に質問してみましょう。送料の目安がわかると安心して購入できるため、丁寧にお願いすれば教えてもらえることが多いです。
コメント失礼いたします。購入を検討しているのですが、送料の目安を知りたく、差し支えなければ梱包後のおおよそのサイズ(「80サイズ」など)と、発送元の都道府県を教えていただくことは可能でしょうか?
料金表や公式サイトで送料を確認する
必要な情報が揃ったら、ご自身の「お届け先地域」と合わせて送料を調べます。
- この記事の料金表で確認する
- 各運送会社の公式サイトでより正確な料金を調べる
→ ヤマト運輸 料金検索
→ ゆうパック 料金計算
→ 佐川急便 料金検索
出品者が購入者に送料を伝える手順
購入希望者から送料について質問された場合は、以下のステップで調べて伝えましょう。
商品を梱包してサイズ・重さを計測する
正確な送料を伝えるため、実際に商品を段ボールなどに入れて梱包し、メジャーで「縦・横・高さ」を測って3辺の合計サイズを出します。あわせて、体重計などで全体の重さも測っておきましょう。
利用する配送サービスを決める
計測したサイズと重さに合わせて、利用する着払いサービス(宅急便、ゆうパックなど)を決めます。
公式サイトの料金シミュレーターで調べる
購入者のお届け先地域(都道府県)を確認し、各運送会社の公式サイトで正確な料金を調べます。
メルカリの商品を着払いで送ることのデメリット
出品者側にとっては送料負担がないというメリットがありますが、メルカリで発払いにしないことによって生じるデメリットも無視できません。
商品が売れにくい
何といっても、着払い商品は売れにくいという問題があります。
商品本体が同じ価格の場合、購入者にとっては着払いの送料分だけ負担が大きくなってしまうためです。
着払い設定にしたうえで500円~1,000円程度値引きするなどの処置が必要でしょう。
また、商品の絞り込み設定に「配送料の負担:送料込み(出品者負担)」というチェック項目があるため、着払い商品があらかじめ購入候補から外されてしまうことも考えられます。

発送方法が限定される
ネコポスやレターパックなど、一部の発送方法が使えなくなります。そのため、小さいものを送りたいときであっても「ゆうメール」「ゆうパケット」「宅急便コンパクト」などの利用となり、配送料が高くなりやすいです。
匿名発送が使えない
先ほどご紹介したように、着払いの場合「らくらくメルカリ便」「ゆうゆうメルカリ便」が使えないため、匿名配送ができません。
メルカリにおいても個人情報保護は非常に重要であり、双方の住所・氏名・電話番号が分かってしまう発送方法では、購入者に避けられる可能性があります。

着払い発送は難しくないがデメリットも多い

メルカリで売れた商品を着払いで送る方法自体は難しくありません。
しかし、着払いにすると商品が売れにくい点や、匿名発送が使えないなどのデメリットもあるので注意が必要です。
特段、着払いにしたい理由がないのであれば、送料分を販売価格に上乗せした状態で発払いにしたほうがいいと言えるでしょう。